授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
12814:IR18‐DJ208 国際関係学セミナー(RD) 2025 秋セメスター 月2 国際関係学部 君島 東彦、小林 主茂、湯山 智之 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS203号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法



 この授業では、国際公務プログラムでの学びを深めていくために不可欠な基本文献および資料の精読を行う。この科目では、憲法学、国際法学、政治学の専門教員が指定する文献を毎回丁寧に読み込み、学生による報告および参加者全員でおこなう文献および資料に対する批判的検討を通じて、その内容を正確に理解するとともに、個別の学問(ディシプリン)を認識する。
 この授業を通じて、国際公務における文献講読の方法や体系的な文章のまとめ方を体得できるようになる。
 評価は、形成的評価により行う。

受講生の到達目標

 この授業により、学生は、
1. プログラムの学びを深めるために必要な学問体系(ディシプリン)を理解することができる。
2. 国際関係学における基本文献を熟読した上で、批判的検討ができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

現代政治論、国際法Ⅰおよび国際法Ⅱ、憲法Ⅰおよび憲法Ⅱ

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(5)

憲法については、春セメスターの「国際公務セミナー」に引き続いて、佐藤幸治『日本国憲法論 第2版』(成文堂、2020年)の重要な部分を精読する。秋セメスターの「国際関係学セミナー」は「憲法2」と互いに補い合うような内容をめざしている。
第1回は「国民主権とは何を意味するのか」(425-440頁)。
【+R授業】9月20日までにmanaba+Rに+R授業の録画をアップロードする。それを事前に見ておくこと。

第2回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(6)

第2回は「裁判所と司法権」(623-646頁)。
政治部門(国会・内閣)とは異なる法原理機関としての裁判所。権利侵害の救済機関としての裁判所。

第3回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(7)

第3回は「憲法訴訟」(671-694頁)。
憲法保障の諸類型と憲法訴訟。附随的違憲審査制。

第4回(君島担当)

佐藤幸治「日本国憲法論」を精読する(8)

第4回は「憲法の変動と保障」(45-66頁)。
憲法変動の諸態様。憲法改正。憲法改正の限界。憲法の変遷。非常手段的憲法保障(国家緊急権、抵抗権)。

第5回(湯山担当)

『国際法で世界がわかる』(5)

国際法については、春セメスターの「国際公務セミナー」に引き続いて、毎回、森川幸一他編『国際法から世界がわかる』の該当箇所を学習する。

27「イラク『戦争』・対テロ『戦争』:戦争とは?」
29「集団的自衛権とは?」
 戦争の違法化、テロ、集団的自衛権

第6回(湯山担当)

『国際法で世界がわかる』(6)

13「日本のサラリーマンが国際カルテル容疑で米国に処罰される?」
16.「ヘイトスピーチも自由な表現のうち?」
 国家管轄権、人種差別撤廃条約

第7回(湯山担当)

『国際法で世界がわかる』(7)

14「犯罪者は逃げ得?」
15「日本は難民鎖国?」
 犯罪人引渡し、難民・国内避難民

第8回(湯山担当)

『国際法で世界がわかる』(8)

30「 北朝鮮に対する経済「制裁」? 」
31「『侵略』の定義は存在しない」
 経済制裁、侵略、国際刑事裁判所

第9回(湯山担当)

『国際法で世界がわかる』(9)

20「世界貿易機関とは何か?」
22「外国からの投資が日本の公秩序を脅かす? 」
 WTO、投資協定

第10回(小林担当)

国際政治というパズルー世界政府なき世界統治は可能か

中西 寛 (著)『国際政治とは何か: 地球社会における人間と秩序 (中公新書 1686) 』
序章:国際政治への問い

第11回(小林担当)

国際安全保障ー力は安全をもたらすか

中西 寛 (著)『国際政治とは何か: 地球社会における人間と秩序 (中公新書 1686) 』
第二章:安全保障の位相

第12回(小林担当)

国際政治経済ーお金は全てを解決できるか

中西 寛 (著)『国際政治とは何か: 地球社会における人間と秩序 (中公新書 1686) 』
第三章:政治経済の位相

第13回(小林担当)

国際平和ー国際社会なるものは本当に存在するのか

中西 寛 (著)『国際政治とは何か: 地球社会における人間と秩序 (中公新書 1686) 』
第四章:価値意識の位相

第14回(小林担当)

国際政治のこれから

中西 寛 (著)『国際政治とは何か: 地球社会における人間と秩序 (中公新書 1686) 』
結章:二一世紀の国際政治と人間

授業実施形態

 授業はすべて対面で実施する。

授業外学習の指示

 各回の報告対象の文献・資料を必ず事前に一読し、疑問点や不明点をリストアップしておく。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

 出席状況に加えて、受講生の到達目標(1)および(2)に対応して、担当する報告(レジュメを含む。)における論点整理や現状分析、および課題の追究について評価する。また担当しない報告における質疑や討議などの参加状況も授業貢献として評価の対象とする。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
国際法で世界がわかる 森川幸一他編 岩波書店 9784000229555 湯山担当分
ベーシック条約集2025 浅田正彦編集代表 東信堂 湯山担当分

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
日本国憲法論 第2版 佐藤幸治 成文堂

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/