授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
52026:[2025 春セメスター]科学と技術の歴史(GV) 2025 春セメスター 木3 経営学部,政策科学部,映像学部,総合心理学部,情報理工学部 花木 完爾、山崎 文徳 2

キャンパス

OIC

授業施設

AC237講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 私たちの社会は古代から続く科学、技術の発展の上に成り立っている。科学、技術は身近で不可避な存在となっているが、今日の科学・技術は極めて高度に発達したため、その全容を理解するのは困難である。現場の技術者でさえ、自らが扱っている科学・技術を理解することは難しい。このように高度に発達し、複雑した科学はたびたび私達の生活を脅かす元凶にもなっている。(近年では原発事故、高度経済成長期から注目された公害・環境問題、労働問題など)
 この講義では科学と技術がどのような社会経済構造のなかで、歴史的に発展してきたのか、その有り様を検討する。そのうえで科学・技術が今日どのような立ち位置にあり、社会で起きる科学・技術の問題を解き明かす視点を考えたい。
 毎回の講義ではレジュメを配布し、必要に応じてパワーポイントや視聴覚資料を使用する。また、ゲストスピーカーを招聘することもある。講義内容は、その時々のトピックス、受講生の要望をふまえて変更することもある。

受講生の到達目標

・人類の誕生から20世紀にいたるまでの科学と技術の関係を、時代的特徴をふまえて説明できること。 
・科学、技術、道具、機械や、講義の各回で示すキーワードを用いて自分の言葉で説明ができること。 
・科学・技術に関わる社会問題を解き明かす視点を考え、自分の考えを説明できること。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

科学と技術の現代的課題:地球環境と人類社会(ガイダンス、オンデマンド型授業)

授業であつかう科学と技術の歴史が現代においてどのような問題を生んでいるのか、いくつかの事例を示しながら概説する。また、授業評価についても示す。
【+R授業】詳細はmanaba+R を参照

2

古代の科学と技術

科学と技術の起源であるギリシア、ローマ、エジプトの学問について説明する。

3

中世の科学と技術

科学と技術の発展にとって阻害要因でもあったキリスト教による学問支配とその克服について説明する。

4

近世の科学と技術:なぜ、イギリスで産業革命が起きたのか?

現代社会の出発点でもあるイギリス産業革命がなぜ誕生したのか、中世と近代の接続関係を説明する。

5

近代の科学と技術(1)イギリス産業革命史

イギリス産業革命のダイナミズムの源である鉄、石炭、蒸気機関、鉄道の技術開発と普及過程を説明する。

6

近代の科学と技術(2)「先進国」と「後進国」の誕生

第二次産業革命期には、後進のドイツやアメリカなどの国家が飛躍的な成長をとげ、イギリスを抜き去っていく。科学と技術は国家の軍事力を左右するような巨大インフラとなり、国家間の帝国主義経済はより強化されていく。

7

第二次産業革命期、本格的資本主義の時代(1)化学技術の確立

第二次産業革命期には、後進のドイツやアメリカなどの国家が飛躍的な成長をとげ、イギリスを抜き去っていく。時代はイギリスではなく、ドイツやアメリカが主導権をとるようになっていった。その土台となった革新的な技術体系について説明する。

8

第二次産業革命期、本格的資本主義の時代(2)電気技術の確立

第二次産業革命期には、後進のドイツやアメリカなどの国家が飛躍的な成長をとげ、イギリスを抜き去っていく。時代はイギリスではなく、ドイツやアメリカが主導権をとるようになっていった。その土台となった革新的な技術体系について説明する。

9

第二次産業革命期、後発資本主義国家の技術的キャッチアップ(1)アメリカのケース

イギリス産業革命における生産性の革新は歴史的な転換点であったが、現代のような大量生産大量消費、国際化というテーマを生み出すには至らなかった。現代に直結するアメリカでの産業革命、経営学革命について説明する。

10

第二次産業革命期、後発資本主義国家の技術的キャッチアップ(2)日本のケース

アメリカはイギリス産業革命の成果を「規格化による大量生産システム」へと変革した。一方、日本などの後進国はどのように産業革命の成果を受け入れ、アメリカとはどのような点が異なったのか、説明する。

11

近現代の科学と技術(1)エネルギー開発競争

日本においては、1906年頃から水力発電ブームが起こり、各地で電源開発が進められるようになる。科学技術は1国経済の基盤を支えるものに変わり、民間だけでなく国家も電源開発に力を入れた。その歴史を取り扱う。

12

近現代の科学と技術(2)エネルギー開発と地域経済

熊本県球磨郡五木村をケースとして、電源開発に伴って変化する地域経済の歴史を取り扱う。

13

近現代の科学と技術(3)エネルギー開発と地域の負担

「エネルギー開発」は開発される地域に経済的メリットを与えるが、デメリットも与える。そういった開発される地域の立場にはどのような論理が存在するのか、ゲストスピーカーを招聘して講演してもらう。

14

現代資本主義と技術:考えてもらいたいこと

資本主義と結合し、巨大化する科学と技術は世界のあり方を変革するようになった。本講義ではその歴史を説明し、科学技術が生む二重構造についてまとめる。

授業実施形態

原則対面ですが、第 1 回講義はガイダンスですので、メディア授業(オンデマンド)を実施します。学期中、授業の性質に応じて5回をメディア授業(オンデマンド)で実施します。

授業外学習の指示

・各回の授業テーマに該当する箇所とキーワードをテキスト等で確認すること。(所要時間30分)
・講義に関係する資料館や工場の見学(西陣織会館、琵琶湖疏水記念館、島津製作所創業記念資料館、造幣局など)
・講義内容に関連する本や新聞記事、TVドキュメンタリー、映画を視聴すること。NHKスペシャル「電子立国日本の自叙伝」やナショナル・ジオグラフィックチャンネルの「メーデー!」(ニコニコ動画に上がっている)などを閲覧すること(所要時間60分)

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業内課題40点、授業内レポート60点

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『科学と技術のあゆみ』 兵藤友博・小林学・中村真吾・山崎文徳 ムイスリ出版社 2019年

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
未来を考えるための科学史・技術史入門 河村豊・小長谷大介・山崎文徳編 北樹出版 978-4-7793-0708-9 2023年

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

担当への連絡先:kanjihanaki@gmail.com
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/