授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|
16033:IR18‐HJ301 専門演習(17) § 16034:IR-GR301 専門演習(17) | 2022 | 春セメスター | 月5 | 国際関係学部 | 末近 浩太 | 2 |
キャンパス
衣笠
授業施設
恒心館KS204号教室
授業で利用する言語
日本語
授業の概要と方法
(1)概要
本ゼミの目的は、中東を「地域研究する」ことです。「地域研究する」とは、単に特定の地域を研究することではなく、「地域研究」(エリア・スタディ)という方法論を用いてその実態を把握し理解することを意味します。従来の政治学、社会学、経済学といった学問では解き明かしきれなかった地域の実態を浮き彫りにしていきます。
しかし同時に、中東を「地域研究する」ことは、中東だけを特別なものとして勉強していくことを意味するものでもありません。確かに、中東は政治的には混乱が続き、文化的にはイスラームが強い影響力を持ち、経済的には豊富な天然資源を持つ「特殊」な地域に見えるかもしれません。しかし、実際には、パレスチナ問題、「アラブの春」、そして「イスラーム国(IS)」の急速な拡大に象徴されるように、中東には他の地域以上に国際政治のダイナミズムが深く食い込んでおり、また、宗教・文明としてのイスラームは中東を越えてアメリカやヨーロッパまでグローバルな広がりを見せています。 そのため、ゼミ生の研究課題は中東に限定されず、中東地域・イスラーム世界に関係するさまざまな事象にまで広がっていきます。
(2)方法
本ゼミでは、中東・イスラームについて全力で「研究(勉強)」し、その専門知識と理解の枠組みを備えた人を鍛えます。したがって、将来この分野の専門家や研究者になりたい人や、そうでなければ、「研究(勉強)」を通して人としての成長を目指している人を想定しています。日本においてまだ十分に知られていない、そして、偏見や誤解に満ちた中東・イスラームを全力で「研究(勉強)」することで、他の誰も持っていない専門知識やものの見方、人としての個性や魅力を伸ばすことができることを約束します。大学院への進学希望者や、将来中東・イスラームに関わる仕事がしたい人を特に歓迎します。
一方、中東・イスラームにただ関心や興味を持っているだけの人には向いていません。「研究(勉強)」するということは、ただ関心や興味を持っていることとは異なり、「自分の意思で主体的に行う努力」のことを指します。「勉強(研究)をするべきなのか」「本当にしなくてはならないのか」といった疑問や迷いは存在しないものとして、ゼミは運営されていきます。勉強の意義に対する疑念を持ちながらウジウジし続ける人、やる気のない人、受け身の人は、時間と労力のムダとなるだけでなく、他のゼミ生の迷惑になりますので歓迎されていません。
もし、「勉強(研究)」に対する疑問や迷いがあるけれども、このゼミでそれを解消してみたい、と思った場合は、腹をくくってひたすら「研究(勉強)」してみましょう。考えるのではなく、行動する以外にそれを証明する方法はありません。そうすれば、「研究(勉強)」というものの意味や意義が理解できることでしょう。逆に言えば、「研究(勉強)」したことのある人だけが「研究(勉強)」の意味や意義を語れるということです(世の中には、大学時代に勉強しなかったことを自慢し、返す刀で、大学の勉強は役に立たなかったと言う年配者がいますが、勉強しなかった人間は勉強のことを語れないはずです。経験的に知らないのですから)。
本ゼミの目的は、中東を「地域研究する」ことです。「地域研究する」とは、単に特定の地域を研究することではなく、「地域研究」(エリア・スタディ)という方法論を用いてその実態を把握し理解することを意味します。従来の政治学、社会学、経済学といった学問では解き明かしきれなかった地域の実態を浮き彫りにしていきます。
しかし同時に、中東を「地域研究する」ことは、中東だけを特別なものとして勉強していくことを意味するものでもありません。確かに、中東は政治的には混乱が続き、文化的にはイスラームが強い影響力を持ち、経済的には豊富な天然資源を持つ「特殊」な地域に見えるかもしれません。しかし、実際には、パレスチナ問題、「アラブの春」、そして「イスラーム国(IS)」の急速な拡大に象徴されるように、中東には他の地域以上に国際政治のダイナミズムが深く食い込んでおり、また、宗教・文明としてのイスラームは中東を越えてアメリカやヨーロッパまでグローバルな広がりを見せています。 そのため、ゼミ生の研究課題は中東に限定されず、中東地域・イスラーム世界に関係するさまざまな事象にまで広がっていきます。
(2)方法
