授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15829:[2025 秋セメスター]社会政策論 (S) 2025 秋セメスター 金1 産業社会学部 櫻井 純理 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
 貧困、所得格差の拡大、長時間労働、過労死、子育ての困難、介護問題、ジェンダー格差、外国人労働者問題など、私たちが生きる現代社会は様々な課題を抱えている。その中には従来からの社会問題もあれば、人口構造や産業構造の変化、個人の生き方ならびに家族のあり方の変化、グローバル化等の影響のもと、新たに浮上してきた問題もある。それら山積する課題に対して「社会政策」に対する人々の期待もますます高まっている。
 本講義では労働、福祉、そして家族の分野にまたがる諸々の社会問題と、それらに対応する日本の社会政策の現状と課題を示す。また、国際比較を通して日本の特徴について確認する。現代社会において、私たちはどのような課題に直面しており、どのような社会政策の改革を必要としているのか。それらを念頭において説明をする。
【授業の方法】
原則、対面授業を行う。

受講生の到達目標

・「社会政策」について、具体的な制度をあげて説明できる。
・日本型雇用システムの特徴と課題や、それが社会に与えている影響について説明できる。
・国際比較をとおして日本の社会政策の特徴と問題点を説明できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

社会政策とは何か

授業のねらい・進め方、社会政策の役割・体系・担い手、社会政策を取り巻く変化(生老病死と「新しいリスク」)

第2回

社会政策の歴史

戦前の雇用状況、都市問題の発生、工場法、戦争と社会政策、国際社会と日本

第3回

日本型雇用システムの特徴と課題

雇用システム、メンバーシップ型とジョブ型、長期雇用制度、年功賃金制度、新卒一括採用、企業内教育訓練

第4回

雇用形態と所得格差

パートタイマー、派遣労働、雇用形態間格差、「働き方改革」と同一労働同一賃金、多様な正社員

第5回

最低賃金制度とワーキングプア問題

ワーキングプア問題、最低賃金の役割、地域最低賃金と特定最低賃金、最低賃金の水準はどう決まっているのか

第6回

長時間労働と過労死問題

長時間労働、過労死、ワークライフバランス、働き方改革と過労死防止政策、労働組合の役割(自助・共助・公助に絡めて)

第7回

ジェンダーと社会政策

性別役割分業、統計的差別、シングルマザーの貧困と就労、「●●万の壁」問題

第8回

若者と社会政策

トランジション、フリーターとNEET、若年雇用政策、地元就職(地方で働く若者たち)、離転職(早期離職は問題か?)

第9回

公共職業訓練と技能形成

公共職業訓練、求職者支援制度、技能検定、ビジネスキャリア制度

第10回

職業教育と専門職大学

大学教育の課題、専門職大学、欧州との比較

第11回

子育てと社会政策

子育てとキャリア形成、児童手当、育児休業制度、育児サービス

第12回

高齢者と社会政策

年金制度、医療制度、「50・80問題」、介護保険制度の概要と課題

第13回

失業と社会的セーフティネット

生活保護制度、雇用保険制度、捕捉率と適用率、「第2のセーフティネット」としての生活困窮者自立支援制度

第14回

就労困難層に対する就労支援政策

生活困窮者自立支援制度における就労支援事業、大阪府の地域就労支援事業、「ユニバーサル就労」の提起と条例化

授業実施形態

第1~14回対面で実施する。
【+R授業】は第2回授業で実施します。詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

本授業のテーマに則した予習として、前週までに文献(新聞記事等)を共有し、読んでおくことを指示する場合がある。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 70

授業内容の理解度を問う試験を行う。問題の形式は短文および小論文の記述とし、問題の一部は事前公開する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
30

講義内容に関わる課題を出し、コミュニケーションペーパーを3回課す。認識の適切さと考察・見解を評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

メモやノートを取りながら講義を聞くことを推奨する。
ニュース等を利用して日常的に労働・社会保障・家族問題に関する情報収集を行ってほしい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

文献をmanaba+Rのコンテンツ欄で共有する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
どうする日本の労働政策 櫻井純理 ミネルヴァ書房 978-4-623-09114-0
どうする日本の福祉政策 埋橋孝文 ミネルヴァ書房 978-4-623-08961-1
雇用システム論 佐口和郎 有斐閣 978-4-641-16529-8
社会政策入門 石井まこと他 法律文化社 978-4-589-04352-8
格差に挑む自治体労働政策 篠田徹他 日本評論社 978-4-535-54037-8

参考書(使用頻度、その他補足)

各回の授業レジュメに関連する書籍や該当章を記載し、予習・復習を促すことがある。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/