| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15219:憲法Ⅰ(JB) | 2024 | 秋セメスター | 月2,火3 | 法学部 | 植松 健一 | 4 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
・スタイルとしては、指定教科書の記述内容について、まずは正確に理解した上で、さらに、憲法の他のテキストや裁判例を参照にしながら、教科書との「批判的な対話」を意識しつつ読み直すスタイルをとります。
・授業内容に関する質問は、manaba+R 掲示板などで受け付けます。質問への回答も掲示板またはコースニュースとなりますが、内容に応じて授業内で行う場合もあります。提出課題へのフィードバックなども同様。
受講生の到達目標
・諸外国の制度や大日本帝国憲法との比較という視点も踏まえながら、日本国憲法の基本的人権に関する基本的な枠組みを理解します。その際には、政治的動態との関係を常に意識できる思考能力を修得します。
・基本的人権に関する主要な概念(「公共の福祉」や「私人間適用」などの基礎理論から、個別人権条項の制度趣旨やそれらに関する違憲審査基準まで)を自ら使いこなせるまでに理解します。
・該当部分に関する重要判例の事実経緯と判旨を内在的に理解すると同時に、当該判例を批判的に解読する能力を身につけます。
事前に履修しておくことが望まれる科目
②1回生で学んだ法学入門・政治学入門の内容は、きちんと自分の知的栄養としておくこと。
③同時進行で学ぶ、基礎演習Ⅱのテキストの第1章(報道の自由と少年の保護)は、この授業でも使える知識です。
④「民法Ⅰα」および「同Ⅰβ」で学ぶ民法総則(とくに法人論や公序良俗の箇所)は、意外にも多くの箇所で憲法人権論とシンクロしてきます。どちらも食わず嫌いにならないことで、相乗効果の学修力アップが期待できます!
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
|---|---|
| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 第1回 |
|
憲法学習の魅力とコツ、そもそも「憲法」とは何か(形式的意味と実質的意味)、立憲主義と「法の支配」、憲法の最高法規性、憲法第10章の法構造
|
|
| 第2回 | 憲法史の展開:近代憲法から現代憲法へ |
中世型立憲主義と近代立憲主義、近代憲法から現代憲法へのヴァージョンアップ |
|
| 第3回~第4回 | 明治憲法体制史①②(スキップします。manabaコースニュースなどでweb補講します) |
大日本帝国憲法の構造と運用、天皇機関説論争 |
|
| 第5回~第6回 | 日本国憲法成立の経緯と法理③④ |
8月革命説、押しつけ憲法批判 |
|
| 第7回 | 国民主権 |
憲法前文の構造、主権の意義と構造、ナシオンとプープル、主権論争 |
|
| 第8回 | 象徴天皇制 |
「象徴」(1条)の意味、「世襲」(2条)をめぐる争点、国事行為の類型と「助言と承認」の意味、いわゆる「公的行為」をめぐる争点 |
|
| 第9回 | 非武装平和主義 |
非武装平和主義の憲法史的意義、憲法9条の解釈上の論点、9条裁判 |
|
| 第10回 | 基本的人権の歴史・「人間像」・基本的人権の類型(とくに自由権と社会権)①② |
自由権から社会権へ、社会権の法的性格、人権の国際的保障(とくに国際人権条約の意義と報告制度の現状)、「強い個人」か「弱い個人」か人権の分類の意義と相対性、制度的保障論 |
|
| 第11~第12回 | 人権の享有主体①② |
未成年の人権、「法人の人権」論とその批判、外国人の人権(とくに選挙権、公務就任権):永住外国人参政権訴訟、東京都管理職訴訟、マクリーン事件、八幡製鉄事件、南九州税理士会事件ほか |
|
| 第13回~第14回 | 人権の制約根拠と違憲審査基準①② |
「公共の福祉」の解釈、比較衡量論、二重の基準論(精神的自由と経済的自由の違いに基づく審査)、経済的自由の規制二分論、公務員の基本権制限(とくに政治活動の自由と労働基本権の制限):猿払事件から堀越事件へ、都教組事件から全農林警職法事件へ |
|
| 第15回~第16回 |
|
私人間効力論の諸学説と判例
|
|
| 第17回 |
|
幸福追求権、新しい人権、プライバシーの権利、自己決定権
|
|
| 第18回~第19回 |
|
形式的平等と実質的平等、平等に関する諸判例
|
|
| 第20回 |
|
思想の自由の意義と保障範囲、日の丸・君が代裁判、大学の自治の沿革 |
|
| 第21~第22回 | 信教の自由と政教分離(憲法20条)①② |
信教の自由と政教分離原則の沿革、信教の自由と政教分離原則の関係、政教分離をめぐる判例動向 :津地鎮祭事件、愛媛玉串事件、剣道受講拒否事件、殉職自衛官合祀訴訟
|
|
| 第23回~第25回 | 表現の自由・結社の自由(憲法21条)①②③ |
表現の自由の優越性、表現の自由規制の法理、差別的言論の規制、「検閲」の禁止の意義、パブリック・フォーラムという考え方、結社の自由:北方ジャーナル事件、税関審査事件、立川テント村事件、泉佐野市民会館事件、広島暴走族追放条例事件、チャタレイ事件など |
|
| 第26回~第27回 | 職業選択の自由・居住・移転の自由(憲法22条)①② |
「営業の自由」、経済的自由制限の二分論と判例動向、生存権、教育を受ける権利
|
|
| 第28回~第30回 |
社会権①②、適正手続きを受ける権利③
|
生存権の法的性質と判例、教育を受ける権利の重要判例、労働基本権、憲法31条の沿革と保護範囲、被疑者・刑事被告人の権利 |
授業実施形態
授業外学習の指示
上記授業概要の趣旨からして、教科書の該当部分を事前に一読しておくことは必須です。詳細な資料も配布する予定ですが、より自分にとってわかりやすいノートを作成するスキルと習慣を身につけましょう。
学習の際は、教科書の記述、最高裁の判例、授業での私の説明(!)を「受け売り」するのではなく、「ホンマかいな?」という「批判的視点」を常に失わないことが法律の学習にとっては大切だと思います。
授業内容がわからなくなったら、図書館に行って指定教科書以外の憲法基本書をあれこれ「浮気」をすると、案外とあなたの思考とフィーリングの会う「お相手」に出会えるかもしれません。
「法学セミナー」と「法学教室」は、図書館に行って(自分の興味のあるところをコピーするだけでもよいので)毎号目を通そう。もちろん新聞やニュースで政治問題へのアンテナを張っておくこと。
manaba+Rで発信するコースニュースは、学修と試験対策のための情報満載なので更新連絡設定をして、マメに確認しよう。
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | 60 | 講義範囲の理解度を評価する。 |
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
||
| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
40 | manabaを使用したレポートおよび小テストを内容とする。manabaを通じた積極的な授業への取り組みもその中に含まれる。これらの具体的な実施方法などについては授業内およびmanabaのコースニュースにて周知する。 |
成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
| 書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 憲法講義〔第3版〕 | 本秀紀(編) | 日本評論社 | 「次世代型憲法テキスト」の決定版!国会・内閣・地方自治は植松が書いてます。 | |
| 憲法判例集〔第12版〕 | 渋谷秀樹 | 有斐閣 | 判例集はどれでも構いませんが必携です。授業ではこの判例集を使って進めます |
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html