授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|
11470:東洋史資料講読(LE) | 2022 | 秋セメスター | 火2 | 文学部 | 松本 保宣 | 2 |
キャンパス
衣笠
授業施設
敬学館KG113号教室
授業で利用する言語
日本語
授業の概要と方法
紀伝体正史『新唐書』の講読
中国史(のうち古代・中世)の基本的史料である紀伝体正史を講読する。中国中世の代表的統一王朝「唐」の正史は『旧唐書』と『新唐書』があるが、本講義では、古文運動の代表者欧陽脩が編纂に関わった『新唐書』を選択する。史料的価値であるならば『旧唐書』の方が上であるが、そちらは文体が駢儷体や公文書のそれに近く、学部生が講読するにはやや敷居が高いので、『新唐書』を選択した。
本講義では『新唐書』卷180、李徳裕伝を講読する。
李徳裕は唐代後半期を代表する宰相・政治家であり、彼の政治的生涯は、牛李の党争・藩鎮・宦官・宗教問題・対外関係など唐代後半期の諸問題とオーバーラップする。いわば「大立て者」である。本書を講読することによって、唐代の官僚政治家の様態と王朝の歴史を感得することを目指す。
授業は対面で行う。授業方法は、毎回受講生全員がレジュメ(原文、書き下し文、現代語訳、注釈記載)を作成し、授業日までにmanaba+Rのレポートに提出する。 それを、授業時間において検討、討議する。
毎回、manabaにて感想・質問などを記した小レポートを提出する。そのうち有意義なものは次回の授業で紹介、回答する。
キーワード
紀伝体正史・『新唐書』・李徳裕・牛李の党争・藩鎮・宦官・宗教問題・対外関係(吐蕃・ウイグル)・官僚制度
中国史(のうち古代・中世)の基本的史料である紀伝体正史を講読する。中国中世の代表的統一王朝「唐」の正史は『旧唐書』と『新唐書』があるが、本講義では、古文運動の代表者欧陽脩が編纂に関わった『新唐書』を選択する。史料的価値であるならば『旧唐書』の方が上であるが、そちらは文体が駢儷体や公文書のそれに近く、学部生が講読するにはやや敷居が高いので、『新唐書』を選択した。
本講義では『新唐書』卷180、李徳裕伝を講読する。
李徳裕は唐代後半期を代表する宰相・政治家であり、彼の政治的生涯は、牛李の党争・藩鎮・宦官・宗教問題・対外関係など唐代後半期の諸問題とオーバーラップする。いわば「大立て者」である。本書を講読することによって、唐代の官僚政治家の様態と王朝の歴史を感得することを目指す。
授業は対面で行う。授業方法は、毎回受講生全員がレジュメ(原文、書き下し文、現代語訳、注釈記載)を作成し、授業日までにmanaba+Rのレポートに提出する。 それを、授業時間において検討、討議する。
毎回、manabaにて感想・質問などを記した小レポートを提出する。そのうち有意義なものは次回の授業で紹介、回答する。
キーワード
紀伝体正史・『新唐書』・李徳裕・牛李の党争・藩鎮・宦官・宗教問題・対外関係(吐蕃・ウイグル)・官僚制度
受講生の到達目標
1.中国の代表的歴史書のスタイルである紀伝体正史に習熟できる。
2.北宋古文運動の成果である代表的漢文の読解力を身につけることができる。
3.唐王朝の歴史に対する内在的理解を深めることができる。
4.唐代の官制など諸制度を理解できる。
2.北宋古文運動の成果である代表的漢文の読解力を身につけることができる。
3.唐王朝の歴史に対する内在的理解を深めることができる。
4.唐代の官制など諸制度を理解できる。
事前に履修しておくことが望まれる科目
東洋史概論Ⅱ・漢文文献読解・東洋史史料講読
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
1 | 史料・テキストの紹介・説明 |
授業の進め方、テキストの解説、テキスト及び関連資料の配布
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2~14 | 『新唐書』卷180、李徳裕伝の講読 |
語句・名辞の解説、訓読と現代語訳に関する質疑応答 |
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15 | 検証テスト |
解答・解説 |
授業実施形態
【BCPレベル1~2】
(対面授業)
対面授業で実施します。ただし、一部の授業回をメディア授業で実施することがあります。
【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。ただし、実習・フィールドワーク科目、小集団科目(研究入門、基礎講読、専門演習)、卒業論文、大学院科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。
(対面授業)
対面授業で実施します。ただし、一部の授業回をメディア授業で実施することがあります。
【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。ただし、実習・フィールドワーク科目、小集団科目(研究入門、基礎講読、専門演習)、卒業論文、大学院科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。
授業外学習の指示
とにかく予習はしっかりやること。漢和辞典をしっかり引かないと読めません。漢和辞典についての基礎知識は、『教学の手引き』を参照すること。
唐代史に関する基礎知識は、参考書欄にあげた概説書などで予習しなさい。これを怠ると五里霧中となります。
唐代史に関する基礎知識は、参考書欄にあげた概説書などで予習しなさい。これを怠ると五里霧中となります。
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | ||
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
||
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | ①担当部分のレジュメ完成度・manabaのコメント:40%
|
成績評価方法(備考)
無断欠席および正当な理由のない欠席が3回を超えた者には単位を付与しない。欠席する場合は授業担当者に事前連絡すること。
受講および研究に関するアドバイス
分からないことがあったら、とにかく事典類や参考文献をあたってリサーチしなさい。すべて解明というわけにはいかないでしょうが、努力のあとが認められれば評価します。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
プリント配布
参考書
書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
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『概説 中国史(上)古代―中世』 | 冨谷至・森田憲司 | 昭和堂 | 9784812215166 | |
『中国の歴史6 絢爛たる世界帝国 隋唐時代』 | 氣賀澤保規 | 講談社 | 4065219078 | |
『唐王朝の宮城と御前会議―唐代聴政制度の展開』 | 松本保宣 | 晃洋書房 | 4771017719 |
参考書(使用頻度、その他補足)
1番目と2番目の概説書を読んで、時代の雰囲気をつかむこと。
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
manaba+R,学生との直接対話
備考
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html
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