Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
15838:[2025 Spring]Sustainability Planning (S) 2025 Spring Mon2 College Of Social Sciences NAGAHASHI TAMESUKE 2

Campus

KIC

Class Venue

IGAKUKAN IG301

Language

日本語

Course Outline and Method

【授業の概要】
 「持続可能な社会」とは何か?いかにして創造しうるのか?「持続可能な社会」構築のためには「空間づくり」「ひとづくり」「関係づくり」を同時に進めていく必要がある。本講座ではランドスケープ・デザインや緑地生態学などが蓄積してきた「空間づくり」の技術や知見、そして教育学、社会学、心理学が蓄積してきた「ひとづくり」「関係づくり」に関する知見を押さえつつ、国内外で展開されている「持続可能な社会」を探求する試みからその様々なイメージを把握し、「持続可能な環境」形成に必要となるプロセス、空間デザインやコミュニケーションの作法を探り、共有する。
 なお授業スケジュールに示しているケーススタディ(具体事例)の内容や解説の進度、順番については、教員と受講者の双方向のやりとり、また受講者同士のやりとりを踏まえて変更されることがあります。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

Student Attainment Objectives

(1)自分の考えを持つこと、他者の考えを知ること、その上でやりとりすることの楽しさや効果を体感し、そうしたやりとりの重要性と効用を理解することができる。
(2)「持続可能な環境、社会」とはどのようなものか?授業でのやりとりや知見を踏まえて、自分の考えを整理して具体的かつ論理的に説明することができる。
(3)「持続可能な環境、社会」において「空間づくり」「ひとづくり」「人と人との関係づくり」を同時に満たすことがなぜ大切なのか?授業でのやりとりや知見を踏まえて、自分の考えを整理して具体的かつ論理的に説明することができる。
(4)「空間づくり」「ひとづくり」「人と人との関係づくり」を同時に展開するための作法として、「きく」「眺める」「表現する」の3つの行為の重要性と具体的な作用について、授業でのやりとりや知見を踏まえて、自分の考えを整理して具体的かつ論理的に説明することができる。

Recommended Preparatory Course

永橋が担当する「景観デザイン論」と併せて履修すると持続可能な環境や地域社会が「ひとづくり」「関係づくり」「空間(計画)づくり」の3つを同時に満たす必要があることを深く理解できます。また「人づくり」「関係づくり」の観点からすると、「他者の理解」ということが重要になってきます。まちづくりで用いられるワークショップの方法論や発想法は、その源流の1つを心理臨床家のカール・ロジャースのクライアント中心主義やユングの人間理解に求めることができます。そうした意味では、例えば「カウンセリング論」をはじめとする心理臨床系の授業を取ると、「他者の理解」「他者への共感」という大事なメタスキルについての知見が深まります。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1<オンデマンド型授業>

オリエンテーション 持続可能な環境や地域社会とは何か?

義の目的と進め方ならびに成績評価方法についての説明、「持続可能な社会」が求められている背景

2<対面授業>

続可能な環境を形成する試みと作法(入門編) その1

ステークホルダー間の合意形成(事例:京都市ちびっこ広場再生計画)

3<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(入門編) その2

ステークホルダー間の合意形成(事例:京都市ちびっこ広場再生計画)つづき

4<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(入門編) その3

ステークホルダー間の合意形成(事例:京都市ちびっこ広場再生計画)つづき

5<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(入門編) その4

ステークホルダー間の合意形成(事例:京都市ちびっこ広場再生計画)つづき

6<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(チャレンジ編) その1

共生のためのオルタナティブの形成(事例:公園とホームレス問題)

7<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(チャレンジ編) その2

共生のためのオルタナティブの形成(事例:公園とホームレス問題)つづき

8<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(チャレンジ編) その3

共生のためのオルタナティブの形成(事例:公園とホームレス問題)つづき

9<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(チャレンジ編) その4

共生のためのオルタナティブの形成(事例:公園とホームレス問題)つづき

10<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(チャレンジ編) その5

流域保全におけるオルタナティブの形成(事例:脱ダムと緑のダム、吉野川第十堰保全代替案づくり)続

11<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(チャレンジ編) その6

流域保全におけるオルタナティブの形成(事例:脱ダムと緑のダム、吉野川第十堰保全代替案づくり)続き

12<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(チャレンジ編) その7

流域保全におけるオルタナティブの形成(事例:脱ダムと緑のダム、吉野川第十堰保全代替案づくり)続き

13<対面授業>

持続可能な環境を形成する試みと作法(チャレンジ編) その8

流域保全におけるオルタナティブの形成(事例:脱ダムと緑のダム、吉野川第十堰保全代替案づくり)続き

14<オンデマンド型授業>

これまでの講義のふりかえりと検証テストの実施

続可能な環境を目指して「その課題と展望」

+R授業<オンデマンド授業>

そもそも「持続可能な社会」とは何か?

