授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14645:東洋学のための言語入門(LA) 2019 春セメスター 月4 文学部 SONG EUN YOUNG、萩原 正樹、宮内 肇 2

キャンパス

衣笠

授業施設

研心館KE301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【注:このクラスは発展クラスです(クラスのレベルの説明は本項目最下部を参照)】

 東洋にはさまざまな言語があるが、本講義では現代中国語と朝鮮語、また古典中国語(漢文)について学ぶ。古代から現代に及ぶ東洋の歴史や文化を理解するためには、その言語に習熟する必要があること、言うまでもないであろう。本講義では中国語と朝鮮語の言語としての特徴や比較、初歩的な文法事項などについて学ぶ。また近代以前の中国や朝鮮を知るためには、古典中国語(漢文)の習得も欠かせない。高校で習った漢文から、専攻に所属して本格的に漢文文献を読解する段階への橋渡しとして、漢字や漢文の訓読法についても学んでいく。
 なお第1回から第8回までは3クラス合同で授業を行い、第9回以降はA・B・Cの3クラスに分かれて授業を行う。3クラスのクラス分けは、漢文の習熟度別に発展クラス×1クラス、標準クラス×2クラスとする予定である。

※ 発展クラス(LA)は高校で漢文を学習し、さらに実力をつけたい学生向けです。標準クラス(LB/LC)は漢文の基礎から学習したい学生向けです。

受講生の到達目標

●中国語と日本語・朝鮮語の関係を視野に入れつつ、中国語のアウトラインを理解する。
●ハングルの基本と簡単な朝鮮語のあいさつや読解ができる。
●漢字・漢語の知識を豊かにする。
●中国古典の諸文献を読むために必要な基礎的用語・知識を習得する。
●古典漢文の基礎的読解力を習得する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

中国語、朝鮮語、中国文学概論

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

中国語の世界[宮内肇]

だれがどこで「中国語」を話しているのか/中国語とはひとつなのか?/「中国」と中国語

2

中国語の構造[宮内肇]

中国語の音について/中国語の文法構造

3

中国語と日本人[宮内肇]

近代日本と「中国語」学習/中国語と漢文/戦争と中国語

4

中国語と日本語/検証テスト[宮内肇]

中国語と日本語/中国語学習のための道具

5

ハングルの歴史的・思想的成り立ちに関して[SONG EUN YOUNG]

ハングルの構造

6

ハングルの母音の説明と演習[SONG EUN YOUNG]

発音と文字

7

ハングルの子音の説明と演習[SONG EUN YOUNG]

発声時の口の形と文字

8

簡単なあいさつと文章の読解演習・検証テスト[SONG EUN YOUNG]

連音化・鼻音化・流音化

9

漢語と漢字に関する基礎知識[萩原正樹]

漢語の特色(「単音節」「声調」「孤立語」)・日本の漢字音・漢字の字体や書体の変遷(甲骨文字から楷書体)

10

漢文法の基礎1[萩原正樹]

漢文訓読について、使役・受身の句法

11

漢文法の基礎2[萩原正樹]

疑問・反語・詠嘆・否定の句法

12

漢文法の基礎3[萩原正樹]

比較・仮定の句法

13

初歩の漢文読解1[萩原正樹]

初歩の漢文読解/文言小説を読む1

14

初歩の漢文読解2[萩原正樹]

初歩の漢文読解/文言小説を読む2

15

検証テスト(60分)と解説(30分)[萩原正樹]

授業実施形態

授業外学習の指示

授業内容をしっかり身につけるため復習をしておくこと

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

検証テスト70%、授業への関わり方30%

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
新字源 改訂新版 小川環樹ほか 角川書店
初級ハングル 梁貞模・盧載玉 新幹社出版
漢文入門 小川環樹・西田太一郎 岩波書店
漢文の語法 西田太一郎 角川書店
漢文の読みかた 奥平卓 岩波書店
漢詩入門 入谷仙介 日中出版
東アジア言語接触の研究 沈国威・内田慶市 関西大学出版部
全訳漢辞海 第四版 戸川芳郎ほか 三省堂

参考書(使用頻度、その他補足)

『新字源』の付録「中国語の起源と特色」「漢字のあゆみとしくみ」「漢字の意味について」「漢字音について」「熟語の構造」に目を通しておくことが望まれる。また、古い本で入手が難しいかもしれないが、橋本萬太郎ほか『世界の中の日本文学』(弘文堂、1980年)が参考になる。

参考になるwwwページ

中国語・韓国語などに関するブログのランキング
 http://blog.with2.net/rank1938-0.html
ランクされているものから、さまざまな中国語・韓国語学習法が覗けます。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話

備考