| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12802:[2025 秋セメスター]IR18‐DJ202 国際経済学(R) | 2025 | 秋セメスター | 火2 | 国際関係学部 | 星野 郁 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
9月20日までにmanaba+Rのコースニュースに+R授業の案内を掲載する。必ずmanaba+Rのコースニュースを確認すること。
第2次世界大戦後の国際政治経済の基本的枠組みは、強大な経済力と軍事力を備えた超大国アメリカによって形作られていた(いわゆるパックス・アメリカーナ)。アメリカがグローバルガバナンスの主導権を握る以前には、イギリスが約200年にわたって世界を支配したが(いわゆるパックス・ブリタニカ)、イギリスからアメリカへの覇権国の交代はスムーズにいかず、リーダーシップをとる覇権国の不在は、世界恐慌と経済ブロック化をもたらした。そして、第2次世界大戦後70年を経て今やアメリカは、グローバルな自由貿易体制の維持や安全保障・外交協力に背を向け、覇権国としての責任とリーダーシップを自ら放棄しつつあるように見える。他方、世界第2位の経済大国にのし上がった中国は、政治・軍事面でも影響力を強めつつあるが、グローバルなリーダーシップを積極的に担おうとせず、米中間の対立が強まっている。また、世界最大の自由貿易圏で経済・通貨統合を進めてきたEUも、英国の離脱や難民問題等困難に喘いでいる。かくして、世界はいわばリーダーシップを果たす覇権国を欠いた不安定な時代へ突入しつつある。よって、こうした複雑な国際経済の現状を理解するために、本授業では、制度や歴史、国際政治、社会のあり方までをも射程に含んだ、学際的なアプローチである国際政治経済学(IPE:International Political Economy)に基づき、国際経済について包括的に概説する。
受講生の到達目標
・国際経済の現状について、歴史的・批判的に分析・理解する視角を身につける。
・国際経済の覇権をめぐる主要国(米欧や中国・ロシア)間の争いについて理解する。
・グローバリゼーションを推進してきた欧米を中心に、反グローバリゼーション、保護主義ないし自国中心主義の動きが高まっている現状とその政治的、社会的背景について理解する。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 第1回 | ガイダンス |
世界経済の主要トピックの解説、講義概要やスケジュール等の説明 |
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| 第2回 | パックスブリタニカの成立から衰退へ |
パックス・ブリタニカの成立と発展、金本位制、アメリカの発展、第1次グローバリゼーションと第1次世界大戦による終焉、アメリカによる保護主義の強化、世界恐慌と世界経済のブロック化 |
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| 第3回 | パックス・アメリカーナの確立と発展 |
ニューディール期のアメリカ経済の発展、第2次世界大戦後の世界経済の運営をめぐるイギリスとの対決とアメリカの勝利、ブレトンウッズ体制およびIMF・GATT体制の構築、米ソ冷戦と経済・軍事援助を通じたアメリカの西側資本主義国の支配、発展途上国の開発戦略、高度成長期の到来、 |
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| 第4回 | パックス・アメリカーナの転機 |
アメリカの経常収支赤字の増大、保護主義への傾斜、ドル危機、ブレトンウッズ体制の崩壊、ドル本位制、石油危機と世界不況、貿易摩擦の増大、保護主義の台頭、アメリカ経済の停滞とパックス・アメリカーナの翳り |
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| 第5回~第6回 | サッチャー・レーガン革命による新自由主義への移行 |
イギリス・サッチャー政権による新自由主義的経済政策の導入(民営化、規制緩和)と大陸欧州への浸透(市場統合戦略)、米レーガン政権によるレーガノミックスの導入、強いアメリカの復活をを掲げた軍事ケインズ主義と規制緩和、ソ連との軍拡競争の激化、双子の赤字、プラザ合意、ソ連の崩壊と冷戦体制の終焉 |
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| 第7回〜8回 | 第2次グローバリゼーションの時代 |
冷戦体制の崩壊と第2次グローバリゼーション、発展途上国の経済開発戦略の転換(輸入代替から輸出主導型への転換)、GATTからWTOへ、FDIとグローバル・サプライチェーンの発展、米クリントン政権の下でのICTと金融によるアメリカ経済の再生、アングロサクソン型資本主義の優勢と欧州・日本型資本主義の劣勢、新自由主義政策の世界的浸透。フラット化する世界(フリードマン) |
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| 第9回~第10回 | 第2次グローバリゼーションの転機 |
WTOの行き詰まり、通商問題をめぐる先進国と新興国の対立、突出した金融のグローバリゼーション、アジアの通貨危機と世界への伝播、ICTバブルの崩壊、欧米における住宅・不動産バブル、グローバル・インバランス、サブプライムローン問題、リーマン・ショック、グローバル金融危機の発生、ユーロ危機の発生、先進国中央銀行による量的金融緩和とその功罪、中国の世界第二の経済大国への躍進、一帯一路によるユーラシアとアフリカの支配? |
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| 第11回~第12回 | グローバル金融危機を経た世界経済や各国政治・社会の変容 |
危機対策の功罪、格差の拡大と社会的分断の進行、労働力移民、米英を筆頭とする中産階級の没落・人種戦争、極右ポピュリズムの伸長、Brexitやトランプ政権誕生、病めるアメリカ、揺らぐリーダーシップ、新型コロナ危機の影響 |
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| 第13回〜第14回 | 世界経済の行方 |
激化する地政学的対立と世界経済のデリスキング、戦略的パートナーから封じこめ政策への米欧の対中戦略の転換、不透明なウクライナ戦争の行方、ロシアの復活⁉︎ 軍拡競争の加速、経済重視から安全保障重視の時代へ、覇権国なき不安定な世界へ⁉︎ |
授業実施形態
授業外学習の指示
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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| 定期試験(筆記) | 40 | 授業で論じた国際経済に関する諸問題の理解や評価を測る試験を実施する。 |
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
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| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
60 | 平常点(授業アンケートへの回答や課題提出状況)で評価する。 |
成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
https://www.bloomberg.co.jp/
https://www.ft.com/
https://www.imf.org/external/index.htm
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/