授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15843:[2025 春セメスター]国際環境政策論(S) 2025 春セメスター 水3 産業社会学部 竹濱 朝美 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG301号教室

授業で利用する言語

日本語,一部の授業は,英語

授業の概要と方法

講義の概要:
 環境政策のうち,①気候保護・温室効果ガス削減対策,再生可能エネルギー拡大政策,②廃棄物リサイクルとして,自動車リサイクル,民生用電気・電子機器リサイクル,プラスチック廃棄物のリサイクルについて,国内外の現状を解説する.
 日本と主にEUや北米の統計データを比較し,日本と欧州(EU),北米における環境規制・規則の概要を解説する.

講義の方法
 ①温室効果ガス排出削減対策,再生可能エネルギー拡大政策について,IPCC,EU,IEA,IRENA, UNFCCCなどの国際機関の報告書から,統計データを紹介し,初歩的な分析作業を行う.
 ②廃棄物リサイクル対策について,使用済み自動車リサイクル,プラスチック廃棄物削減に関して,UNEP, EU,環境省,各国の環境当局の報告書から,規制の現状と統計データを紹介する.統計データを比較分析して,国際比較の練習を行う.
 ③温室効果ガス削減,再生可能エネルギー拡大,②廃棄物リサイクル(自動車リサイクル,民生用電気・電子機器リサイクル,プラスチック廃棄物削減)について,先進的な企業の事例について,企業の環境報告書を読む練習をする.

授業の方法
12回~14回を、ウエブ授業(ZOOM、または、オンデマンド授業)とする。
1回~11回を、対面授業とする。
なお、11回目は、対面とZOOMの両方で行う。

受講生の到達目標

講義の目的,受講生の到達目標:
 ①学生が,日本と諸外国の温室効果ガス削減対策と廃棄物リサイクルに関する主要な用語,概念,基礎的な技術,規制や規則にかかる基礎的な用語を理解すること.
 ②温室効果ガス排出削減と廃棄物削減・リサイクルに関して,基礎的な統計データの読み取りについて,基礎的な知識を身に着ける.
 ③初歩的な統計データと国内外の制度の比較を通じて,日本の環境政策の現状を,国際比較の視点から考察する態度を身に着けること.

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

気候変動の現状と温室効果ガス排出削減の必要規模

気候変動の現状と温室効果ガス排出削減の必要規模.削減ペース
IPCCの1.5℃特別報告書の要点
1.5℃回避,2℃回避の排出パス
 テキストp.3-20 および「実験実習ガイドライン」

2

気候保護・温室効果ガス削減にかかる国際条約,国際的取り組み

気候保護・温室効果ガス削減にかかる国際条約,国際交渉
UNFCCC排出削減に係る国際交渉,
パリ協定,COP会議の合意点(再エネ拡大目標,石炭火力削減の交渉)
EUと日本の温室効果ガス削減目標,削減実績の比較

3

再生可能エネルギー拡大政策の国際比較

再生可能エネルギー拡大政策の国際比較
IEA: Net Zero by 2050シナリオ
EU: Green Deal 政策,再エネ電力の大幅拡大戦略.EUの再エネ指令
IEAデータによる再生可能エネルギー導入の国際比較
日本,「第7次エネルギー基本計画」の再エネ電力比率,原子力発電比率,石炭火力比率.2030年,2040年目標値,問題点.

4

日本の固定価格買取制(FIT),FIP制度

日本の固定価格買取制(FIT),FIP,
風力発電の促進の重要性,洋上風力促進について,IEAデータの比較
発送電分離(発電と送電の分離の重要性)
原子力発電と再エネ電力の関係

5

これまでの講義の復習

講義の復習
重要点の確認,統計データの読み取り練習

6

EV電気自動車の拡大政策,道路交通からの温室効果ガス排出削減対策

EV電気自動車の拡大政策,道路交通からの温室効果ガス排出削減対策
EUにおける自動車からの排出削減規制,
(EU)乗用車,小型トラック,重量トラックに対する排出基準強化,2035年の排出基準目標
(北米)EV促進政策
(日本)自動車に対するCO2排出基準,日本のEV普及率、自動車燃費・排出基準の問題点

