授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10719:自我論(S) 2023 秋セメスター 金4 産業社会学部 藤本 ヨシタカ 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG403号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
自我論という科目は、私たちの自我のありようを個人心理学的なまなざしから解放し、広く社会的文脈のなかで捉えなおすことを目標としている。こうした目標の下、今年度の授業では、現代社会における「自己愛(ナルシシズム)」のありようについて社会学的観点からアプローチしていく。とりわけ、日本社会において特徴的に現れ出るとされる自己愛(ナルシシズム)のあり方にやや重点を置いて授業を展開する予定である。
主なキーワード:自己愛(ナルシシズム)、自尊心、承認、日本的ナルシシズムほか

【授業の方法】
導入コミュニケーションペーパーや数回の課題を通じて、双方向型授業を行う。
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

(1) 授業概要に記されたテーマについて、客観的かつ当事者的認識を獲得できる。
(2) 当該テーマが抱える複雑な問題性について、社会学的観点から内在批判的に分析・考察できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

「社会学理論」「社会学史」「社会倫理学」「社会文化論」などを履修していることが望ましい。自らの個人的な体験談に終始しない次元での社会学的想像力・思考力を獲得するために、抽象的な次元での思考を経験しておいてほしい。
※難解かつ抽象度の高い授業内容となるので、そのつもりで受講すること。単位取得のみを目的とした受講ではかなり厳しいと思われるので、注意されたい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1<対面授業>

<以下のスケジュールはあくまで予定。受講生の反応や理解度等に応じて一部変更の可能性あり>
講義の概要と方法・到達目標・評価方法等の説明

導入コミュニケーションペーパーの実施(予定)
「自己愛(ナルシシズム)」と聞いて、どのようなイメージを持つか?

2<対面授業>

前回コミュニケーションペーパーへのレスポンス(予定)
導入講義:現代の青年は自己愛的なのか?①

空気、優しい関係、対人恐怖、多元的自己

3<対面授業>

現代の青年は自己愛的なのか?②

ひきこもり、不登校、甘え、自傷的自己愛

4<対面授業>

「自己愛」とはそもそも何か、それは悪いものか?①

精神医学的診断、自己中心性と自己嫌悪

5<対面授業>

「自己愛」とはそもそも何か、それは悪いものか?②

精神分析、コフートの自己(愛)理論、自尊心

6<対面授業>

「自己愛」とはそもそも何か、それは悪いものか?③

自己肯定感と否定感、承認欲求、恥

7<対面授業>

「自己意識」をめぐる戦後精神史①

物質的欠乏、アイデンティティ、自分探し

8<対面授業>

「自己意識」をめぐる戦後精神史②

承認不安、コミュ力、キャラ化、スクールカースト

9<対面授業>

「自己愛」と日本社会:臨床精神病理の現場から①

うつ、職場関係、休職と復職、自己愛的同一化

10<対面授業>

「自己愛」と日本社会:臨床精神病理の現場から②

自他未分離、所属集団への一体感、自我理想の社会的側面

11<対面授業>

「自己愛」と日本社会:臨床精神病理の現場から③

日本的ナルシシズム、滅私奉公、義理、人と人との間

12<対面授業>

「自己愛」と日本社会:臨床精神病理の現場から④

反対給付、日本社会の変容、資本主義的論理

13<対面授業>

「健全な自己愛」に向けて①

喪失体験、治療的関係、自己愛の成熟

14<対面授業>

「健全な自己愛」に向けて②

自尊心の修復、基本的信頼

15<対面授業>

総括:日本社会における「自己愛」の行方

授業実施形態

【注意】
BCPの運用停止に伴って、2023年度春学期より対面授業を受けるにあたっての配慮は行いません。
新型コロナウイルスに罹患した場合等については、学び支援サイトを確認してください。

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【授業形態】
BCPレベル1~2:対面授業
BCPレベル3~4:メディアを利用した授業(ライブ配信またはオンデマンド)

【配慮要件(BCPレベル1以上の場合)】
以下の要件に該当する学生に対しては、ライブ配信またはオンデマンドでの配慮を行う。(申請内容に確認すべき点がある場合は、必要に応じて診断書等の公的な証明書の提出を求めることがある)
① 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
② 基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③ 海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【備考】
授業スケジュールはBCPレベル1~2を想定して記載している。BCPレベルの変更あるいは受講登録の結果によって、授業形態の切り替えを行う場合がある。変更があった場合にはmanaba+Rで周知を行う。

授業外学習の指示

配布資料には事前に目を通しておくこと。また、参考文献も適宜紹介するので、授業外での積極的な学習ツールとしてほしい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

成績評価は、①学期中に数回実施する課題の提出と、②学期末に課す最終レポートの提出によって行う(どちらもmanaba+Rからの提出を予定。それぞれの配点割合については初回授業にて伝える)。
①学期中に数回実施する課題では、講義内容に関して、自らのオリジナルな考えを説得的かつコンパクトに記述できているかを主に評価する。なお、提出されたものの中からいくつか選定し、後日の授業で紹介・共有することで、講義内容のさらなる理解促進につとめたい。
②学期末に課す最終レポートでは、講義内容を踏まえたうえでのオリジナルな考察を要求する。評価ポイントの詳細は授業の中で改めて話題にするが、単なる感想文や自身の経験談に終始したものなどは評価の対象とはしない。

成績評価方法(備考)

※BCPレベルが3~4になった場合も、上記の成績評価方法は変更しない予定。
※学期中の課題も学期末の最終レポートも、剽窃等の不正行為には厳正に対処する。

受講および研究に関するアドバイス

講義では導入コミュニケーションペーパー(※評価対象外)や数回の課題のやり取りを通じて、自らの個人的ならびに社会的経験を意識的に捉え返すとともに、教室全体で問題意識を共有しあう機会をもうける。単位取得という次元を超えて、当事者的視点に立って広く社会的な問いを発信しあえる、学術的に意義のある時間としてもらいたい。
(なお、受講生の反応を見ながら、講義の方向性や話題の順序、内容そのものの水準を変更することがある)

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

講読資料は基本的にこちらで印刷し配布する予定だが、文献を購入してもらう必要が出てきた場合は追って知らせる。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考文献については、授業内で適宜紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/