授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14644:東アジア研究入門講義(L) 2019 春セメスター 水2 文学部 庵逧 由香、石井 真美子、宇野木 洋、佐々 充昭、鷹取 祐司、萩原 正樹、廣澤 裕介、松本 保宣、三須 祐介、宮内 肇、芳村 弘道 2

キャンパス

衣笠

授業施設

研心館KE301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本授業は、東アジアを学問対象・学問領域とする際に、どのような研究対象・課題・方法があるのかについて学ぶことを目的とします。まず、東アジア地域の歴史展開の概略を理解したうえで、次に、東アジア研究学域に所属する教員が、みずからの研究課題を紹介しつつ、その研究の意義や視座、さらに東アジア地域との関連性について講義を行います。受講生は東アジアにおけるさまざまな研究課題を知ることを通じ、東アジア地域に対する興味を深めるとともに、その関心を明確にしていきます。

受講生の到達目標

1.東アジアにおける歴史的展開の概略を理解する。
2.東アジアを研究対象とする場合のさまざまな研究対象やその方法について知る。
3.文学や歴史学、文化研究といった個々の研究が東アジアに対する理解に結びついていることを知る。
4.上記3点を通じて、次年度の専攻分属にむけて、自身の興味関心を明確にしていく。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

東アジア研究序説 :(担当:鷹取祐司)

東アジアとは、東アジアの過去と現在、東アジアを学ぶ意味、中国韓国への海外派遣プログラム

2

東アジアの歴史展開――前近代1(担当:鷹取祐司)

仰韶・龍山文化、殷王朝、周の封建制、春秋の覇者、戦国七雄、秦の天下統一、漢王朝

3

東アジアの歴史展開――前近代2(担当:松本保宣)

魏晋南北朝隋唐時代 中国史の中世 分裂と融合

4

東アジアの歴史展開――前近代3(担当:松本保宣)

中国の「近世」、政治、民族、経済

5

東アジアの歴史展開――近現代(担当:宮内肇)

日中の近現代史における「自由」

6

日韓関係から韓国を考える(担当:庵逧由香)

日中韓歴史問題、植民地支配、東アジアと朝鮮半島

7

東アジアに根付く中国思想(担当:石井真美子)

陰陽・五行思想、時令説、祭祀、占術、出土文献

8

中国の現代文学を考える――各時期の対抗軸から(担当:宇野木洋)

伝統文化との格闘 抗日戦争の時代 毛沢東型政治との抗い 市場社会の時代

9

東アジアにおけるナショナリズムと歴史認識(担当:佐々充昭)

近代朝鮮の独立運動、安重根、儒教、キリスト教、ポストコロニアリズム

10

中国古代帝国の行政(担当:鷹取祐司)

秦漢帝国、睡虎地秦簡、居延漢簡、二年律令、奏讞書

11

唐代の詩(担当:芳村弘道)

唐詩の四区分(初唐・盛唐・中唐・晩唐)、日本の唐詩受容

12

東アジアにおける近世「二次元」文化(担当:廣澤裕介)

中国×日本の三国志小説(書籍)の挿絵・版画・マンガ

13

台湾の文学を読む――マイノリティの視点から(担当:三須祐介)

台湾の日本語文学、原住民、本省人と外省人、LGBT、「同志」文学

14

中国の人々が頼るもの――近代中国人は中国人をいかに見たか(担当:宮内肇)

孫文・陳独秀・梁漱溟、中国人の「関係」・宗族結合とその現代性

15

研究はこんなに面白い!近年の卒論から(担当:萩原正樹)

満韓ところどころ、麻雀、ドミノ牌、天九牌、相公

授業実施形態

授業外学習の指示

シラバスに示されたキーワードを事前に調べておくと、より授業の理解度が高まります。また授業を聴いて疑問に思った点、興味を持った点については積極的に調べましょう。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
30

【課題】15回の授業内容から、自身にとって「東アジア」とはどのようなものか、授業から何を学び、何を考えたのかについて、1,500字程度で述べる。
※第15回終了後に提出すること

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
70

下記の授業回数ごとに、自身の考えをコメントとして「manaba+R」に提出する。コメントは400字以上とする。

成績評価方法(備考)

各コメントの締め切り日時は下記の通り。
① 第2・3回のコメント締め切り日時:2019年5月8日、23時
② 第4・5回のコメント締め切り日時:2019年5月15日、23時
③ 第6回のコメント締め切り日時:2019年5月22日、23時
④ 第7回のコメント締め切り日時:2019年5月29日、23時
⑤ 第8回のコメント締め切り日時:2019年6月05日、23時
⑥ 第9回のコメント締め切り日時:2019年6月12日、23時
⑦ 第10回のコメント締め切り日時:2019年6月19日、23時
⑧ 第11回のコメント締め切り日時:2019年6月26日、23時
⑨ 第12回のコメント締め切り日時:2019年7月03日、23時
⑩ 第13回のコメント締め切り日時:2019年7月10日、23時
⑪ 第14回のコメント締め切り日時:2019年7月17日、23時
⑫ 第15回のコメント締め切り日時:2019年7月24日、23時

受講および研究に関するアドバイス

講義を聞くだけの受け身の態度では興味や関心を広め深化させることはできません。少しでも興味を持った事柄については、参考文献やWebなどを活用して自分で積極的に調べましょう。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

毎回授業でレジュメを配布する。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

授業中適宜紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考