7

EV電気自動車に関する環境性能,ライフサイクルCO2排出量の比較

電気自動車の走行性能,環境性能(EVとPHEVの違い,蓄電池車の構造,走行にかかる電気消費量(電費),一充電走行距離)
ガソリン車のCO2排出量データをEV車と比較する.電力消費のCO2排出係数
自動車メーカー各社のEV電気自動車に関するライフサイクルCO2排出量の比較
グラフの読み取り練習

8

企業の環境対策,取り組み先進事例(企業のSustainability report環境報告書)を読む

企業の環境対策,先進企業の事例(企業のSustainability report環境報告書)を読む.
①再エネ電力拡大,化石燃料利用の削減,RE100にかかる企業の事例
②EV電気自動車拡大にかかる企業事例
銀行・保険業界におけるクリーン・エネルギー投資,温室効果ガス排出削減の取り組み事例
自動車業界・電子機器産業における再生可能エネルギー拡大の取り組み,EV拡大の取り組み
③プラスチック廃棄物削減,プラスチック廃棄物リサイクルにかかる企業の先進事例
   食品産業におけるプラスチック廃棄物削減の取り組み事例

9

授業の復習

温室効果ガス削減、再エネ拡大政策、RE100にかかる重要用語の復習
電力・エネルギーにかかる統計データの読み取り練習問題
sustainability report および有価証券報告書に記載される環境情報

10

自動車リサイクル制度の国際比較

日本の自動車リサイクル制度(日本)
(マテリアルリサイクル,熱回収,プラスチック部品のリサイクル課題,シュレッダーダストの削減に向けた取り組み)
欧州における自動車リサイクル制度(EU)
(熱回収の取り扱い,プラスチック部品のリサイクルの課題)

11

民生用電気電子機器のリサイクルの国際比較

民生用電気電子機器のリサイクル(日本)
 家電リサイクル制度(対象製品,テレビ,洗濯機,エアコン,冷蔵庫のリサイクル率の相違,リサイクル率引き上げにおける課題)
 小型家電リサイクル(日本) 小型家電リサイクルの対象と現状,課題 
 欧州における民生用電気電子機器リサイクル(EU)(対象製品の範囲,企業の責任)

12

プラスチック廃棄物削減とリサイクル(日本,欧州)

プラスチック廃棄物削減,リサイクル(日本,欧州)
プラスチック資源循環法(日本)
欧州におけるプラスチックごみの削減,リサイクルの現状(EU)
プラスチック廃棄物の問題(再生プラスチックの利用が少ないこと.再生プラスチックの輸出をめぐる問題点)

13

講義の復習

講義の復習
重要なグラフの読み取りの練習
用語の復習

14

レポート作成にむけた質問と相談

レポート作成にむけた質問と相談
期末レポートの作成注意,出所,資料の出典の明示,データの引用方法
統計データの読み取り方,グラフ作成の注意
【+R 授業】をおこなう

授業実施形態


1回~12回を、対面授業とする。
13回~14回を、ウエブ授業(ZOOM、または、オンデマンド授業)とする。

【+R授業】は,第14回授業で実施します。詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

講義資料には,多くの統計データを紹介する.
講義資料で紹介された統計データを読み取れるようになること.宿題(4~5回程度の宿題)を提出すること.宿題で,統計データを読み取る作業を自分で行うこと.
欧州及び北米などの海外の国際機関の調査報告書(英文)を紹介する.授業中に,引用された英文の報告書に出てくる規則,規制の基準値や計算方法,統計グラフを復習すること

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

※※※2023年度よりレポート試験は廃止されています。期末レポート等を実施される場合には、「平常点評価」欄に「期末レポート」としてご入稿ください※※※

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

平常点評価である.
宿題レポート40%+期末レポート60%=100%

成績評価方法(備考)

平常点評価である.
宿題レポートを4回から5回,出題する.
全ての宿題レポートを提出することが条件である.
加えて,期末レポートを提出すること.
成績評価基準は,
宿題レポート40%+ 期末レポート60% =100% である.
全ての宿題レポートと期末レポートを提出していなければ,単位認定に達しない.

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ゼロカーボンシティ 諸富徹,藤野純一,稲垣憲治 学芸出版社 ISBN978-4-7615-2859-1
炭素排出ゼロ時台の地域分散型エネルギーシステム 大島堅一編著 日本評論社 ISBN978-4-535-55958-5

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/