Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
30429:[2025 Fall]Human Genetics and Development (M) 2025 Fall Fri4 College of Life Sciences KAWAMURA TERUHISA、HARADA YUKIHIRO 2

Campus

BKC

Class Venue

Forest302

Language

日本語

Course Outline and Method

発生学は解剖学と並んで人体構造学の基礎であり、分子生物学や遺伝学とともに確立されてきた分野です。これまで、マウスをはじめ多くの遺伝子改変動物を用いた研究により、様々な新しい現象が明らかとなってきました。器官形成を誘導する転写因子とエピジェネティクな遺伝子の発現調節などの役割が解明され、これまで知られていなかった発生プログラムの謎が解き明かされてきています。ゲノム医科学では、ヒトゲノム計画により、遺伝子疾患の変異部位をゲノム上でマップするだけでなく、エピジェネティクな変異と疾患の関係もわかってきました。これにより、これまで治療方針が見出せなかった遺伝子変異や染色体異常に対しても、革新的な治療の可能性が拡がりました。本講義では、発生学とゲノム医科学について解説するとともに、近年注目されているゲノム編集や次世代シーケンサーを用いた新しい医学の展開についても紹介したいと思います。
なお、オンデマンド型授業では、講義内容の理解を確認するためのmanaba+Rを活用したレポートを課すか、次の対面授業の中で小テストを実施します。それらの結果によっては、対面授業にて補足的な説明も行います。また、授業の最後では、総括を兼ねた確認テストを実施します。定期試験は実施しません。

Student Attainment Objectives

1.受精から誕生に至るまでの発生過程で、胚形成や器官形成などの過程を組織・細胞レベルで説明できる。
2.細胞分化や器官形成にかかわる遺伝子発現の制御を分子レベルで説明できる。
3.単一遺伝子疾患、多因子遺伝疾患それぞれの例を挙げ遺伝の特徴を説明できる。
4.代表的な染色体異常症の名前を挙げ、症状、染色体の異常部位、遺伝形式について説明できる。
5.染色体異常、遺伝子変異、エピゲノム変異を伴う代表的な癌を挙げ、癌化のメカニズムと症状発現に関わる機構を説明できる。

Recommended Preparatory Course

生物科学、生命科学と倫理、生化学、分子生物学、分子細胞生物学、遺伝子工学、生体分子解析法、バイオインフォマティクスを事前あるいは同時に履修しておくと、理解がスムースになります。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information

本科目は+R授業対象科目。第1回に+R授業を実施。詳細はmanaba+Rを参照

1(川村) +R授業

概論;発生学・ゲノム医科学を学ぶ意義

分化、増殖、細胞死、脱分化、初期化、幹細胞、多能性幹細胞、発生、再生
授業実施形態:対面

1(川村)

発生学の歴史;細胞の発見、染色体説、遺伝学のはじまり

細胞の発見、細胞説、染色体理論、遺伝子、受精
授業実施形態:対面

2(川村)

メンデルの法則、遺伝学、進化論

メンデルの法則、優勢遺伝、劣性遺伝、伴性遺伝、X染色体の不活性化、遺伝子の多様性、変異、進化論
授業実施形態:対面

3(川村)

有性生殖と配偶子形成、受精

原核生物と真核生物、体細胞分裂と減数分裂、始原生殖細胞、接合子と配偶子
授業実施形態:対面

4(川村)

発生学総論1;発生学と分子生物学

セントラルドグマ、遺伝子発現制御、転写因子、エピジェネティクス、細胞分化、細胞系譜、ホメオティック遺伝子、モルフォゲン
授業実施形態:対面

5(川村)

発生学総論2;発生学のモデル動物、初期胚の発生

卵割、胚盤胞、内部細胞塊、胚葉説、内胚葉、中胚葉、外胚葉、体軸、原腸形成、ショウジョウバエ、線虫、アフリカツメガエル、ゼブラフィッシュ、ニワトリ
授業実施形態:対面

6(川村)

発生学各論1;体軸形成と原腸陥入

原腸形成、原始線条、原始結節、前方内臓性内胚葉(AVE)、ノード流
授業実施形態:対面

7(川村)

発生学各論2;器官形成(中枢神経系、造血、血管、骨・筋組織など)

