授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|
12240:東洋史資料講読(LC) | 2023 | 秋セメスター | 月4 | 文学部 | 牛根 靖裕 | 2 |
キャンパス
衣笠
授業施設
敬学館KG205号教室
授業で利用する言語
日本語
授業の概要と方法
講義テーマ《中国近世の政書を読む》
この授業の目的は、先ず原典資料としての漢文に習熟し、史学研究に必要な読解力を身に付けることにある。従って漢文を訓読することが最終目標ではなく、資料の性格・文体・時代背景等を、原文だけではなく、関連する資料の読解もしつつ体得してもらうことが最も肝要である。
講読テキストは、14世紀の元朝で編纂された『経世大典』を読む。『経世大典』は元朝の典故、制度を著述した政書。1329年に文宗トクテムルの命で奎章閣学士院で編纂され、1331年に成っている。原書は散逸しているが、『国朝文類』巻40〜42に各分目の序録があり、また『永楽大典』等に引用された一部の文章が残っている。元朝史研究の基本資料でもある正史の『元史』の志の多くは、『経世大典』に拠って編纂されたことでも知られる。受講生には、『経世大典』の文章を『元史』等とも比較し、王朝の政治制度を概観するとともに、史書の編纂過程をにも理解を深めてもらう。
授業では、事前に受講生を数名指名して、訓読・注釈・和訳のレジュメを準備して発表し、適宜、授業担当者が内容について解説を加え、受講生全員による質疑応答を行なう。受講者全員は授業時の質疑応答を反映した訓読と現代語訳の改訂版を作成して、次回授業時に提出してもらいます。各担当者が提出した訓読・注釈・和訳は、manaba+R 上で合わせていき、最終的には全文の訳注を確認できるようにする。
この授業の目的は、先ず原典資料としての漢文に習熟し、史学研究に必要な読解力を身に付けることにある。従って漢文を訓読することが最終目標ではなく、資料の性格・文体・時代背景等を、原文だけではなく、関連する資料の読解もしつつ体得してもらうことが最も肝要である。
講読テキストは、14世紀の元朝で編纂された『経世大典』を読む。『経世大典』は元朝の典故、制度を著述した政書。1329年に文宗トクテムルの命で奎章閣学士院で編纂され、1331年に成っている。原書は散逸しているが、『国朝文類』巻40〜42に各分目の序録があり、また『永楽大典』等に引用された一部の文章が残っている。元朝史研究の基本資料でもある正史の『元史』の志の多くは、『経世大典』に拠って編纂されたことでも知られる。受講生には、『経世大典』の文章を『元史』等とも比較し、王朝の政治制度を概観するとともに、史書の編纂過程をにも理解を深めてもらう。
授業では、事前に受講生を数名指名して、訓読・注釈・和訳のレジュメを準備して発表し、適宜、授業担当者が内容について解説を加え、受講生全員による質疑応答を行なう。受講者全員は授業時の質疑応答を反映した訓読と現代語訳の改訂版を作成して、次回授業時に提出してもらいます。各担当者が提出した訓読・注釈・和訳は、manaba+R 上で合わせていき、最終的には全文の訳注を確認できるようにする。
受講生の到達目標
(1)原典資料を正しく読み、適切な日本語に訳出することが出来る。
(2)原典資料の意味を正確に理解し、関連資料を捜索して提示することが出来る。
(3)資料を多角的に検証して、資料の意義や歴史的な背景を理解することが出来る。
(2)原典資料の意味を正確に理解し、関連資料を捜索して提示することが出来る。
(3)資料を多角的に検証して、資料の意義や歴史的な背景を理解することが出来る。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
第1回 | ガイダンス |
授業の進め方の説明、資料の特徴について |
|
第2回 | 講義:宋・元・明における政書の編纂と資料集成 |
官撰類書/『太平御覧』/『冊府元亀』/『三朝北盟会編』/『永楽大典』 |
|
第3回〜第14回 | 演習:資料講読 |
読解と解説/質疑応答/討論 |
|
第15回 | 検証テスト(50分)とまとめ(40分) |
総括と解答解説 |
授業実施形態
BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.
【BCPレベル1~2】
(対面授業)
対面授業で実施します。ただし、一部の授業回をメディア授業で実施することがあります。
【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。ただし、実習・フィールドワーク科目、小集団科目(研究入門、基礎講読、専門演習)、卒業論文、大学院科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.
【BCPレベル1~2】
(対面授業)
対面授業で実施します。ただし、一部の授業回をメディア授業で実施することがあります。
【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。ただし、実習・フィールドワーク科目、小集団科目(研究入門、基礎講読、専門演習)、卒業論文、大学院科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。
授業外学習の指示
受講生全員で読み進めるため、必ず予習した上で授業に臨むこと。
出席数が授業実施回数の3分の2以上に及ばない場合、単位認定の対象にしない。なお、私語等の他の受講生の迷惑になる行為は、目に余れば「欠席」扱いにする。
出席数が授業実施回数の3分の2以上に及ばない場合、単位認定の対象にしない。なお、私語等の他の受講生の迷惑になる行為は、目に余れば「欠席」扱いにする。
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | 0 | |
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | |
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | ・授業での読解の精度
|
成績評価方法(備考)
毎回の授業には、漢和辞典(電子辞書も可)を持参し、いつでも調べられるようにすること。
私語や携帯電話の操作など、真面目に学習する受講生の迷惑なる行為は、目に余るようであれば「欠席」扱い にします。大学が認める公欠のほか、就職活動については配慮をしますが、必ず事前に通知すること。ただし、 その場合も11回以上の授業への出席を単位認定の必須条件とします。
私語や携帯電話の操作など、真面目に学習する受講生の迷惑なる行為は、目に余るようであれば「欠席」扱い にします。大学が認める公欠のほか、就職活動については配慮をしますが、必ず事前に通知すること。ただし、 その場合も11回以上の授業への出席を単位認定の必須条件とします。
受講および研究に関するアドバイス
資料に記されている様々な歴史事象について、関連文献と合わせて読み、その事象がいったいどのような歴史的意義をもっているのかを考察することで、「歴史学」の研究手法に習熟してもらいたい。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
講師が作成した資料を配布します。
参考書
書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
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經世大典輯校 | 周少川, 魏訓田, 謝輝輯校 | 中華書局 | ||
元政書經世大典之研究 | 蘇振申 | 中國文化大學出版部 |
参考書(使用頻度、その他補足)
適宜参考書を紹介します。
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
manaba+R,学生との直接対話
備考
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/