授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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12232:東洋史概論Ⅳ(L) | 2023 | 春セメスター | 金2 | 文学部 | 廣居 健 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
本科目の目的は、中国史上における「近世」即ち、朝代で言えば五代・北宋から清に至る中国の歴史展開について、東アジア史やユーラシア史、さらには世界史の動向との関連性をも視野に入れつつ概観することです。
しかしながら本講座では、これらを更に煎じ詰めると「中華帝国の完成期」と読み替えられることに鑑みて(唐末・)五代~元は「前史」として取扱うことにします。具体的には政治・経済・文化・外交などの諸問題を採り上げつつ展開します。いずれのテーマ下にあっても常に、今度は「近世」を「近現代中国の前史」として理解する方向で考えてください。
なお、差当たりの予定は下に示したとおりですが、具体的には受講生の皆さんの理解度を見ながら進めます。小レポートなどの機会に質問・疑問などを寄せてください。各回の授業は、まずそうした質問等への回答や講評から始めます。
受講生の到達目標
・「近世中国」が同時代の周辺世界と密接な関係の中で相互に影響を与え合っていたことを理解し、その具体的情勢を簡潔に説明できる。
・「近世中国」の歴史が「近現代の中国」のありかたに及ぼした影響について、自分なりに考えるとともに、その内容を簡潔に説明することができる。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
1-2 | 導論:時代区分と中国史 |
唐宋変革/科挙・官僚 |
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3-5 | 前論:前史としての近世前期 宋・元から大明帝国へ |
天子と皇帝と/征服王朝/君主独裁制/元/紅巾の乱 |
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6-9 | 各論1:明 |
洪武帝・疑獄/靖難の役・永楽帝/内閣・票擬・宦官/北虜南倭・互市 |
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10-14 | 各論2:清 |
遼東・入関/三藩・周縁/盛世/内憂外患/「近代」化 |
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15 | まとめ 中華帝国 |
開明専制論/三序/聯省自治 ??「革命」なのか?? |
授業実施形態
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.
【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目はメディア授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第2週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第2週目以降もメディア授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。
第2週目以降の授業実施形態は、本登録期間終了後にmanaba+Rで通知します。
【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。
授業外学習の指示
また、出来れば正史の関連項目には目を通しておくようにすると頗る有益です。
明清を専門としない場合は、自分が専門とする時代や分野と並べてみると有益です。
なお、一見「簡単そう」に見える(取っつきやすそうに思える=比較的”薄い”)資料はその分だけ内容がダイジェストしてあって実はかえって難解で、逆に「難しそう」と思えるような(敬遠したくなりがち=分厚い)専門書の方が事細かに説明してくれていて、多少しんどくても結果的にはよく理解できることも多いということを念頭に置いておくことを勧めます。
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | 0 | (割合も評価基準も入力しない) |
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | (割合も評価基準も入力しない) |
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | ●大レポート:50%
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成績評価方法(備考)
◯上記3種のほかに「自主レポート」の提出を認め、細かな評価の際の参考にします。
*「自主レポート」
ここでいう「自主レポート」とは、端的には「教室で【課題】として要求されずとも、各自が“自主的に取りまとめて作成して提出する任意レポート」という意味です。提出があれば随時受付け、適宜加点して細かな評価の参考に資します。小レポート,中レポート,大レポートの代替とはしませんので注意してください。特に合否そのものの判定の際には参照しないことに留意してください。
*提出
大レポート以外の各種レポートは、原則として教室で手書き或いはプリントアウトしたものを提出してください。教室で授業が行われている限り原則としてWebでの提出は認めません。(但し、「特段の事由あり」と認められれば受理します。特に感染症罹患時などの特殊な事情については別途勘案します。また、こちらから、例えば「本日の小レポートはweb(manaba+R)で提出」などと指示することはあります)
*注意
なお、各種レポート作成に際しては「内容的理解」のみならず「リテラシー」も重視します。例えば内容的には「良」でもリテラシーの観点で問題があれば「不可」とします。
受講および研究に関するアドバイス
その為には【参考文献】に挙げたもの以外にも数ある所謂「通史」や「概説」系の解説書に親しむと良いでしょう。古いものでもかまいませんから、まずは大きな「歴史的展開」から把握するように心懸けてください。あらかじめそうした予習をした上で、教室には例えば「自分の読み方で合っていたのか?」などと、言うなれば答え合わせの気持ちで臨むのが望ましいところです。また、その際には原典史料、即ち「正史」や「政書」類はもちろん、準じて「類書」類をひもときながら読み進めることは頗る有益です。
東洋史学自体が専門外の場合は無理をする必要はありません。この機会に、いわゆる入門書でも受験参考書でも、何なら新書レベルの簡易なものでもかまいませんので「通史的なもの」を読み返しておくと有益です。もし、どうしても自信を持てなければ高等学校の教科書を読み返すことから始めるのも悪くありません。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
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アジアの歴史と文化 中国史―近世Ⅰ・Ⅱ | 竺沙雅章(監修) | 同朋舎 | 4-8104-0856-6 / 4-8104-0857-4 | |
中国の歴史 下 近世―近現代 | 愛宕元(編) | 昭和堂 | 4-8122-0429-1 | |
東洋的近世 | 宮崎市定 | 中央公論新社 | 4-12-203445-0 | 中公文庫 |
『紫禁城の栄光』 | 神田信夫・松村潤・岡田英弘 | 講談社 | 4061597841 | 講談社学術文庫 |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
敢えて言えば「随所に散見される玉石混淆なネット上の情報を正しく見極められるようになることも、本講座の目的のひとつである」というぐらいの気概を以てネットに接して欲しいと考えます。
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/