神経板、神経管、神経堤、遊走、脊索、沿軸中胚葉、体節、血島、卵黄嚢
授業実施形態:対面

8(原田)

発生学各論3;器官形成(心臓形成)

側板中胚葉、予定心臓領域、原始心筒、ルーピング、心内膜床、卵円孔、動脈管
授業実施形態:対面

9(川村)

胚体外組織の形成、発生学のまとめと復習

栄養外胚葉、胎盤、羊膜、羊水、先天異常、催奇形因子
授業実施形態:オンデマンド型(manaba+R 上でURL を告知する)

10(川村)

ゲノム医科学1;染色体異常と疾患

Gバンド法、セントロメア、テロメア、倍数性、異数性、性の決定、X染色体不活化、ダウン症候群、クラインフェルター症候群、ターナー症候群、遺伝的刷り込み(ゲノムインプリンティング)
授業実施形態:対面⇒オンデマンド型へ変更(manaba+R 上でURL を告知する)

11(川村)

ゲノム医科学2;がんの遺伝学

がん遺伝子、がん抑制遺伝子、エピジェネティクによる発がん調節、細胞周期チェックポイント、ゲノムの不安定性、変異、2ヒット仮説、ヘテロ接合性の消失、多段階モデル、がん幹細胞
授業実施形態:対面

12(川村)

ゲノム医科学3;遺伝子疾患

単一遺伝子疾患、他因子遺伝性疾患、常染色体性遺伝疾患、性染色体性遺伝疾患、X染色体不活化
授業実施形態:対面

13(川村)

ゲノム医科学4; 遺伝子診断、遺伝子治療

連鎖解析、SNP、PCR、マイクロアレイ、次世代シーケンサー、ベクター、徐放化ゲル、増殖因子、細胞治療
授業実施形態:対面

14(川村)

ゲノム医科学と先進医療、確認テスト

テーラーメード医療(個別化医療)、次世代シーケンサー、RNA sequence、ゲノム編集
授業実施形態:対面

Class Format

原則、対面授業を13回、メディア授業(オンデマンド型)を1回実施する予定ですが、対面授業の中にはメディア授業(オンデマンド型またはライブ配信型)へ変更となる回が生じる可能性があります。その場合は、事前に、詳細をmanaba+Rにて連絡します。

Recommendations for Private Study

生物科学、生命科学と倫理、生化学、分子生物学、分子細胞生物学、遺伝子工学、生体分子解析法、バイオインフォマティクスなど事前に履修した科目がある場合は、復習しておいてください。
未履修の分野については、可能な限り自ら予習しておくと授業の理解に役立つと思います。まずは、自分が興味を持てそうなテーマに関連したことを自分で調べていくことから始めてみましょう。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 0

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
0

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

受講生の到達目標に対応して、授業の最後に学修到達度を確認する授業内試験を実施します。さらに、数回分のレポートも課す予定です。これらを総合的に評価します。

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

講義の内容に関する質問や研究内容に関する疑問は遠慮なく尋ねて下さい。
不思議だなあと思うテーマを見つけてみましょう。教科書や授業の内容だけで、その疑問が解決できるとは限りません。そこに面白さが見出せたら暇なときに自分でいろいろ調べてもいいですし、是非一緒にディスカッションしましょう。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

指定された教科書はありません。レジメの内容を深めるために下記の参考書などを自分で調べてみてください。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
トンプソン&トンプソン遺伝医学 福嶋義光 (著, 翻訳) メディカルサイエンスインターナショナル 4895926001
ラングマン人体発生学 第9版 安田峯生監修 メディカル・サイエンス・インターナショナル 978-4895924283
ムーア人体発生学第7版 ムーア (著), T.V.N. Persaud (著), Keith L. Moore (原著), 瀬口 春道 (翻訳), 小林 俊博 (翻訳), Eva Garcia del Saz (翻訳) 医歯薬出版 978-4263202104
受精卵からヒトになるまで 医歯薬出版 978-4263209912
ヒト発生の不思議 藤本 十四秋 金芳堂 978-4765312424
症例でわかる新しい臨床遺伝学 水谷修紀 メディカルサイエンスインターナショナル 4895925749
キーワードで理解する発生・再生イラストマップ 上野直人;野地澄晴、編集 羊土社 4-89706-581-X

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

Other Comments

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URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/