| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 16564:IR18‐EBJ203 地域統合・協力論(R) § 16565:IR-EBR203 地域統合・協力論(R) | 2024 | 秋セメスター | 月3 | 国際関係学部 | 星野 郁 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
しかし、2008年に始まるグローバルな金融・経済危機により、アメリカとヨーロッパ(大西洋経済圏)が大きな打撃を受け、さらには2013年以降中国やブラジルをはじめとする新興国も大きな経済的、政治・社会的困難に直面するようになっている。そして、2月に勃発したウクライナ戦争は、さらに地域統合・協力のあり方を大きく変えつつある。
EUは、ユーロ危機に続いて難民危機に見舞われ、イギリスが離脱しただけでなく、目下ウクライナ危機に直面し、ロシアとの軍事衝突の可能性さえ生じている。NAFTAも米トランプ政権により見直しを余儀なくされ、アメリカにより有利なUSMCAへと改定された。アメリカラテンアメリカは、政治的混乱の最中にあり、コロナ禍がそれに追い打ちをかけている。
他方、アジアは、ごく最近まで順調な経済成長を続けてきたが、中国と米欧との対立が深まり、加えてコロナ禍による打撃を受けているのに加え、アジアの地域統合の核であったASEANに、中国やミャンマーへの対応をめぐる亀裂が広がっている。同じく、インドが大国として頭角を表つつあり、復活したロシアや、一帯一路を追求する中国との間で、米欧も交え、インド太平洋ないしユーラシアを舞台とする地政学的ゲームを展開している。
本講義では、世界の各地域における統合・協力が進展してきた歴史と背景について概説するとともに、今日それらの地域統合・協力が直面している諸問題を、グローバルな政治・経済の動向とも絡ませながら、解説する。
受講生の到達目標
・政治経済学および地政学的な観点から国際関係を見る眼を養う。
・ヨーロッパ、南北アメリカ、アジア、ユーラシアなど、各々地域統合・協力の歴史・現状・課題について理解を深めると同時に、地域統合相互間の関係やグローバルな経済・政治・社会に与える影響について理解を深める。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 1 | ガイダンス |
グローバリズムとリージョナリズム、覇権安定論、パックスアメリカーナ、FTAおよびEPA、Gゼロの時代、米欧中露対立 |
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| 2〜3 | 世界経済の現状と主要な地域統合・協力の概観 |
21世紀以降の世界経済の構図、新興国の成長、グローバル・インバランス、米欧発のグローバル金融・経済危機、ユーロ危機、米欧の後退と新興国の台頭、米国の回復と新興国経済の苦境、ヨーロッパ・中東・ロシア、北米・南米、アジア・インド太平洋における新潮流、ウクライナ戦争とその影響 |
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| 4〜5 | アメリカの地域統合Ⅰ:南北アメリカにおける地域統合の展開 |
アメリカの通商戦略の変遷(グローバリズムからリージョナリズムへ?)、ラテンアメリカの累積債務問題、IMF構造調整、NAFTA(北米自由貿易協定)、中南米における地域経済統合(メルコスール、太平洋同盟), |
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| 6〜7 | アメリカの地域統合Ⅱ:変貌するアメリカにおける地域統合 |
TPPやAPECを通じたアジアへの接近、トランプ政権下での保護主義・アメリカ一国主義ての転換、NAFTAの見直し、ラテンアメリカ(ブラジル・ベネズエラ・チリら)の苦境、アジア・中国への接近 |
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| 8〜9 | ヨーロッパの地域統合Ⅰ:ヨーロッパ統合の成立と発展 |
ヨーロッパ統合の出発点、冷戦体制、統合戦略をめぐる対立(連邦か国家連合か)、経済統合の進展(欧州石炭鉄鋼共同体、関税同盟、共同市場)、高度成長の終焉、ユーロスクレローシス(ヨーロッパの動脈硬化)、域内市場統合、新自由主義、冷戦体制の崩壊、マーストリヒト条約、EMU(経済・通貨同盟)、ユーロ、中東欧への拡大、リスボン条約 |
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| 10〜11 | ヨーロッパの地域統合Ⅱ:ヨーロッパ統合危機の時代への突入 |
グローバル金融・経済危機、ユーロ危機、難民危機、イギリスのEU離脱、気候変動対策の光と影、ロシアとの緊張の増大とウクライナ戦争、対中東・北アフリカ政策、揺らぐ米欧関係(大西洋同盟の黄昏?)、対中接近から離反へ |
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| 12〜13 | アジア・インド太平洋の地域統合Ⅰ:東アジアの経済発展と経済統合の進展 |
東アジアの経済発展、ASEANの成立と発展、EAEG(東アジア経済共同体)、APEC、アジアの通貨危機、まぼろしの東アジア共同体、中国の台頭、一帯一路 |
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| 14 | アジア・インド太平洋の地域統合Ⅱ:激化するアジア・インド太平洋地域のパワーゲーム |
TPP、RCEP、インドの台頭、ロシアのユーラシアシフト、米中対立の増大、クワッド・AUKUSなど米国主導の軍事同盟と中露軍事協力、問われる日本の立ち位置 |
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| 15 | 地域統合とグローバル経済・政治・社会の行方 |
後退する欧米、台頭する中国・インド、 ナショナリズムへの回帰、Gゼロの時代へ? 不安定化するグローバル経済、高まる軍事的緊張、ウクライナ戦争の行方 |
授業実施形態
授業外学習の指示
授業では、毎回授業アンケートの提出を求める。また、時折課題も出すので、しっかり回答して欲しい。
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | 0 | |
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
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| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 平常点評価(課題への回答、感想・コメントの提出状況)および課題レポートで評価する。 |
成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
| 書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 「Gゼロ」後の世界―主導国なき時代の勝者はだれか | イアン・ブレマー(北沢訳) | 日本経済新聞出版社 | 978-4-532-35522-7 | |
| 2020−2030アメリカ分断:危機の地政学 | ジョージ・フリードマン(濱野訳) | 早川書房 | ||
| グローバリゼーション・パラドクス | ダニ・ロドリック | 白水社 | 978-4560082768 | |
| グローバルエコノミー(新版) | 奥・岩本・小倉・金・星野 | 有斐閣アルマ、2007 | 978-4-641-12328-1 | |
| 米中争覇-新冷戦は始まったのか | 朝日新聞取材班 | 朝日新聞出版 | ||
| THE PIVOT アメリカのアジア・シフト | カート・キャンベル (著), 村井 浩紀 (翻訳) | 日本経済新聞出版 | 978-4532176136 | |
| 新たな地域形成、東アジア共同体の構築1 | 山本武彦・天児慧編 | 岩波書店、2007 | 978-4-00-026357-3 | |
| 地域共同体とグローバリゼーション | 田中祐二・中本悟編 | 晃洋書房 | ||
| 世界変動と脱EU/超EU ポスト・コロナ、米中覇権競争下の国際関係 | 岡部みどり編 | 日本経済評論社 | 978-4-8188-2603-8 | |
| ユーラシア「超大陸」の地政学 | ブルーノ・マサンエス(熊谷訳) | 東京堂出版 | ||
| インド太平洋戦略ー大国間競争の地政学 | ブレンドン・J・キャノン/墓田桂編著 | 中央公論新社 | 978-4-12-005572-0 |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
http://jp.reuters.com/news
http://jp.wsj.com/home-page
http://jbpress.ismedia.jp
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html