「持続可能な社会」の国際的な定義を考える
(第7回以降のどこかで実施。詳細についてはmanaba+Rで周知します)

Class Format

第1回と第14回(最終回)をオンデマンド授業で実施します(接続URLについてはmanaba+Rで周知します)。
第 2 回~13回は対面授業にて実施。
【+R授業】(オンデマンド授業)は第7回授業以降に実施予定です。接続URLはじめ詳細についてはmanaba+Rにて周知します。

Recommendations for Private Study

授業外学習のポイントとしては4つあります。

1点目
 毎回、持続可能な環境形成や社会形成に関する実際の事例について1つか2つ、もしくは3つの「お題」を出します。対面型授業受講者は授業内にお題に対する自分なりの回答をコミュニケーションペーパーに書き出し、周囲の受講生と意見交換をしてもらったり担当教員からの解説を聞いたりします。コミュニケーションペーパーは提出してもらいますので、提出前に写メを撮り、授業外時間で見返したり、コミュニケーションペーパーとは別に自分なりのノートを作成し、それを授業外時間で見返したりすると、各事例の個別性と共通点を把握することができます。
(必要時間目安:30分)

2点目
 授業外学習では、例えばネット検索でその事例の現在の状況を情報収集したり、その事例に似たような状況や実践例が他にもないかどうかを把握しておくと、内容の理解が深まります。(必要時間目安:30分)

3点目
 授業で獲得する「眺める力」を使って、自分が慣れ親しんでいる「まち」や地域に目を向け、「こんな発見があった」「こんな疑問が生じた」という「振り返り」をコミュニケーションペーパーに書いておき、その写真をスマホで撮っておき、後で読み返すことが授業内容がしっかりと身につきます。コミュニケーションペーパーに書かれた疑問や質問に対しては、翌週、教員からいろいろな情報や知見が提供され、「持続可能な環境形成や社会形成」に関する知識や発想がさらにゆたかになり、かつ新たな視点も得られるようになります。(必要時間目安:30分)

4点目
 参考書としてシラバスに示した文献やそれ以外の持続可能な環境形成や社会形成に関する文献や論文、記事を読み「こんな発見があった」「こんな疑問が生じた」ということをメモをしておいて、次の授業のコミュニケーションペーパーに書き出してもらうと、教員からいろいろな情報や知見を引き出すことができ「持続可能な環境形成や社会形成」に関する知識や発想がさらにゆたかになり、かつ新たな視点も得られるようになります。(必要時間目安:30分)

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 0

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

 毎回、授業内で投げかける「お題」への回答をコミュニケーションペーパーに記載して提出してもらいます。
 提出してもらった回答レポートを講師が毎回2段階「可・不可」で評価し、各回の参加度、習熟度を測ります。欠席や未提出の場合は「不可」とカウントされるのはもちろん、提出しても内容部十分の場合は「不可」になります。「不可」が連続3回続いた場合、もしくは初回と最終回を除く12回分のうち「不可」が合計6回以上ついた場合には最終成績評価対象外(すなわちF)となり、最終回の「検証テスト(特別なお題)」への回答資格も失います。
 逆に12回分全て「不可」以外の評価でも、最終回の「特別なお題」への回答に対して「不可」が付いた場合、最終成績評価はFとなります。最終回の「特別なお題」は、各回の「お題」に回答するだけでなく、講座全体を貫くテーマや事例に関しての具体的理解が問われることになります。授業への参加を通して思考力、発想力、考察力、分析力、表現力をどれだけ向上させられたかが試されます。

Grade Evaluation Method (Note)

 2019年度までは対面授業でしたが、新型コロナ禍の2020年度、2021年度、2022年度は全回オンデマンド動画配信授業でした。2019年度までの合格率は6割強でしたが、2020年度から2022年度までは3割に減りました。

 2023年度から対面授業に戻し(第1回と第15回はオンデマンド配信授業)、扱うケーススタディを減らして受講生との双方向のやりとりや受講生同士のやりとりを増やしました。内容を深く理解してもらうことで合格率が6割に戻ることを期待していましたが、残念ながら合格率は3割を切りました。

 しかし2024年度は紹介する事例の数をさらに減らし、1つ1つの事例をじっくりと考えてもらう時間を十分に設けた結果、合格率は6割に戻りました。2025年度も2024年度と同じく、事例1つ1つについてじっくり考える時間を十分に設ける予定です。

 この授業、「考えること表現するということはどういうことなのか?」、「自分は何が分かっていて、何を分かっていないのか?」等、自分のこれまでの発想や考え方、理解の程度、表現方法を振り返り吟味するとが求められます。

