授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
12230:東洋史概論Ⅱ(L) 2023 春セメスター 火2 文学部 鷹取 祐司 2

キャンパス

衣笠

授業施設

研心館KE302号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 漢王朝の成立から唐王朝の滅亡に至るまでの中国を中心とする東洋の歴史展開について講義する。この時期は、中国史上初の統一帝国である秦を継いだ漢王朝によって四百年の長きに亘って維持された統一、その崩壊に始まる分裂とそれに伴う周辺諸民族の中国へ流入、周辺諸民族の系譜を引く隋唐による再度の中国統一といったダイナミックな展開を見せる時期である。統一・分裂・再統一という大きな変化の様相とその要因とを見てゆきたい。

受講生の到達目標

・当該時期の歴史展開を理解する。
・当該時期の個々の歴史事象がどのような要因によって惹起され、その後にどのような影響を与えたのかを理解する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

授業の進め方の説明。東洋史における当該時期の位置づけ。

第2回

当該時期の歴史展開の概観

漢、三国鼎立、西晋、五胡十六国と東晋、南北朝、隋・唐

第3回

前漢王朝の成立

陳勝呉広の乱、項羽と劉邦、呉楚七国の乱

第4回

前漢王朝の展開

郡国制、武帝期の対外発展、儒学の官学化、文書行政

第5回

新の簒奪と漢の復興

外戚、王莽、赤眉の乱と光武帝の統一

第6回

後漢王朝の衰退

竇固と班超、外戚と宦官、黄巾の乱、学術の発展

第7回

三国鼎立

群雄割拠と三国の成立、九品官人法

第8回

西晋と五胡十六国・東晋

司馬炎、八王の乱、五胡十六国、北府と西府

第9回

北朝の展開

北魏の華北統一、孝文帝と漢化政策、六鎮の乱、北周と北斉

第10回

南朝の展開

軍人皇帝と粛清、侯景の乱、江南の経済と文化

第11回

隋王朝の統一

隋の文帝、州県制と科挙、煬帝、大運河と高句麗遠征

第12回

唐王朝の成立

李淵と李世民、三省六部と科挙、均田制と租庸調、世界帝国の形成

第13回

則天武后と安史の乱

武韋の禍、節度使、開元の治、安史の乱

第14回

唐王朝の衰退

藩鎮体制、両税法、党争と宦官の専横、黄巣の乱

第15回

時代区分論争

古代、中世、奴隷制、貴族制

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目はメディア授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第2週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第2週目以降もメディア授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。
第2週目以降の授業実施形態は、本登録期間終了後にmanaba+Rで通知します。

【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。

授業外学習の指示

 参考文献欄に挙げた書籍など、当該時期に関連する文献を積極的に読まれたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

(割合も評価基準も入力しない)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

(割合も評価基準も入力しない)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

毎回、授業内容に対して自分が考えたことをコメント(600字以上)として提出してもらう。コメント提出状況及び毎回のコメント内容を評価する。

成績評価方法(備考)

・コメント未提出が4回を超えた場合には単位を与えない。
・提出期限超過後は、理由の如何を問わずコメントは受理しない。ただし、教育実習など已むを得ない事情による欠席に限りコメント提出について配慮する場合があるので、担当教員に申し出ること。
・コメント内容から聴講が疑わしいと担当教員が判断した場合は、コメント未提出として取り扱う。なお、この判断については照会に応じない。
・WEB上の文章など他者の書いた文章を出典を明記せずに引用したものは剽窃と見なして対応する。

受講および研究に関するアドバイス

 高校までの世界史では歴史事象を覚えることが重視されたが、大学における歴史学はこれとは異なり、ある歴史事象がなぜ発生したのか、その経緯はどうだったのか、それは後の歴史展開にどのような影響を及ぼしたのかを明らかにし、その上で、その歴史事象の歴史的意義や時代的特徴を指摘することを目指すものである。それ故、単に歴史事象を覚えるだけではなく、講義を聴き関連文献を読むことを通してこれらのことを考えてもらいたい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

使用しない。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『概説中国史 上 古代—中世』 冨谷至・森田憲司編 昭和堂 978-4-8122-1516-6
『世界歴史大系 中国史』 松丸道雄他編 山川出版社 1:先史▷後漢、2:三国▷唐
『中国の歴史』 鶴間和幸他 講談社 2004〜2005年版の03〜06
『秦漢帝国』 西嶋定生 講談社学術文庫
『魏晋南北朝』 川勝義雄 講談社学術文庫
『隋唐帝国』 布目潮渢 講談社学術文庫

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/