授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
91647:観光地ブランディング(TMP) (U1) 2025 秋1Q 木6-7 経営管理研究科 永井 隼人 2

キャンパス

大阪梅田/大阪梅田

授業施設

コ・クリエーションスタジオ/コ・クリエーションスタジオ

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【概要】
観光地としての価値を高め、旅行者に目的地として選ばれ続けるための事業活動としての観光地ブランティングについて、総合的に学ぶ。日本では多くの観光地の事業活動においてブランディングが不十分であることを踏まえて、海外の事例に多くを学びながらも、それらを日本にどのように適用するのか検討し、観光地ブランディングに対する理解を図る。

【方法】
各回の授業では、レクチャー(講義)の他、グループワークやグループディスカッションの時間も設け、各回のテーマに対する理解を深めていく。授業科目に関連する分野の方をゲスト講師として招聘予定である。

受講生の到達目標

1. 観光地ブランディングの概念や関連する理論、モデルを説明することができる。
2. 観光地ブランディングの重要性、またそのプロセスを説明することができる。
3. 観光地ブランディングに関する国内外の事例を分析し、解決すべき課題やその解決策を提示することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

ディスティネーションマネジメント

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション
観光地ブランディングとは何か

ブランディングとその関連諸概念、そして観光地ブランディングの基本概念について検討する。またタンジブルな商品を対象としたブランディングと観光地ブランディングの違いは何か、事例を通じて検討する。
Focus Questions:
①ブランディングとは何か
②観光地ブランディングとは何か

2

観光地ブランディングの歴史的変遷

観光地ブランディングの歴史的変遷について、主に国外の観光地での事例、関連する研究を取り上げながら学ぶ。
Focus Questions:
①各地の観光地ではどのようなブランディングが行われてきたか

3

観光地ブランディングのプロセス

観光地ブランディングの計画策定から実行までのプロセスについて、関連するモデルの検討、また観光地マネジメント組織(DMO)や住民、その他ステークホルダーの役割等、主要論点について事例を通じて学ぶ。
Focus Questions:
①観光地ブランディングのプロセスとは
②観光地ブランディングに関わるステークホルダーとは

4

観光地ブランドのマネジメント

観光地のブランドを構築し、それを維持するためには、多くの課題や困難がある。観光地ブランドのマネジメントに関する主要論点について、事例を通じて学ぶ。
Focus Questions:
①観光地ブランドを構築し、それを維持するための課題とは

5

デジタル時代の観光地ブランディング

デジタル時代の到来により、観光地ブランディングを取り巻く環境は大きく変化している。この変化に観光地はどのように対応することが求められているのか、国内外の事例を通じて学ぶ。
Focus Questions:
①デジタル時代の到来により、観光地ブランディングはどのように変化しているか

6

観光地ブランディング(ケーススタディー)

食、映画、イベント、ライフスタイルなど、様々なコンテンツやテーマを用いた国内外の観光地ブランディングの事例を取り上げる。授業で学んだ知識を活用しながらそれらの事例を分析し、観光地ブランディングについて理解を深める。
Focus Questions:
①近年の観光地ブランディングのトレンド、また課題は何か

7

授業のまとめ

最終プレゼンテーションとディスカッションを行う。

授業実施形態

授業はハイフレックス(対面およびオンラインによるライブ配信)により行います。詳しくは開講年度の学修要覧(研究科編)を参照してください。

授業外学習の指示

・授業で取り扱うトピックについて、事前に関連する情報の収集。
・授業で紹介した資料や参考文献を読み、国内外の研究動向、事例について理解を深める。
・各回の小レポートの作成。
・最終プレゼンテーションの準備(情報・データの収集と分析および検討)。
・最終レポート作成のための準備(情報・データの収集と分析および検討)。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

①授業への貢献:20%
②各回の小レポート:30%
③プレゼンテーション: 25%
④最終レポート: 25%

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・授業内ではグループワーク/グループディスカッションを行います。そのため、積極的な発言を期待します。
・国内外の観光地(ディスティネーション)の動向について、新聞記事や各種資料などから情報収集に努めるようにしてください。
・授業で紹介した参考文献を読み、観光地ブランディングに関連する国内外の研究動向について理解を深めてください。
・国内外の事例及び研究を紹介するため、英語の文献・資料についても授業内で適宜紹介します。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

各回の講義ではレジュメを配付します(指定の教科書はありません)。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ブランド戦略論 田中洋 有斐閣 978-4-641-16510-6
DMOのプレイス・ブランディング 宮崎裕二・岩田賢 編著 学芸出版社 9784761527440
現代の観光とブランド 大橋昭一 編 同文館出版 978-4-495-38221-6
観光地経営の視点と実践 日本交通公社 丸善出版 978-4-621--30384-9
ブランディング 7つの原則【改訂版】 インターブランドジャパン編 日本経済新聞出版社 9784532321581
『ブランディング 7つの原則【実践編】 インターブランドジャパン編 日本経済新聞出版社 9784532322960
ヒストリカル・ブランディング―脱コモディティ化の地域ブランド論 久保健治 KADOKAWA 9784040824499
イラストで理解するブランド戦略入門 長崎秀俊 三弥井書店 9784838232932
地域ブランディングの論理 -- 食文化資源を活用した地域多様性の創出 小林 哲 有斐閣 978-4-641-16480-2
場所のブランド論: プレイス・ブランディングのプロセスと実践手法 若林宏保・ 徳山美津恵・長尾雅信・宮崎暢・佐藤真木 中央経済社 978-4-502-45621-3
デジタル時代のブランド戦略 田中洋 有斐閣 978-4-641-16622-6
Marketing and Managing Tourism Destinations (3rd Edition) Alastair M. Morriso Routledge 9781003343356
Destination Brands Nigel Morgan, Annette Pritchard, Roger Pride Routledge 9780080969305
Handbook on Place Branding and Marketing Adriana Campelo Edward Elgar 9781784718602
An Insider's Guide to Place Branding Florian Kaefer Springer 3030671437
Place Branding: Connecting Tourist Experiences to Places Pantea Foroudi, Chiara Mauri, Charles Dennis, T C Melewar Routledge 9781032083230
Nation Branding Concepts, Issues, Practice Keith Dinnie Routledge 9780367569891

参考書(使用頻度、その他補足)

その他の参考文献についても必要に応じて適宜紹介します。

参考になるwwwページ

講義中に適宜紹介します。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/