Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
14063:Sociology of Law (J) 2023 Spring Wed4 College Of Law WATANABE CHIHARA 2

Campus

KIC

Class Venue

MEIGAKUKAN MG202

Language

Japanese

Course Outline and Method

法社会学とは何か?その問いだけでも15回を要してしまうほどつかみ所がない学問分野であるが、一言で言えば法を学際的、経験的に検討する学問である。本の上の法ではなく、実際の法を探求するものであるが、現代の文脈においては、「近代法」の理念とその実際、そして現代の法化社会における法の役割とその拡散が主たるテーマとなる。講義では、そうした総論的な成果を踏まえて、さらに個別テーマを通じて法への新たな見方をつかむことを目標とする。個別テーマとしては、生命と医療、ジェンダー、家族といったテーマを扱うほか、法と経済学や法と心理学など、法の学際的研究方法論にも可能な範囲でふれる。
 法意識の項目では、受講者による法意識調査項目の作成、調査への回答、そして回答結果に対するレポート作成や授業内での考察も行う予定である。
 そのほか、社会的な課題については授業内アンケートや小テストなども行う。

授業内容に関する質問は、授業時のほか、manaba+Rやメール等、オンラインで随時受け付ける。また、提出課題に対しては、全体に対しての講評を行う。

Student Attainment Objectives

近代法の理念とその日本への受容と現代的変容についての大まかな理解をはかることができる。
個別テーマごとに法と社会の関わりを考察することで、法を社会的連関の中に位置づけて理解できるようになる。
現代社会を法と社会の関わりから観察・分析することができる。

Recommended Preparatory Course

憲法、民法の一部を履修していることが望ましい。法哲学、法史学などもあわせて履修されたい。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

法社会学とは

本の上の法・実際の法  法社会学の定義

2〜3

法社会学の展開と近代法

エールリッヒの法社会学・ウェーバーの法社会学

4

日本人の法意識(1)

法意識理論の展開 川島武宜の法意識論

5

法化(1)

日本の法化・法化理論

6〜7

経済秩序と法

企業社会と法 契約意識 法と経済学

8

現代社会と裁判

現代型訴訟 訴訟による法形成 

9〜10

家族と法

近代家族・現代家族

11

女性と法

フェミニズム法学

12〜13

生命と法

生命倫理・医療と法

14〜15

法社会学の展開

学際研究の動向 法と心理学 法と科学

Class Format

教室での対面授業を実施する。

Recommendations for Private Study

参考文献(シラバス記載のもの・授業中に紹介するもの)に当たって、理解を深める。
講義時に課すレポートは、授業中にも時間をとるが、授業外での作成を含む場合がある。講義時の指示に従うこと。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

manaba+Rを利用した毎回(レポート課題を課す回を除く)授業の振り返り・小レポートなど30%
法意識調査分析レポート30%
最終レポート40%
授業で学んだ理論の理解度とテーマについての展開・思考力をはかるためのレポートを予定している。2000字程度。

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

講義自体は、特に予習は不要で、授業を集中して聞いて内容を理解するようにつとめることが望まれる。
法社会学は、多様な方法論や領域を用いる学問であるため、講義をきっかけに自分で問題関心を広げて、参考文献や記事を読んだり、これまで教養や専門教育で学んだことを別の角度から考察していくことで、より豊かな理解へとつながるだろう。

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
スタンダード法社会学 佐藤岩夫・阿部昌樹編 北大路書房 レジュメを配布し、レジュメ中心で授業を行うため、教科書持参の必要はないが、自習と発展学習のため、適宜授業内でも参照する。

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
法と社会へのアプローチ 和田仁孝編 日本評論社
法社会学(NJ叢書) 和田仁孝編 法律文化社
法社会学 村山真維・濱野亮 有斐閣
日本の法と社会 六本佳平 有斐閣

Reference Books (Frequency of Use, Note)




Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Communication Paper,Other (Separate instructions will be provided)

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