授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16023:IR18‐HJ301 専門演習(12) § 16024:IR-GR301 専門演習(12) 2022 春セメスター 水4 国際関係学部 足立 研幾 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS203号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

グローバル化がますます深まりを見せる中で、各国単位では解決できないグローバルイシューが増加の一途にあります。本ゼミでは、安全保障、環境、経済、開発など様々な分野におけるグローバルイシューにいかに取り組んでいけば良いのかについて考えます。特定の一つの分野ではなく、様々な分野の問題を取り上げる事で、より総合的、複眼的な国際問題の理解を身につける事を目指します。
 その際、前期は関連文献の輪読を中心に進め、まず基礎的知識を身につけます。加えて、「外交交渉シミュレーション」などを実施する予定です(ここ数年は、ショートバージョンしかできていませんが…)。
 「外交交渉シミュレーション」とは、ある現実の外交案件を調べたうえで、ゼミ生が国際会議に出席する各国の外交官として振る舞い、交渉をし、決議を採択するというものです。これは、国際交渉を体感すると、及び交渉能力を鍛錬することを目的としています。過去に実施した外交交渉シミュレーションの詳細については、教員ホームページを参照してください。
後期は、各自がテーマを定めて研究を進めるとともに、研究テーマについ「政策提言シミュレーション」を行います。これは、自らが政策担当者になり、政策を立案し、自分の企画立案した政策を全員に理解してもらうよう説得を行うというものです。
 以上のように、本ゼミは、国際政治を理論的に理解・分析する能力を高めるとともに、実際の国際政治過程を、決して「よその世界」の話にすることなく、自分の体験として理解すること、さらには、社会に出た際に必要となる交渉能力、企画立案能力、説得能力を高めることを、その目的としています。

受講生の到達目標

本ゼミの到達目標は、
①国際政治理論への理解を深め、
②国際政治の事象を理論的に分析する能力を身につけ、
③自ら国際政治の特定の事象について調査、研究を行い、
それをいかに効果的にプレゼンテーション、および論文として人に伝えるかを学ぶことの3点です。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1~15

ゼミの運営方法

ゼミは3・4回生合同で行います。3回生前期は文献購読を中心に進めます。3回生後期には各自の調査に基づいて「政策提言シミュレーション」を行います。4回生は、各自のテーマについての研究、卒論中間報告などを経て卒業論文を執筆します。その他、ゼミ生が企画・立案し、ゼミ生の合意が得られれば、ゼミ企画が実施されます。これまでには、ゼミ合宿、夏休みディベート大会、他大学との合同ゼミ、大学コンソーシアム委託研究への参加などを行っています。2022年度は、関西学院大学・神戸大学・名古屋大学との4大学合同ゼミを予定しています。

授業実施形態

BCPレベルに応じて教員から説明します

授業外学習の指示

毎週割り当てられた文献を精読し、報告者はその内容報告の準備を行い、報告者以外は討論の準備を行う。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
35

タームペーパー

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
65

レポート試験(専門演習タームペーパー)、およびゼミでの報告、討論への参加、ゼミ運営への貢献に基づいて評価します。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

常に一歩引いて、物事を様々な角度から見る癖をつけてください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

ゼミ生の希望などを聞いたうえで決定しています。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

各ゼミ生の問題関心、卒業論文テーマに応じて、個別に指示します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
・ 「アメリカはなぜINF条約を離脱したのか―政策の窓モデルを用いたアメリカの外交政策決定過程分析―」(2020年度教育賞)
・「捕鯨と国際関係-IWC脱退をめぐる政治過程と日本をとりまく国際関係の変化の分析」(2019年度教育賞)
・「なぜウルグアイは世界で最初にマリファナ合法化に踏み切ったのか―ウルグアイのマリファナ市場合法化をめぐる政策決定過程の考察―」(2017年度優秀賞)
・「フランス国内の「移行期危機」と過激化・テロ増加の関係性―「イスラームVSフランス的価値」の虚構―」(2017年度教育賞)
・「日本のインテリジェンス・コミュニティ再編成における考察」(2016年度教育賞)
・「ボスニア内戦は「民族紛争」か?―紛争の「大衆化」モデルを用いた人脈ネットワークの分析―」(2015年度 +R奨学金)
・「平和構築のための緊急支援に関する規範形成過程―コンストラクティヴィズムの視点に基づく「権利としての教育」の分析」(2014年度優秀賞)
・「アイデンティティ・ポリティクスによる暴力形成の原因と過程―1994年のルワンダ虐殺から―」(2014年度奨励賞)
・「アメリカ攻撃型無人航空機の運用をめぐるパキスタン政府の行動」(2013年度奨励賞)

などで、本ゼミの卒論テーマは極めて多様です。しいて言えば、国際政治理論を用いた論文、テーマ的には安全保障・平和構築にかかわる論文が多いでしょうか。
厳しい論文指導が本ゼミの特徴で、上記の通り、毎年のように本ゼミ生の卒業論文は学部表彰等を受けています。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html