授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15310:国際環境法(J) § 15311:国際環境法(R) 2024 春セメスター 月3 法学部,国際関係学部 西村 智朗 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS311号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 この講義では、越境環境汚染や地球温暖化など、国際社会の共通関心事である環境問題について、国際法がどのように対処しているかを解説した上で、その特徴や課題について検討する。
 講義では、国際条約や国際機関の報告書などの資料を用いて、実際の環境破壊や条約交渉の現状を紹介しながら、国際環境法の実態について具体的かつ体系的に説明する。
 学生からの質問については、manaba+RやE-mailを通じて応答することで、フィードバックをおこなう。

受講生の到達目標

①現代国際法における環境問題への対応と限界について理解できるようになる。
②多数国間環境協定の現状と課題について理解できるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 国際法(法学部は国際法総論ⅠおよびⅡ、国際関係学部はⅠおよびⅡ)を受講していることを前提に講義を行うので、未履修または平行受講の学生は、事前に国際法の教科書(浅田正彦『国際法(第5版)』東信堂など)を通読しておくことを強く勧める。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

Ⅰ国際環境法の基本枠組 (1)序説(国際環境法とは何か?)

International Environmental Law とInternational Law of Environment

2

Ⅰ国際環境法の基本枠組 (2)国際法と環境保護

慣習国際法と条約、国際環境法と国内環境法

3

Ⅰ国際環境法の基本枠組 (3)国際環境法の歴史

ストックホルム会議、リオ会議、ヨハネスブルグ会議、リオ+20

4

Ⅱ国際環境法の基本枠組 (4)持続可能な発展/開発

sustainable development、SDGs

5

Ⅱ国際環境法の基本原則 (1)実体法原則①損害の防止と負担

領域管理責任、無過失責任、汚染者主担原則
トレイル精錬所事件

6

Ⅱ国際環境法の基本原則 (2)実体法原則②損害の予防

予防原則(アプローチ)
ホルモン・ビーフ事件

7

Ⅱ国際環境法の基本原則 (3)実体法原則③衡平

共通に有しているが差異のある責任
京都議定書とパリ協定

8

Ⅱ国際環境法の基本原則 (4)手続法原則

事前通報協議義務、環境影響評価
ラヌー湖事件、ウルグアイ川パルプ工場事件

9

Ⅲ国際環境法の立法 (1)多数国間環境協定の特徴

条約法条約、ワシントン条約

10

Ⅲ国際環境法の立法 (2)枠組条約制度と締約国会議

気候変動条約、生物多様性条約

11

Ⅲ国際環境法の立法 (3)条約交渉における非国家アクターの役割

ラムサール条約、世界遺産条約

12

Ⅳ国際環境法の実施 (1)国際環境紛争

国際司法裁判所、国際海洋法裁判所、仲裁裁判所

13

Ⅳ国際環境法の実施 (2)遵守手続

モントリオール議定書、京都議定書、名古屋議定書

14

Ⅳ国際環境法の実施 (3)貿易と環境

GATT、WTO、マグロ-イルカ事件、エビ-カメ事件

15

Ⅳ国際環境法の実施 (4)人権と環境、(5)安全保障と環境

環境権、オーフス条約、環境難民、核兵器

授業実施形態

 原則として対面で実施する。オンライン授業に切り替える場合は、事前にmanaba+Rで告知する。
 担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。

授業外学習の指示

・各章の初めにレジュメを配布するので事件や条約などについては予め確認しておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 50

授業の全範囲から出題する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

(1)毎回の授業の「確認課題(コメント、アンケートなど)」を提出する(1点×15回=15点)。
(2)第2章終了後の「中間レポート」を提出する(25点)。
(3)その他、講義中に指示する発表や提出する成果物(10点)。

成績評価方法(備考)


受講および研究に関するアドバイス

・各章の最初に「レジュメ」を配付するので、受講前に各自該当箇所を確認しておくこと。
・コースツールで授業の補足と質疑応答を行うので復習として活用してもらいたい。
・その他、推薦図書や文献などについては適宜指示する。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ベーシック条約集(2024年度) 浅田正彦編 東信堂 2024年新刊

教科書(使用頻度、その他補足)

 条約集は、上記の他に刊行されている条約集(有斐閣『国際条約集』、東信堂『ハンディ条約集』)でも構わない。また最近のものであれば2023年度以前のものでも構わない。授業中に携帯していることを前提に講義するので必ず1冊用意しておくこと。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
(1)国際環境条約・資料集 松井芳郎他編 東信堂 9784798912554
(2)ケースブック国際環境法 繁田泰宏、 佐古田彰編集代表 東信堂 9784798916576
(3)国際環境法の基本原則 松井芳郎 東信堂 9784798900124
(4)国際環境法講義(第2版) 西井正弘、鶴田順編著 有信堂 9784842040660

参考書(使用頻度、その他補足)

(1)は、一般的な条約集には掲載されていない環境条約や関連文書が掲載されている。(2)は、国際環境法に特化した判例集である。必要に応じて参照してもらいたい。(3)及び(4)は、国際環境法の著名なテキストである。授業の理解をさらに深めるために一読を勧める。

参考になるwwwページ

国際連合 http://www.un.org/en/index.html
国連環境計画 http://www.unep.org/
環境省 http://www.env.go.jp/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html