授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15208:[2025 秋セメスター]社会経済学(S) 2025 秋セメスター 月1 産業社会学部 江口 友朗 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG403号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
本講義では,この数十年に渡る世界の社会の,特に経済の状況について,経済学の基本的なアイディアや説明方法を理解した上で,社会的な様々なルールや諸政策を端的に表す「制度」という概念を使って理解していくためのエッセンスを,理論と現実の側面からバランス良く学ぶことを主たる目的とします。
具体的には,(1)経済学の代表的なアプローチと制度の考え方(第Ⅰ部),(2)第2次世界大戦後から今日に至る通時的・歴史的な視点から見た欧米先進諸国の社会経済システムの変化(第Ⅱ部),(3)所得再分配や社会保障を巡る諸議論(第Ⅲ部),(4)日本や世界の経済問題や現状(必要により適時),これらトピックを大きくは、経済学全体のアプローチ(第Ⅰ部)、制度と社会経済システム(第Ⅱ部)、制度とアクター:企業や家計、個人<第Ⅲ部>という視座から、より深く理解していきます。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

(1)ニュースや新聞にも出てくる様な、基本的な経済用語や経済に関する図やグラフの意味を説明出来ること。
(2)経済学の根本的な発想や特徴的なロジックを理解し,現実の経済問題を理解する上での意味を説明できること。
(3)「制度」概念を使って,社会経済システムの歴史的変遷や,制度の下でのアクターの多様性を,理論的に,または,現実的に,説明出来ること。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

受講上の諸ルールの確認/第Ⅰ部:経済学と制度:イントロダクション①

「科学」「厳密性」「客観性」「稀少性」「機会費用」

2

イントロダクション②:経済学と制度(講義の基本的な視座)

「制度」「ミクロ」「マクロ」

3

経済学的な思考のエッセンス①:市場分析アプローチ(1)

「市場」「需要」「供給」「方法論的個人主義」「ホーリズム」

4

経済学的な思考のエッセンス②:市場分析アプローチ(2)

「生産者余剰」「消費者余剰」「社会的厚生」

5

経済学的な思考のエッセンス③:復習と現実への使用法

「社会的厚生」「資源の最適な分配」「市場の失敗」「国家の失敗」
「国民所得」「乗数過程」「合成の誤謬」「集計的方法」

6

経済学的な思考のエッセンス④:1国分析アプローチ

「社会保障」「増税」「貿易」「消費」「投資」

7

第Ⅱ部:制度と経済パフォーマンス:欧米先進諸国の社会経済システムへの歴史的理解

「レギュラシオン学派」「制度諸形態」「調整様式」

8

1950年代~1970年代初め:フォーディズム期のマクロ変数循環とその背景

「テーラー主義」、「生産性インデックス賃金」、「耐久消費財」(の消費)、「累積的因果連関」「賃労働関係」「生産性分配メカニズム」「生産性確保メカニズム」

9

1970年代半ば~1990年代初め:各国を理解する上での多様性の源泉とその軌跡

「4つの国民的軌道」「ネオ・フォーディズム」「ハイブリッド」「ボルボイズム」「トヨティズム」

10

1990年代末~現在:グローバル化の圧力と新たな成長モデルの可能性

「国際体制」「制度階層性」「制度補完性」「金融経済」「資本主義の多様性」「人間形成型の成長」

11

第Ⅲ部/制度とアクターを巡る各論:所得再分配を巡る概説

「計画経済」「福祉国家」「潜在能力アプローチ」「社会的厚生の損失」「社会保障」

12

所得再分配への長期的理解と異なる解釈

「社会的正義」の実現可能性、「格差」「貧困」を巡る歴史、経済学的な「保険」に対する考え方

13

所得再分配を巡る異なる意見:アジアでの状況を参考に

「地域間格差」「送金行動」「仏教」「二者関係」「保護-被保護関係」「親密圏」

14

日本経済の現在地と課題に関する補足的な議論
講義全体の総復習とポイント

「産業構造」「技術革新」「少子高齢化」「労働」と「移民」

授業実施形態

全14回、対面にて実施します。また【+R授業】は第14回授業で実施します。詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

(1)講義日までに、随時、講義の進捗に応じた講義の「レジュメ」や「補足データ資料」をManaba+上でPDF配布する。これ確認の上で,併せて指示するmanaba+上に別途指示するURLにアクセスし,内容に関する解説動画(板書あり)またはPower Point音声付ファイルなどを用いて、学びを深めていくこと。
(2)講義で使用する全資料配布と授業内レポートの告知・回収は、全てManaba+上で行う。
(3)ニュース等で伝えられる,日々の国内外での経済問題に興味・関心を持つこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

講義概要・シラバスの内容区分に示している第Ⅰ部、第Ⅱ部、第Ⅲ部という講義の展開に応じた小課題、クリッカーを用いたコメントなどを随時実施する(計30%)。

期末レポート(70%)

成績評価方法(備考)

(1)各項目詳細は,初回講義で改めて告知・確認。
(2)上記「%」は「点」に換算し100点満点で成績算定。
(3)平常点評価についても、manaba+の各種システムを用いて実施する。
(4)小課題に関するアナウンス等は、全てmanaba+を活用する。
(5)平常点評価に関して、受講者の理解や意見を把握するべく、webクリッカーを用いる場合がある。
(6)やむを得ず休講措置を取る場合、また、講義への理解を繰り返し復習してもらうことを前提として、動画(オンディマンド)にて講義を実施する場合がある(過年度平均2回程度)。

受講および研究に関するアドバイス

(1)経済学の知識・テクニックの事前の有無は問いません。但し,毎回の講義への参加(閲覧)を前提に授業は展開します。
(2)講義は,各回レジュメ及びデータ等を事前に確認してもらい、当日は、担当者による解説を、各自の状況に応じて講義ノートを作成していく方式で学んでいく形です。
(3)日常の学習は,「授業外学習の指示」を参照し実践すると共に,各自の興味や関心がある各種社会問題を講義の視点や内容に基づいて説明出来ないかどうかを考えてみると,講義への理解も深まります。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
入門制度経済学 宇仁宏幸他(訳) ナカニシア出版 978-4779501661 制度に関する講義内容全般
増補新版レギュラシオン・アプローチ 山田鋭夫 藤原書店 978-4894340022 第Ⅱ部

教科書(使用頻度、その他補足)

第Ⅲ部については,毎年刊行される「厚生労働白書」に記載されている様な,基礎・予備知識があることを前提として,講義を進めていきます。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
金融危機のレギュラシオン理論:日本経済の課題 宇仁宏幸他 昭和堂 978-4-8122-1080-2 第Ⅱ部
アメリカの高校生が学ぶ経済学:原理から実践へ ゲーリーE.クレイトン WAVE出版 978-4872902341 第Ⅰ部
経済学の考え方がわかる本 新井明他 岩波書店 978-4005005116 第Ⅰ部
作られた不平等 山田鋭夫・横田宏樹 藤原書店 978-4-86578-087-1 第Ⅱ部・第Ⅲ部

参考書(使用頻度、その他補足)

※その他,必要に応じて適時指示する。

参考になるwwwページ

●OECD(http://www.oecdtokyo.org/)<一部英語>。
●厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/)<特に厚生労働白書>。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

メールにて連絡する場合には、必ず標題に科目名と名前を記載のこと。
メール連絡先:t-eguchi@fc.ritsumei.ac.jp
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/