授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30757:[2025 春セメスター]社会と福祉(TA) 2025 春セメスター 火4 理工学部,生命科学部,薬学部,スポーツ健康科学部 津止 正敏 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 201号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

今期の「社会と福祉」は「ケア」のテーマからアプローチする。「ケア」とは何か。相手のことを気にかけ、気遣い、心を配り、手足を動かして、必要なことを何かとサポートすること。高齢者・子ども・障害者などの介護・養育・介助すること。「ケア」が含意することはこのように多様で多義的であるが、本講義では、介護する男性(夫や息子など)を窓口にして、高齢者のケア、いわゆる「介護」と言われている生活行為について考えてみようと思う。とりわけ、ケアする/されるということの実態と支援の在り方を取り上げながら、人と社会においてケアはどのような意味を持っているかについて考えてみようと思う。私たちは、人生の最初の数年間、そして終わりの数年間を家族など誰かのケアに依存しながら生を全うするのだとすれば、上記の「人と社会にとってケアはどのような意味を持っているのか」という問いに対して、私たちはどのような解答を用意することができるのだろうか。受講生と一緒に考えてみたい。
(注)本講義が主題としているのはヘルパーや介護福祉士などプロの介護労働者ではなく、家族介護者のことを言っている。キーワードとなる「男性介護者」とは、在宅で主たる介護者として親や妻など家族の世話を担っている息子や夫などという男性たちを総称している。

受講生の到達目標

1.介護が必要な高齢者の実態について、事例やデータによって理解することができる。
2.介護を担っている家族介護者の実態について、事例やデータによって理解することができる。
3.人と社会にとって介護がもつ意味について、理解することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

社会保障論、政治学、社会学、ジェンダー学などの専門科目は本講義の理解を容易にすると考える

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

イントロダクション-社会と福祉-

社会福祉の歴史 社会問題 地域社会 社会政策

2

180万年前の「介護の徴」-ヒトとケア-DVD鑑賞

 ヒトとの進化とケア・ドマニシ遺跡(ジョージア) ・介護の徴・

3

「介護とジェンダー①」-男性介護者と支援者の全国ネットワークの10年

テキストの序章・第1章を扱う。
介護・男性介護者・ネットワーク・ケアのコミュニティ・ジェンダー

4

「介護とジェンダー②」-男性介護者と支援者の全国ネットワークの10年

テキストの序章・第1章を扱う。
介護・男性介護者・ネットワーク・ケアのコミュニティ・ジェンダー

5

「江戸の孝行から『恍惚の人』まで①」-介護する男たちの語られ方
 

テキストの第2章を扱う。
武士の介護休業制度・看病断・孝義録・介護規範・たそがれ清兵衛・恍惚の人・介護弱者・デキる男・

6

「江戸の孝行から『恍惚の人』まで②」-介護する男たちの語られ方

 テキストの第2章を扱う。
武士の介護休業制度・看病断・孝義録・介護規範・たそがれ清兵衛・恍惚の人・介護弱者・デキる男・

7

「家族と介護の変容①」

 テキストの第3章を扱う。
介護保険制度・日本初の介護実態調査・特養ホームが全国に4,500床しかなかった時代・「人間裁判」の福祉・ユニバーサルになった福祉・介護殺人

8

家族と介護の変容②

テキストの第3章を扱う。
介護保険制度・日本初の介護実態調査・特養ホームが全国に4,500床しかなかった時代・「人間裁判」の福祉・ユニバーサルになった福祉・介護と虐待、殺人

9

仕事と介護の両立①

テキストの第4章を扱う。
団塊ジュニアの不安・介護離職ゼロの政策提起・ワーキングケアラー・ワークライフバランス

10

仕事と介護の両立②

テキストの第4章を扱う。
団塊ジュニアの不安・介護離職ゼロの政策提起・ワーキングケアラー・ワークライフバランス

11

ゲストスピーカー:「家族のケアの実態と支援の在り方」

介護する家族(ケアラー)の抱える課題と支援の在り方について理解を深める。そして学生の立場で可能な支援行動、例えば認知症サポーター等について考える機会とする。

【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照

12

家族介護者への支援①

テキストの第5章を扱う。
「もっと群れよう!男たち」・「おい」から「まあちゃん」に・「ウンコ」で場がもりあがる・弱さに向き合えない「弱さ」・誰かに聞いて欲しい・新しい「修行の場」

13

家族介護者への支援②

テキストの第5章を扱う。
「もっと群れよう!男たち」・「おい」から「まあちゃん」に・「ウンコ」で場がもりあがる・弱さに向き合えない「弱さ」・誰かに聞いて欲しい・新しい「修行の場」

14

介護のある暮らしを社会の標準に

振り返りとまとめ.
相互依存に包まれた暮らし・自立と依存の関係・「依存批判」という社会批判・180万年前の「介護の徴」

授業実施形態

第 1 回~14 回をすべて教室対面授業にて実施することを原則とする。オンライン授業となる場合はmanaba+Rにて事前に周知する

授業外学習の指示

1.コミュニケ―ションペーパーで講義内容の理解度の把握に努める。
2.講義期間に、ミニレポート提出を課す。演題、字数、期日、出題回数等々は講義内で広報するとともに、manaba+Rに掲載する。
3.家族のケアの体験があれば、講義内容の理解が容易であると思われる。祖父母や親族等々家族の介護体験談や介護団体等のレポートなどにも目を通しておくことを強く薦める。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

出席状況やコミュニケーションペーパーの提出(出席管理も兼ねる)、課題として提示したミニレポートの提出をもって評価する。ミニレポート題に関しては講義内容を中心にして、manaba+Rで提示するので、日常的な学習に努め、毎回短文にしてまとめておくこと。

成績評価方法(備考)

①授業出欠管理は、授業開始後に出席カード(QRコード)方式をもって行う。
②授業ごとにコミュニケーションペーパーの提出を求め、これも出欠管理を補うものとする。
③14回授業中半数以上においてミニレポートの提出を課し、その提出状況・記述内容をもって評価対象とする。
④ミニレポート題に関しては講義内容を中心にして、manaba+で提示するので、日常的な学習に努め、毎回短文にしてまとめておくこと。
⑤出席やコミュニケーションペーパーの代行行為、レポートの剽窃等々不正行為ある受講生は評価対象外とする。

受講および研究に関するアドバイス

本講座は介護をキーワードとしてるが、もう一つの隠れたテーマはジェンダーでもある。この分野の関連資料にも目を通しておくこと。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
男が介護する-家族のケアの実態と支援の取り組み 津止正敏 中公新書 978‐4‐12-102632-3 定価820円(税別)

教科書(使用頻度、その他補足)

授業はテキストに沿って進めるために毎回持参する事

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

ゲストスピーカーの招聘日は、ゲストの都合で日程の変更もあります。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/