本ゼミでは、中東・イスラームについて全力で「研究(勉強)」し、その専門知識と理解の枠組みを備えた人を鍛えます。したがって、将来この分野の専門家や研究者になりたい人や、そうでなければ、「研究(勉強)」を通して人としての成長を目指している人を想定しています。日本においてまだ十分に知られていない、そして、偏見や誤解に満ちた中東・イスラームを全力で「研究(勉強)」することで、他の誰も持っていない専門知識やものの見方、人としての個性や魅力を伸ばすことができることを約束します。大学院への進学希望者や、将来中東・イスラームに関わる仕事がしたい人を特に歓迎します。
一方、中東・イスラームにただ関心や興味を持っているだけの人には向いていません。「研究(勉強)」するということは、ただ関心や興味を持っていることとは異なり、「自分の意思で主体的に行う努力」のことを指します。「勉強(研究)をするべきなのか」「本当にしなくてはならないのか」といった疑問や迷いは存在しないものとして、ゼミは運営されていきます。勉強の意義に対する疑念を持ちながらウジウジし続ける人、やる気のない人、受け身の人は、時間と労力のムダとなるだけでなく、他のゼミ生の迷惑になりますので歓迎されていません。
もし、「勉強(研究)」に対する疑問や迷いがあるけれども、このゼミでそれを解消してみたい、と思った場合は、腹をくくってひたすら「研究(勉強)」してみましょう。考えるのではなく、行動する以外にそれを証明する方法はありません。そうすれば、「研究(勉強)」というものの意味や意義が理解できることでしょう。逆に言えば、「研究(勉強)」したことのある人だけが「研究(勉強)」の意味や意義を語れるということです(世の中には、大学時代に勉強しなかったことを自慢し、返す刀で、大学の勉強は役に立たなかったと言う年配者がいますが、勉強しなかった人間は勉強のことを語れないはずです。経験的に知らないのですから)。
受講生の到達目標
・現代の中東地域およびイスラーム世界に関する専門的な知識を身につける。
・「地域研究」の方法論を用いて、様々な学問分野の方法論が持つ有効性と限界性を学ぶ。
・上記2つ、すなわち中東・イスラーム世界を「地域研究する」ことで、ゼミ生が抱いてきた「常識」や「当たり前」を今一度問い直し、世界を構成する様々な物事を捉えるための新たな切り口や視点を獲得する。
・大学院進学希望者は、進学に必要な、また、将来の研究の基礎となる専門知識やアカデミックスキルを身につける。
・「地域研究」の方法論を用いて、様々な学問分野の方法論が持つ有効性と限界性を学ぶ。
・上記2つ、すなわち中東・イスラーム世界を「地域研究する」ことで、ゼミ生が抱いてきた「常識」や「当たり前」を今一度問い直し、世界を構成する様々な物事を捉えるための新たな切り口や視点を獲得する。
・大学院進学希望者は、進学に必要な、また、将来の研究の基礎となる専門知識やアカデミックスキルを身につける。
事前に履修しておくことが望まれる科目
中東研究A、中東研究B、地域研究論A、地域研究論B、国際政治学、アラビア語
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
---|---|
キーワード・文献・補足事項等 | |
1~15 | ゼミの運営方法 |
ゼミは学生が受け身では成立しません。学生が主体となって積極的に運営していく必要があります。 ゼミ生としての責任を自覚し、高い気概を持ってゼミの活動に取り組むことを必須とします。
|
授業実施形態
BCPレベルに応じて教員から説明します
授業外学習の指示
中東情勢をフォローすると授業の理解やゼミでの議論が深まります。頑張って下さい。
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | ||
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
40 | 学術的な作法にのっとり、意義ある内容が記されているか。 |
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
60 | ゼミでの「勉強(研究)」へ取り組む姿勢は適切および十分か。 |
成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
中東やイスラームを「勉強(研究)」していく上で、情熱(それが足りないと思う場合はやり遂げるための覚悟)を持ち続けなければなりません。なぜなら、「潰しがきかない」(=自分の関心やテーマを変更するための振れ幅が小さい)のが地域研究系のゼミの特徴だからです。あと、本をたくさん読みましょう。ネット情報だけではゼミの「勉強(研究)」には参加できません。できれば中東地域・イスラーム世界に足を運んでみましょう。頭を柔軟にしましょう。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
適宜紹介します。
参考書
参考書(使用頻度、その他補足)
適宜紹介します。
参考になるwwwページ
