Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
10583:History of Science and Technology (L) 2022 Fall Tue2 College Of Letters,College of Image Arts and Sciences HYOUDO TOMOHIRO 2

Campus

KIC

Class Venue

KEIGAKUKAN KG208

Language

Japanese

Course Outline and Method

1) 私たちの生活は科学・技術の恩恵の上に成り立っている。その意味で科学・技術は身近な存在といえる。しかしながら、今日の科学・技術はきわめて高度に発達し、その内実は難解でもあり、疎遠な存在でもある。それどころか、ときには私たちの生活と生命を危機におとしめるマイナス的現象(例、原発事故、環境問題)を引き起こす元凶といわれることもある。
 本科目は基本的に、人類の誕生時から産業革命期までの話題を取り上げ、科学と技術とがどのような社会構造のなかで相互に交渉し、発達してきたのか、そのあり様を検討する。その上で、上述のような科学・技術が抱える社会的諸矛盾を解き明かす視点を考えるものである。

2)この授業では、毎回の授業実施前にテキストを配信する。履修生の方にはテキストの学習を望む。各回の授業で、テキストのポイント、さらにアドバンストな内容も含めて解説も行うが、その上で学生の皆さんと質疑、意見など双方向に交流し、授業内容の理解を深めようと考えている。すなわち、テキストに示した授業内容の理解を講義のみならず、学生のみなさんとの質問・意見を交えて理解を深められるように努める。

Student Attainment Objectives

1.科学と技術の発達の具体的な歴史過程について理解する。
2.科学と技術はどのようにして発達してきたのか、そのメカニズムについて解き明かす。
3.科学・技術に関わる社会的諸矛盾を解き明かす視点を考える。

Recommended Preparatory Course

 「科学・技術と社会」などをあわせて履修することが望ましい。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

1-1.科学的とはどういうことか

科学するとは、仮説-検証、洞察、真理の発見、etc.

2

1-2.人類は原始時代、自然界についての知識をどのようにして獲得したか

直立二足歩行、自然認識、技術、言語、火の使用、etc.

3

1-3.自然認識や技術の未熟さを補完する魔術、生産物の計量と算術、 占星術と暦法、国家に仕える「書記」の出現

技術の未成熟と精霊・まじない、農業・牧畜、因果関係の認識、灌漑農業と太陽暦、測地学・計量、神官・書記、etc.

4

2-1.自然に対する科学的な見方を生みだした古代ギリシアの社会的土壌

科学的自然観、製鉄、民主主義、神的自然観からの脱却 、ピタゴラス教団と数論、etc.

5

2-2.神を復活させたプラトン、アリストテレスの自然学と奴隷制の影

イデア論、ティマイオス、形相論と観察、生物学、市民と奴隷、etc.

6

2-3.帝国ローマ市民の実学偏重と道路・水道

重装歩兵、軍事的支配、道路・水道建設、市民的教養、etc.

7

 3-1.キリスト教の世俗権力化とこれを契機とした科学の衰退

キリスト教、聖書の権威付け、神学のしもべとしての科学、etc.

8

 3-2.古代と近代をつなぐアラビアの役割とヨーロッパでの技術や学術に見られる新しい動き

知恵の館、代数学と錬金術、三圃農法、中世都市、大学の誕生、etc.

9

4-1.近代解剖学の成立と血液循環説 (ゲスト・スピーカー予定)

 ファブリカ、医学と芸術、系統解剖、比較解剖学、臨床医学的方法、etc.

10

4-2.ガリレイの天文学研究と宗教裁判

望遠鏡、地動説、星界の報告、科学と信仰、宗教裁判、etc.

11

4-3.産業革命期の技術と自然諸科学の発展

産業革命とは、綿紡績・織布/作業機、蒸気機関/動力機、熱学・化学・電気学、etc.

12

5-1.20世紀に至る学術研究体制の進展

欧米諸国に大学の成立の不均等展開と各国の事情:英国国教会とアカデミー、ドイツの大学の成立と学術研究制度の近代化、アメリカの欧米からの学術(科学)の旺盛な吸収

13

5-2.20世紀科学の幕開けと実験科学、アカデミズム(学術)研究の進展

産業技術の新展開と実験技術、物理的諸発見(電子・放射能)と原子内構造の解明、大学等における基礎研究

14

5-3.工業科学(研究開発)の進展と科学(学術)研究のパワーシフト

白熱電球・X線管・電子管の発明とX線の粒子性・電子の波動性の発見、応用科学と企業内研究所における基礎研究と製品化研究の進展、科学における旧世界と新世界、etc.

