授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10906:グローバル社会論 (S) 2023 春セメスター 月5 産業社会学部 江口 友朗、孫 片田 晶、竹濱 朝美、趙 相宇、筒井 淳也 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG401号教室

授業で利用する言語

日本語
講義は、原則日本語で進めますが、ごく一部の講義回に限り、解説を英語で用う場合や、英文資料を多少用いる場合はあります

授業の概要と方法

【授業の概要】
 「グローバル」という用語はすっかり私たちの日常に馴染み、誰もが口にする言葉になっている。しかし、私たちはそのような社会にどのように接し、理解すれば良いのか、必ずしも明確な答えを持っているわけではない。「グローバル社会」や「多文化社会」が多くの国々で目指される一方で、外国人や移民に対する排外主義的な動きも同時に進行している。日本社会も例外ではなく、私たちは一国家の範囲を遥かに越える政治・経済・文化的な状況を当たり前なものとして享受する一方で、特定のマイノリティに対するヘイトスピーチも目撃している。本講義では、日常生活の中に浸透したからこそ曖昧なイメージしか浮かばない「グローバル」や「グローバリズム」を改めて学際的に問いかけてその輪郭を明確にするとともに、その課題との向き合い方を考える。具体的には政治・経済・文化などの諸領域を横断する「グローバリズム」の歴史やそれに関わる概念を概観しつつ、「グローバル社会」の様々な問題を浮き彫りにし、その課題へのこれまでの取り組みを紹介する。また、最低、数回程度は、関連学術領域のゲストを招き、専門家からも「グローバル社会」に対する視点やそれにもとづく論点を改めて提供してもらうことで、各自の理解を一層深めていってもらう。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準および立命館大学産業社会学部則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

(1)学術領域を横断して議論される学際的な用語・概念たる「グローバリズム」を的確に理解できる。
(2)「グローバリズム」で生じている現実的な問題や課題について、能動的に考え、説明できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

本講義では、社会学、特にナショナリズムやアイデンティティ、モダンや植民地支配に関連する学術用語が多く使われる。授業で適宜解説はするが、関連の講義を合わせて受講すると本講義の理解にも役に立つ。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション

2

グローバリズムとは何か?(1)近代という時代

キーワード:プロテスタンティズムの倫理、出版資本主義、市民、民族、国民、想像の共同体

3

グローバリズムとは何か?(2)資本主義と新自由主義

キーワード:大衆、消費社会、資本主義、植民地支配、帝国、新自由主義、マクドナルド化

4

グローバリズムがもたらしたもの(1)越境する人々と異/自文化

キーワード:オリエンタリズム、オクシデンタリズム、ローカリゼーション、グローカリゼーション、パトリオティズム

5

グローバリズムがもたらしたもの(2)多文化「共生」と「競争」

キーワード:マルチカルチャリズム、グローバル・エリート、サバルタン、公定多文化主義、選別/排除、スケープゴート

6

グローバリズムがもたらしたもの(3)リベラル・パラドックスの罠

キーワード:リベラル・パラドックス、国際人権法、少子高齢化、国際婚、出入国管理政策、スティグマ、ヘイトクライム

7

グローバル社会の課題と向き合う(1)アイデンティティ・ポリティクス

キーワード:アイデンティティ・ポリティクス、異文化理解、文化本質主義、マイノリティ、ラベリング

8

グローバル社会の課題と向き合う(2)反グローバリズム運動

キーワード:現代的グローバリゼーション、国際機関、金融資本、格差、NGO、世界社会フォーラム、オルター・グローバリゼーション

9

グローバル社会の課題と向き合う(3)コスモポリタニズム

キーワード:根付いたコスモポリタン、日常的多文化主義、コミュニケーション的行為、市民的コスモポリタニズム

10

グローバル社会の課題と向き合う(4)自律的空間としてのソーシャル・メディア

キーワード:市民的公共圏、ファシスト的公共圏、公共圏の私有化、マス・メディア、広告、冷戦崩壊、ソーシャル・メディア、共同体への愛

11

グローバル社会における研究者の視点ー経済編

グローバル化における経済と社会システム(江口友明)

12

グローバル社会における研究者の視点ー政策編

グローバル社会における環境問題とエネルギー政策(竹濱 朝美)

13

グローバル社会における研究者の視点ー文化編

日本における多文化共生と在日朝鮮人(孫 片田 晶)

14

グローバル社会における研究者の視点ー社会編

日本における被爆者運動と国際連帯(鈴木 裕貴)

15

グローバル社会における研究者の視点ー生活編

国際比較を通してみた日本のワークライフバランス(筒井 淳也)

※ゲスト講義に関しては、招聘するゲストの都合で、講義回が多少変わる場合もある。
(講義初回にて,再確認する)

※講義は、原則日本語で進めますが、ごく一部の講義回に限り、解説を英語で用う場合や、英文資料を多少用いる場合はあります

授業実施形態

【注意】
BCPの運用停止に伴って、2023年度春学期より対面授業を受けるにあたっての配慮は行いません。
新型コロナウイルスに罹患した場合等については、学び支援サイトを確認してください。

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【授業形態】
BCPレベル1~2:対面授業
BCPレベル3~4:メディアを利用した授業(ライブ配信またはオンデマンド)

【配慮要件(BCPレベル1以上の場合)】
以下の要件に該当する学生に対しては、ライブ配信またはオンデマンドでの配慮を行う。(申請内容に確認すべき点がある場合は、必要に応じて診断書等の公的な証明書の提出を求めることがある)
① 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
② 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③ 海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【備考】
授業スケジュールはBCPレベル1~2を想定して記載している。BCPレベルの変更あるいは受講登録の結果によって、授業形態の切り替えを行う場合がある。変更があった場合にはmanaba+Rで周知を行う。

授業外学習の指示

授業中に提示する関連文献はよく読み、事前学習することが望ましい。講義では、特に重要な史実と概念については詳しく説明するが、授業の全体像をより詳細に理解するには、事前・事後合わせて3 時間程度の学習をおすすめする。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

。

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

期末レポート(60%)および平常点(40%)により総合評価する。期末レポートの締切については、教員からレポートのテーマとともに学期の後半で公表する。その際に示す注意事項に留意し、テーマに沿ってレポートを作成してもらいたい。出欠については、2回目の講義から10回目の講義の間に3回程度出欠を取る。なお、11回目から14回目には、ゲストスピーカーによる講義後にその感想などの提出を求める場合もある。出欠とこれらの感想文などの提出を合わせて平常点として評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

本講義は、大澤真幸ほか著『ナショナリズムとグローバリズム:越境と愛国のバラドックス』(新曜社、2014)および間淵領吾ほか編『基礎社会学 新訂第5 版』(世界思想社、2022)を主に参考に展開する。議論の詳細に関して本講義と全く一致するわけではないが、大枠では重なるところも多いので、本講義の事前事後学習に用いると良い。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特になし。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

講義中に適宜提示する予定。

参考になるwwwページ

特になし。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/