・SUECHIKA’S OFFICE(ホームページ)(http://www.suechika-kota.net/)
・Twitter(@suechikakota)
<インタビュー>
・「異なる何か/誰かに触れる:中東地域研究の魅力とは(高校生のための教養入門)」SYNODOS, 2014年6月30日(http://synodos.jp/intro/9565)
・「末近浩太さん『イスラーム主義――もう一つの近代を構想する』B面の岩波新書,2018年1月19日https://www.iwanamishinsho80.com/contents/mo-jin-hao-tai-san-isuramuzhu-yi-mouyi-tunojin-dai-wogou-xiang-suru-1)
・「「もう一つの近代」という希望――長い帝国崩壊の過程のなかで:『イスラーム主義』著者、末近浩太氏インタビュー」SYNODOS, 2018年5月28日(https://synodos.jp/newbook/21512)
・「中東の政治を「よりよく」理解するために」立命館大学研究活動報『Radiant』2018年8月(http://www.ritsumei.ac.jp/research/radiant/connect/story5.html/)
・「平和のための研究」立命館大学Beyond Borders Episode 060(http://www.ritsumei.ac.jp/bb/episodes/no_060.html/)
<論考類>
Yahoo!ニュース:末近浩太 http://bylines.news.yahoo.co.jp/suechikakota/
シノドス:末近浩太 http://synodos.jp/authorcategory/suechikakouta
現代ビジネス:末近浩太 http://gendai.ismedia.jp/list/author/kotasuechika
・Twitter(@suechikakota)
<インタビュー>
・「異なる何か/誰かに触れる:中東地域研究の魅力とは(高校生のための教養入門)」SYNODOS, 2014年6月30日(http://synodos.jp/intro/9565)
・「末近浩太さん『イスラーム主義――もう一つの近代を構想する』B面の岩波新書,2018年1月19日https://www.iwanamishinsho80.com/contents/mo-jin-hao-tai-san-isuramuzhu-yi-mouyi-tunojin-dai-wogou-xiang-suru-1)
・「「もう一つの近代」という希望――長い帝国崩壊の過程のなかで:『イスラーム主義』著者、末近浩太氏インタビュー」SYNODOS, 2018年5月28日(https://synodos.jp/newbook/21512)
・「中東の政治を「よりよく」理解するために」立命館大学研究活動報『Radiant』2018年8月(http://www.ritsumei.ac.jp/research/radiant/connect/story5.html/)
・「平和のための研究」立命館大学Beyond Borders Episode 060(http://www.ritsumei.ac.jp/bb/episodes/no_060.html/)
<論考類>
Yahoo!ニュース:末近浩太 http://bylines.news.yahoo.co.jp/suechikakota/
シノドス:末近浩太 http://synodos.jp/authorcategory/suechikakouta
現代ビジネス:末近浩太 http://gendai.ismedia.jp/list/author/kotasuechika
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
学生との直接対話,その他(教員より別途指示)
備考
過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
「インターネットの普及が中東・北アフリカのイスラームのあり方に与える影響」
「2020年東京五輪にむけた「ハラール認証制度」の課題」
「パレスチナのイスラーム主義組織ハマスの政策規定要因:台頭過程・支持基盤・政治理念から見た民意への敏感性」
「加害者の多様化:ナチス・ホロコーストの大罪」
他
「インターネットの普及が中東・北アフリカのイスラームのあり方に与える影響」
「2020年東京五輪にむけた「ハラール認証制度」の課題」
「パレスチナのイスラーム主義組織ハマスの政策規定要因:台頭過程・支持基盤・政治理念から見た民意への敏感性」
「加害者の多様化:ナチス・ホロコーストの大罪」
他
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html