Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
50411:[2025 Spring]Japanese Political History (P) 2025 Spring Wed4 College Of Policy Science KATUMURA MAKOTO 2

Campus

OIC

Class Venue

AS257

Language

Japanese

Course Outline and Method

 江戸時代の日本はかつては「鎖国」の下で「太平の眠り」をむさぼり近代化に乗り遅れた暗い時代であるとみなされていましたが、近年の近世史研究の進展により、そのイメージは塗り替えられつつあります。通商貿易のレベルでは「四つの口」、すなわち長崎直轄地を通じて中国・オランダを中心とする諸国と、対馬藩を通じて朝鮮と、薩摩藩を通じて琉球と、松前藩を通じてアイヌとの通商関係を維持し、管理の行き届いた保護貿易政策をとっていましたし、オランダを介して国際情報をつかみ、海上防衛策もとっていました。そのような体制の下で、内乱を封じつつ長期に亘って対外的軍事力発動もしなかった江戸期の平和体制については、今後いっそうの再評価が必要でしょう。
 一方、幕末・維新期の軍事力の発動による倒幕(1868年)に始まり、初の対外的軍事力の発動たる台湾出兵(1874年)から大日本帝国の崩壊(1945年)に至るまでの近代日本は、いわば戦争連続国家でした。この時期の日本、とくにアジア・太平洋戦争期の日本によって直接的に被害を受けた近隣諸国においては、韓国における「徴用工」問題や日本軍「慰安婦」問題に典型的に現れているように、いまだに「負の記憶」が生々しいからです。
 以上のことを念頭に置きつつ、本講義では近代日本政治外交史の流れを、主として【戦争や虐殺に焦点を当てて】概観し、そのことによって戦争や虐殺の再発防止、すなわち平和創造への道を探ります。一方で、もっぱら「負の歴史」ばかりを見るのではなく、近代日本の「評価すべき要素」にも目配りしていきます。そのさいに、日本政府・日本軍・日本社会だけを見る一国史的な視点ではなく、世界史的視点と国際関係の視点を重視し、とりわけ、中国・台湾・朝鮮半島をはじめとする東アジアの動向との関係をつねに視野に入れて授業を進めます。
 講義の内容について理解を深めるために、授業中に可能な範囲で記録映像や映画作品の一部を鑑賞する時間を設けます。

Student Attainment Objectives

現状の歴史的背景として、東アジアとの関係を含めた近現代日本政治史の基本事項を理解すること。政治学の基本概念を理解すること。歴史学の新しいパラダイムについて理解を深めること。その上で、①過去の事例を現在の出来事と比較分析して、②未来を予測し、③あるべき政策を選択する「歴史政策科学」の基礎的な力が身につけてほしいと願っています。

Recommended Preparatory Course

政治学と歴史学に関する導入講義、教養科目、基礎科目を履修しておくことが望ましい。「PLC特殊講義(戦後日本外交史)」も合わせて受講することが望ましい。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

導入講義:戦争を通して考える近現代日本政治(アヘン戦争をどう見るか)

2

江戸後期の対外危機:アヘン戦争と日本⇒ペリー来航

3

幕末の動乱から倒幕へ

4

倒幕から国民国家形成へ +R授業(課題の作成について)詳細は manaba+R を参照

5

明治国民国家形成と対外関係の再編成①:倒幕と戊辰戦争

6

明治国民国家形成と対外関係の再編成②:台湾出兵・西南戦争・「琉球処分」

7

明治政府の軍備拡張と自由民権運動

8

朝鮮王宮占領から日清戦争へ

9

日清戦争後の日本:北清事変と「中国分割」

10

日露戦争と朝鮮植民地化

11

第一次世界大戦と日本

12

関東大震災と朝鮮人・中国人虐殺

13

満州事変と日中全面戦争

14

アジア太平洋戦争と大日本帝国の崩壊:近代日本と戦争(総括)

Class Format

第1回目から14回目まで、すべて対面で授業を実施します。

Recommendations for Private Study

率直に言って、講義で提供できる知識・情報には限界があります。従って、指定された教科書を熟読するとともに、日常的に新聞や雑誌の記事を読むことを習慣づけてください。また、授業(manaba+Rの掲示板)で紹介・提供された史料や参考文献を自主的に読む「発展学習」にも努めてください。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 0

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

「備考」に明記したとおりです。

Grade Evaluation Method (Note)

①授業の進行と平行してEXCELを用いてデータベース(年表・文献リスト・学術論文リスト・史料リストなど)を作ってもらい最終課題として提出してもらいます(75点)。
②①の作品についてレポートにまとめて提出してもらいます。(50点)
③毎回の授業でコミュニケーションシートを書いて提出してもらいます。(14回✕3点=42点)
④manabaのアンケート機能を活用して、テキストの指定された範囲を予め読んで簡単なコメントを書いてもらいます。(11回✕3点=33点)
①~④の合計点(200点)を元に総合的に評価します。

Advice to Students on Study and Research Methods

授業中に manaba+R を活用しますので、必ずスマートフォン、ノートパソコン、タブレット端末など、学内ネットワークにつながるデバイスを持参してください。

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
日本政治史-外交と権力[増補版] 北岡伸一 有斐閣 9784641149199

Textbooks (Frequency of Use, Note)

授業に携帯してください。授業の進行に合わせてこの教科書をプレリーディング(予習)してもらいます。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
ハンドブック近代日本外交史 簑原俊洋・奈良岡聰智[編著] ミネルヴァ書房 9784623074204
資料で学ぶ日本政治外交史 武田知己・鈴木宏尚・池田慎太郎・佐道昭広 法律文化社 9784589038012
東アジア現代史 家近亮子 筑摩書房 97844800766670

Reference Books (Frequency of Use, Note)

日常的な学習に有益であると思われる参考書を挙げておきました。各週の授業内容についての参考書はそのつど指示します。また、高校で使用した歴史教科書、参考書、解説書、歴史地図などを持っている人は、手元に置いて見直してみてください。

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Communication Paper,Interactive Sheet,Learning Management System (manaba+R),Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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