15

5-4.現代における学術、産業、政府と競争政策/イノベーションと軍事的対抗、科学の国際交流と現代科学技術文明の行く末/鍵は人類社会の市民的公共性の国際的形成

学術研究と工業研究、戦争と科学・技術/核兵器と原子力発電、ミサイルと宇宙ロケット、化学兵器と農薬、科学の国際化の展開と科学者の国際的交流(素粒子研究・宇宙研究と科学のビッグサイエンス化:サイクロトロン、月面・惑星探査等)、そして国家競争力とイノベーション研究、デュアル・ユース技術開発、etc.

Class Format

1)授業は、Web(ライブ型)の遠隔講義も行なうが対面授業も行う。すなわち、BCPレベル3~4の場合は、基本的にWeb(ライブ型)での実施となる。BCPレベル1~2の場合は、対面授業もしくはWeb(ライブ型)授業を行う。どの授業形態になるかは、どちらにしてもmanaba+Rのコースニュースにて連絡する。なお、Web(ライブ型)授業を行なう場合は、そのZOOMのID等は当該授業の時間割の開始時間前にコースニュースにて連絡する。
2)履修生のみなさんは、上記の「授業の概要と方法」でも示したように、manaba+Rのコースニュースにあらかじめ授業テキストを配信(アップロード)し、そのテキストの事前学習を行ってください。
3)時間割にしたがった時間帯にWeb授業(ライブ型:ZOOM利用)、あるいは対面授業の場合は教室で行う。授業では、先に記したように、テキストのエッセンス、アドバンストな事柄て取り上げ解説する。その上で、履修生のみなさんの質問・意見を、Webを利用した遠隔講義の場合は授業時間内にzoomシステム上において、また対面授業の場合はコミュニケーションペーパー等を活用し、授業時間内に教室において集約し、授業内容の理解が深まるように努める。
4)授業時間外の質問・意見ならびに各授業回の関連情報等は、manaba+Rの掲示板で随時お知らせし、交流し理解を深められるように努める。
5)なお、既往症や家族の健康状態等、国外から受講する等で、対面授業に参加が困難な学生について、授業をレコーディングしたオンデマンド配信の配慮を行う。オンデマンド配信のURL等は各回の授業の後日に、mabana+Rのコースニュースにて案内する。

Recommendations for Private Study

1.各回の授業テーマに関連した専門的な用語や基本的枠組みについての正確な理解をおこない、具体的な事例について自分で調べ整理しておくこと。
2.理解をより深めるためには、科目内容に関連する文献や新聞の関連記事を読んだり、テレビ放送で放映される産業技術関連の番組を視聴すること。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

 

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

  基本的に、manaba+Rの[レポート]に提出された授業小レポートなどの提出状況や出来具合、加えて、コースニュース教材へのアクセスの状況や、教材にかかわる質問・意見の掲示板へのスレッド投稿などの取組みも考慮し、総合的に評価する。

Grade Evaluation Method (Note)

   授業小レポートは随時(おおすじ授業2回に1回程度の割合で)おこなう。課されたレポートは指定された日限までに作成し提出する。指定された日限を越えての提出、また再提出は認められないので注意してください。

Advice to Students on Study and Research Methods

 本科目は、科学・技術の基本的問題について、社会人として、また職業人としての人生を設計する上で、自らの専門性を社会でどのように活用するのかを考える場・素材として、本科目を利用していただきたい。

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
科学と技術のあゆみ 兵藤友博、小林学、中村真悟、山崎文徳 ムイスリ出版 978-4-89641-281-9
揺籃の実験科学 兵藤友博 ムイスリ出版 978-4-89641-314-4

Textbooks (Frequency of Use, Note)

『科学と技術のあゆみ』は前半・中盤、『 揺籃の実験科学』は後半でつかいます。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
科学その歩み 藤村淳、兵藤友博他 東京教学社 4-8082-0003-1
科学技術史概論 山崎俊雄ほか オーム社 4-274-02005-3
科学の歴史 大沼正則 青木書店 4-250-78037-6

Reference Books (Frequency of Use, Note)

                                                              

Web Pages for Reference

下記URLは、科目担当者のホームページです。
https://www.ritsumei.ac.jp/ba/~hyodot/semihomepage/announce.html

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html