授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
52118:[2025 秋セメスター]教養ゼミナール(60) 2025 秋セメスター 火5 法学部,経済学部,経営学部,産業社会学部,国際関係学部,文学部,映像学部,総合心理学部,理工学部,食マネジメント学部,情報理工学部,生命科学部,薬学部,スポーツ健康科学部 上平 崇仁 2

キャンパス

OIC

授業施設

H244セミナールーム

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

テーマ:ものづくりの実践とエスノグラフィ

授業概要:何かのモノゴトをかたちづくるためには、同時にその対象を〈深く知る〉ことは欠かせない。エスノグラフィとは、ある集団の在り方や歴史、生活の営みを深く知るために調査すること、あるいは調査した成果物を指す。伝統的には人類学や社会学の領域で培われてきた質的な研究であるが、近年はさまざまな分野に拡がっている。この〈深く知る〉活動をものづくり実践(≒デザイン)の中に取り入れた学修を行う。すなわち、つくる中で、人々やモノ、環境によって立ち上がる出来事を、同時進行的に観察すること・話を聞くこと・全身で感じることを通して、独自の洞察/省察を生み出すものである。それは、デザインする前段階として現場を外側から眺めるようなリサーチではなく、積極的に場に介入し、デザインプロセスと一体となった中でのリサーチを試みるところに特徴がある。

本科目では、「眠っている道具や古いメディアを召喚し、再び命を吹き込むこと」を題材に予定している。この経験を通して学修者の世界の見え方を変え、幅広い視野から問題を見出す態度の涵養につなげることを目的とする。
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「Revalue Project ―枯れた道具が生き返る(かもしれない)ラボ」
あちこちの家の押入れの中や古道具屋の棚には、昔から存在しており一般的には時代的役割を終えたと考えられがちな道具(ツール/メディア)が眠っています。(例えば、昭和の頃には、カセットテープ/ レコードプレイヤー/サイアノタイプ / レトロデジカメ / フィルムカメラ /8mmフィルム映画 / プリントゴッコ / 活版印刷 / あやとり / 編み物 / 裁縫 / 古着リメイク / ろうそく / 焚き火 / 提灯 /ヨーグルトメーカー / 製麺機 / アイスクリーム製造機 / ゼンマイ式おもちゃ / 無線 etc.さまざまなものがありました。他にもたくさんあるでしょう)
それらをあなた自身の身体的活動や周囲のマニアの協力などを通して生き返らせ、楽しみ方を掘り下げてみてください。そして、その活動を行ったことで、どのような〈生きた出来事〉が起こったか、またそれらからどのような〈知〉が見出されたかについて、そして見出したもうひとつの〈楽しみ方〉について、視覚的な要素を交えつつ、一つのエスノグラフィとして記述してください。単なるレポート文書ではなく、一冊のZINEとして工夫できればなお可です。
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キーワード:フィールドワーク、デザインエスノグラフィ、デザイン人類学、サスティナブルデザイン、SDGs、ブリコラージュ、存在論、ケア、アニミズム



受講生の到達目標

[1]デザインとエスノグラフィを実際に経験してみることを通して、対象としたフィールドと自分自身との相互作用として起こった変化について記述することができる。
2]幅広い視野から問題意識を持ち、自分の学ぶ専門分野と接続しながら独自の問いを立て、それを実践するスキルを持つことができる。また、その狙いと成果を他者にわかりやすく説明することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション/ アイスブレイク

講義、演習
【+R授業】詳細はmanaba+R参照

2

ショートワークショップと共有

講義、ディスカッション、演習

3

情報収集 / インタビュー

講義、ディスカッション

4

情報収集 / フィールドワーク

演習

5

調査実施

講義、ディスカッション、演習

6

データの基礎的な質的分析

講義、ディスカッション、演習

7

分析のまとめ

発表、ディスカッション、演習

8

中間共有

発表、ディスカッション

9

プロトタイピング1:図解

講義、ディスカッション、演習

10

プロトタイピング2:時間変化

講義、ディスカッション、演習

11

プロトタイピング3:ストーリーテリング

講義、ディスカッション、演習

12

共有と議論、発表準備

講義、ディスカッション

13

成果発表と相互評価

発表

14

講評とまとめ/リフレクション/ アーカイブの手法

ディスカッション、演習

授業実施形態

対面

授業外学習の指示

授業用のオンラインコミュニティをもとに授業の前後に確認し必要な準備をする。また、マイルストーンを兼ねた課題としてフィールドノートを書く。オンラインで記録し、全員で進行を共有しながら進めていくので、毎回の授業外の活動(1h〜3h程度)と考察を丁寧に記録すること。難しく感じるかもしれないが、子供の頃の自由研究のような探究型学習とそれほど変わらないので、自分の専門分野と並行しつつ、楽しみながら取り組んでもらいたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

期末レポート40%
授業内レポート・授業内テスト30%
授業への参加度等30%

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ひとつとして同じモノがない――トヨタとともに生きる「単品モノ」町工場の民族誌 加藤英明 春風社 4861108888
フィールドワークへの挑戦―“実践”人類学入門 菅原 和孝 世界思想社 4790711889
エスノグラフィ入門 石岡丈昇 筑摩書房 4480076468
オートエスノグラフィー:質的研究を再考し、表現するための実践ガイド トニー・E・アダムス 新曜社 4788517922
コ・デザイン 上平崇仁 NTT出版 9784757123847

参考書(使用頻度、その他補足)

現代の知の潮流を知るために必要に応じて使用します。

参考になるwwwページ

例えば「サイアノタイプ(青写真)」とはこんな技法である。今のスマホで撮れる写真とはなんだか違う別の価値が在ることを感じれないだろうか。
https://note.com/matsuchiyo8823/n/nf7e3fd683799

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/