授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15881:IR18‐GJ201 東アジア研究A(R) § 15882:IR-FR201 東アジア研究Ⅰ(R) 2022 春セメスター 月1 国際関係学部 園田 節子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS209号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

21世紀に入って以降、中国が国際的な政治・経済上の存在感を増したことで、それに刺激された多くの見解・私見が巷で見られるようになった。中国理解のためには、個々の知識以上に、その社会現象をより長い時間軸で捉え、中国独自のダイナミズムを認める視座が必要である。感情的な議論ではなく、分析的な視座と、実証性・歴史性を重視する姿勢を身につけるため、本講義では中国で今現在起こっている現象あるいは話題となるその社会的特徴を、歴史的起源と発展、関連の学説とともに説明する。
さらに、学生のコメントや質問を積極的に組み込んで、授業の双方向性を確保する。毎回、講義の後に、授業での学びを確認しかつ質問を受け付けるため、manaba+Rに内容に対する質問、感想や授業内で提起した論点に関する意見やコメントの提出を求める。提出された意見やコメントのうち良いものや議論を呼ぶものは、次回の授業の冒頭で、匿名で取り上げ、発展的な説明や文献紹介を補足する。

受講生の到達目標

・中国に関して、基礎的な重要語句や学説を要約できる。
・中国で起こる現象を、歴史的起源に遡って調査することができる。
・異なる国の社会として中国を(自国を含む)他国と比較し、そこに生きる人々の立場から想像・考察できるような、多面的な考察を書くことができる。
・近現代における日中関係に対して自分の意見を書くことができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

東アジアの近現代史に関する基本的知識を持っていることが望ましい。知識がなくとも履修に問題はないが、本シラバスの「参考書」欄に挙げた書籍を読むなどして、意識的に基本的知識を身に付ける努力をすること。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

導入

講義の進め方について/授業の概要説明/地域研究と歴史学から見る中国/21世紀の中国と多くの政治的転換

2

革命とは何か

日本における中国革命研究の盛衰/辛亥革命から「革命」を考える/革命で倒れる国の国内はどのような状況にあるか/革命前後の社会的連続性

3

歴史の連続性

中国社会の歴史的連続性の見方/袁世凱以降の中国/党国体制の成立過程/蒋介石による訓政の継続と再解釈/独裁の時代背景/中国共産党の党国体制

4

ナショナリズムと国民運動

中国ナショナリズムの起源と特徴/1905年アメリカ製品ボイコット運動の重要性/暴動と国民運動の違い

5

「国民」意識の誕生

五四運動の経過/1930年代前半前の中国の国民運動/五四運動のなかの「国民」意識検討

6

1989年民主化要求運動映像分析

五・四運動の継承/暴動回避の工夫/学生と政府・民衆と軍隊の距離

7

民主化要求運動と政権批判

中国への民主主義概念の導入と展開/1970-80年代の民主化要求運動/1989年天安門事件は何を変えたか/2010年代香港・台湾・日本の国民運動

8

日中戦争を考える

日中共同世論調査の最新傾向/日中の確執/日中戦争の開始/歴史学主義/感情記憶

9

日中戦争映像分析

感情と実証:実証性とは何か/日中戦争の情報に向き合う

10

中国と台湾

国共内戦期の共産党/「二つの中国」のはじまり

11

文化大革命と改革開放後の中国

文化大革命とは何か/文革の実態/改革開放の進展と農村/都市社会の改革と安定化/中間層の出現

12

「最前線」台湾

民主化最前線/「台湾人」の複層性/本地人と日本統治時代/戦後と白色テロ/民主化の進展と地域ナショナリズムの台頭

13

中国の少数民族

中華人民共和国の「民族」/国民統合と少数民族/少数民族政策/チベット、ウイグル、宗教に対する姿勢

14

脱領域的「国民」としての華僑・華人

「僑務」という行政領域/華僑華人への視座の変遷/グローバルな華僑華人の居住地域と社会的上昇/華人側からの中国認識

15

まとめ

21世紀の中国/強国への志向

授業実施形態


【BCPレベルが1もしくは2の場合】
・全授業回数の1/2を超える回数の授業を対面形式で行い、残りの授業回についてはWeb授業を行います。
・担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。
・初回授業については受講生数が確定していないことからWeb授業を実施します。
・学期の途中にBCPレベルが3以上に変更になった場合は、原則Web 授業を行います(対面授業は実施しません)。
・下記の条件に該当し、対面授業に参加できない学生がいた場合は、対面授業回についてもWebフォローを実施します。該当する学生は、初回授業までを目途に担当教員に申し出てください。

[Webフォロー対象となる条件]
①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【BCPレベルが3もしくは4の場合の場合】
・原則Web授業を行います。Web授業の形態についてはmanaba+Rのコース内で案内します。
・学期の途中にBCPレベルが2以下に変更になった際は、対面授業を再開する場合があります。

※立命館大学のBCPレベルについては以下URL先の1. 立命館大学における新型コロナウイルス感染症に関する対策を参照。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1679

授業外学習の指示

最終レポート作成が課される。そのため講義中に紹介した研究書や関連書、ドキュメンタリーや映画などに興味を持てるものが出たら、時間がある時に目を通しておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

manaba+Rでの質問、感想や授業内で提起した論点に関する意見内容(60%)
最終レポート(40%)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・毎回授業後に提出するコメントは、学びの発展のために、次回の授業のはじまりで、匿名で、履修生全員に公開されることがあります。たとえ匿名でも自分の意見やコメントが公開されるのが嫌な学生は、事前に教員に相談に来てください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

なし。講義前日にmanaba+を通じてパワーポイントレジメを配布し、その中でテーマ毎に推薦参考文献や良質の映像資料を紹介する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
シリーズ中国近現代史 岩波新書 全6巻
講座 東アジアの知識人 有志舎 全5巻

参考書(使用頻度、その他補足)

以上は中国近現代史の概説書であり、中国の歴史に馴染んでいない場合に有効である。各回の具体的テーマに沿った推薦図書や研究書は、講義で示す。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html