授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
35861:現代社会とボランティア (G1) 2024 春セメスター 火4 経済学部,食マネジメント学部,生命科学部,薬学部,スポーツ健康科学部 小辻 寿規 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 107号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【概要】
阪神・淡路大震災の際、全国から多くの人たちが現地に駆けつけたことで、1995年は「ボランティア元年」と言われました。それまでボランティアは、キリスト教主義に基づく博愛(philanthropy)や慈善(charity)の精神などと関連づけられ、時間やお金にゆとりのある人がする、という捉え方がなされることがありました。ボランティアの日本語訳の一つとして篤志家という言葉が使われてきたことも無関係ではないでしょう。しかし、それ以前に、例えば文部省(当時)は1992年に「今後の社会の動向に対応した生涯学習の振興方策」において「ボランティア活動は、個人の自由意志に基づき、その技能や時間等を進んで提供し、社会に貢献すること」とした上で、「自己開発、自己実現につながる」「学習の成果を活かし、深める実践としてボランティア活動がある」と示しています。
あれから25年あまり、超少子高齢化と高度情報化の社会において、よりよい未来を拓くために高い倫理観を携えた模範的な行動、すなわちボランタリーな活動の展開が一層重要になってきました。とりわけ人口減少社会においては、AIで代替可能な社会サービスは何か、転じて人間にこそ求められる役割は何か、存在価値の追求が欠かせないためです。そこで、本科目では、授業時間期間内でのボランティア活動の体験と、その体験の言語化を通して、模範的な市民としての知識と能力と態度を習得します。それにより、他者と連携・協働しながら、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うための力を養います。

【方法】
授業内外での活動を伴う講義形式。
授業の中でボランティア活動に取り組み、その体験を言語化して受講生同士で共有します。
受講生同士の意見交換の場として、教室でのグループワークやmanaba+R掲示板を活用します。受講生から提出された課題に対するフィードバックを、次回授業の冒頭で行います。

※本科目は抽選科目となっているので、各学部の「履修・登録の手引き」の受講登録についてのページの案内に従って登録すること。

受講生の到達目標

1.体験学習の循環過程を理解してより深い学びの姿勢を保つようになる。
2.異なる価値観を重視し対話的なコミュニケーションの環境を想像できるようになる。
3.社会的な課題の只中にいる当事者の立場を認識し主体的に尊重できるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

必須ではないが、「地域参加学習入門」などサービスラーニング科目(http://www.ritsumei.ac.jp/slc/curriculum/)を履修していることが望ましい。(並行履修可)

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション:ボランティアはどう語られてきたかを知る
※VOD

facilitation

2

グループトーク1:私のボランティア観を語る。

communicate

3

多様な取り組みを知り、取り組む課題を選ぶ

issue

4

フィールドワーク1:地域団体による子ども支援の取り組みを知る(ゲスト講師)

fieldwork with person working on issues in Shiga
ゲスト:蔵田翔さん(NPO法人寺子屋共育轍代表)

5

ラーニング・フォー・アクション:ボランティアのためのボランティアの必要性を探る

intermediary

6

ラーニング・イン・アクション1:ボランティア活動を実践する

select

7~8

ラーニング・イン・アクション2:ボランティア活動を実践する

voluntary
ゲスト:草津市未来研究所

9

ラーニング・イン・アクション3:ボランティア活動を実践する

contribute

10

フィールドワーク2: 草津での国際交流の取り組みを知る、作業する(ゲスト講師)

fieldwork with person working on issues in developing countries
ゲスト:中西まり子さん(草津市国際交流協会(KIFA) 副会長)

11

ラーニング・フロム・アクション1:ボランティア体験で感じたことを言語化する。できたことを謙虚に・できなかったことに誠実になる

verbalization

12~13

ラーニング・フロム・アクション2:ボランティア活動を通じた自分の変化を言語化する

socialization

14

グループトーク2:気づきを共有する

share

15

まとめ:より良い未来のためにつづけること・はじめること・やめること

lifework&citizenship

授業実施形態

全て対面授業で実施されます。

授業外学習の指示

授業期間中に学内外で応募されるボランティア関連プログラムへの参加を推奨します。授業期間中に学内外で公募されるボランティア関連プログラムへの参加した場合、成績評価の際の加点要因として取り扱います。授業で取り組むボランティア活動に関連した授業日以外の活動への参加を推奨します。
なお、ボランティア活動は、活動先の団体による新型コロナウィルス感染症対策に従って、活動することを心がけてください。どのプログラムに参加するか(マッチング)は、教員からも情報を提供しますが、自分でも、ボランティアセンターやNPO・NGOなどのWebサイト等を積極的に探してボランティア募集情報を収集しましょう。なお、マッチングは、担当教員のほか、立命館大学サービスラーニングセンターの学生スタッフに担ってもらう可能性があります。その場合は、連絡先をお知らせします。
本科目の履修中は、ボランティア関連プログラムへの参加場面にとどまらず、日々の学習・生活・活動を積極的にメモすることを身につけ、省察(reflection)の習慣が身につくよう努めてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業で出された小課題 10%,
グループワーク(ボランティア活動および体験の言語化)への参画 60%、
プレゼンテーション20%、
その他受講態度等(例えば、授業外学習でのボランティア活活動への参加)10%。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

15回の授業と地域・社会での活動を通じて、自分とは異なる立場にある人々への理解や、その違いに対する配慮、社会と関わる上での態度と主体性を身に付けることを期待しています。地域・社会の活動にあたっては、立命館大学サービスラーニングセンターを積極的に活用してください。なお、授業に関連づけた学内外での活動においては、不慮の事故等での傷害に対して「学生教育研究災害傷害保険(略称「学研災」)」によって、損害賠償責任によって損害を被った場合には「学研災付帯賠償責任保険(略称「学研賠」)」によって補償される環境が整えられています。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
なし

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は使わず、授業資料をmanaba+R>コンテンツに掲載する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ボランティアコーディネーション力 第2版:市民の社会参加を支えるチカラ 早瀬昇・筒井のり子 中央法規出版 4805854936
はじめてのファシリテーション:実践者が語る手法と事例 鈴木康久・嘉村賢州・谷口知弘 昭和堂 4812219035

参考書(使用頻度、その他補足)

①授業で取り上げる理論や行動、社会課題に関連する書籍  ②授業内で参照

参考になるwwwページ

草津市国際交流協会 https://kifa-japan.org
寺子屋共育 轍 https://wadachi.jimdofree.com
大阪ボランティア協会 https://osakavol.org/index.html

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

担当者の実務経験について

本講義の担当者はNPO法人つながるKYOTOプロジェクトにおいて理事長として、まちづくり支援に関わってきました。その他、草津市教育委員会教育委員やまちづくり団体や子ども支援団体等の理事も現在兼務し、ボランティアの現場に関わっています。本科目では、そこから得られた知見を授業内容に反映させています。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/