 F評価となった受講生からの「自分なりに頑張ったのになぜ不合格なのですか?」という問い合わせに対しては、「その『自分なり』がどれだけのものなのか?そのことの吟味と自問自答が必要なのでは?他の受講生の発想力、思考力、表現力から学び(反面教師的な学びも含め)、どれだけ『自分』を豊かに拡張させることができたか、そのことの検証が必要ではないでしょうか?」とお応えしています。

 なお厳しい合格率に関わらずB評価の人はもちろん、A評価の人も少なくありません(2024年度はA+評価の人もいました)。何が合否を分けるのでしょうか?大きな要因として2つあると思います。

 1つ目は、各回のお題に回答したあと、それで満足するのではなく、他者の回答や教員からの解説を踏まえて「自分の回答はこれで良かったのだろうか?どこが不十分だったのか?」という「振り返り」をきちんと言語化しているかどうかにあるかと思います。この日々の修練によって内容の理解度や思考力、発想力、表現力の付き具合が変わってきます。「振り返り」をおざなりにしている人、それを言語化できていない人は不合格になる率が高いと思われます。

 2つ目は、「教員の解説をしっかり理解できているか?」、「お題で何が問われているかしっかりと理解できているか?」、また「授業中に示されるパワーポイントのスライドをしっかり読んで理解できているか?」によって合否が左右されるているように思います。教員からの解説も授業中のスライドも、難しい言葉は使っていません。しかし、なんとなく分かったつもりでいたり、目を通したつもりでいたりすると、とんだしっぺ返しを受けることになります。

 自分が本当に授業の内容を理解できているか?示された資料をなんとなく見るだけでなく、しっかりとその本質をつかんでいるか?そうした姿勢や態度が問われています。こうした姿勢は一朝一夕に身につくものではありません。この授業だけでなく、他の授業でもこの姿勢や態度を身につけるよう自覚することが大切なように思われます。

 最後にもう1点、このシラバス、たくさんのことが書かれていますが、これを授業期間中も何回か読み直し、内容をしっかり理解することも合格への最低必要条件になると思います。

Advice to Students on Study and Research Methods

<この授業を履修中に教育実習や介護実習がある学生さんへの連絡>
 この授業を履修中に教育実習や介護実習がある学生さんにとって、この授業は極めてハードルが高いです。自分が実習とこの授業とを両立できるかどうか、シラバスをよく読みじっくり吟味検討してください。履修登録する前に相談メールを送ってもらった方が良いかと思います。

<1つでも単位を落とすと年度内に卒業できなくなる4回生以上と卒業見込みが出なくなる3回生への連絡>
 この授業、かなりハードルが高いので「1つでも単位を落とすと卒業できなくなる」という4回生以上、また「1つでも単位を落とすと卒業見込みが出なくなる」という3回生は、この授業が自分に合うかどうか、どうしても受講したいかどうか、シラバスをよく読みじっくり吟味検討してください。いかなる事情があってもこのシラバスで記した以外の成績評価に関する対応は行いません。

<以下、この授業を履修するすべての学生さんへの連絡>
 「持続可能な環境形成の作法」としての「きく」「眺める」「表現する」ことの大切さや有効性を対面型授業の中でパワーポイントを使って紹介していきます。この授業に参加する作法としても「きく」「眺める」「表現する」ことを大切にし、講師からだけでなく受講者同士互いに学び合う姿勢を大事にしたいと思います。

 「表現する」とは、コミュニケーションの基本であり、議論や合意形成をしていくプロセスを「見えるようにする」技法、そして「思いをカタチにする」技法です。

 授業内で提起する「お題」への回答をコミュニケーションペーパーに記入してもらいます。文字だけでなく絵や図を描き込んでもらうことも大歓迎。みなさんの回答や回答の際に描き込んでもらった絵や図も、授業内で皆さんに紹介していきますので、「きく」「眺める」「表現する」練習の機会として利用して下さい。フィジカル・ディスタンスに留意しながら他の受講生の回答レポートにも目を通してもらいます。

 授業全体を通して、授業の中で紹介されたケーススタディが、この授業が示すテーマや命題とどのように関連しているのかを有機的に理解しておくことが必要です。そのためにも授業内容をノートにメモし、内容を後で振り返ることができるようにしてください。また自身の回答レポートについても提出する前にスマホで写真を撮っておかれると良いと思います。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

 教科書は使用しません。適宜、レジュメを配布したり参考書を紹介したりします。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
環境と都市のデザイン 斉藤潮・土肥真人他 学芸出版社 ISBN4-7615-2346-8 景観工学者とコミュニティ・デザイナーの激突から生まれた本。講師は第5章「市民とデザイナー 共同の可能性」を担当。景観や環境、デザインを扱うことの課題と可能性を理解するための本。

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Other (Separate instructions will be provided)

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