授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15296:経済法Ⅰ(J) 2024 春セメスター 月4 法学部 土佐 和生 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS301号教室

授業で利用する言語

日本語
Japanese

授業の概要と方法

私たちが暮らしている経済社会は、⼀⾒無秩序に動いているように⾒えるけれども、実はそこには競争の秩序が法律制度としてうち⽴てられ、政府はそれを制限したり歪めようとする⾏為を禁⽌等している。とりわけ、技術が急激に進歩し、ヒト・モノ・カネ・情報の点で経済のグローバル化・デジタル化が進み、経済の構造改⾰・規制改⾰が唱えられている⽬下のわが国の実情からは、そのような経済の秩序を実情に合わせてどのように制度改⾰してゆくべきかという視点から、現代経済に関する法制度を観察することには社会に出て職業⽣活・消費⽣活等を送っていく上で重要な意味がある。この講義は、「経済法Ⅱ」と⼀体となって、独占禁⽌法を中核にして現在国内で通⽤している基本的な経済秩序の概要を学ぶと共に、できれば今後の課題と展望をも学⽣諸君と⼀緒に探ろうとするものである。
本授業科目では、学生諸君に、独占禁止法の実体規制のなかで、特に不当な取引制限の禁止、事業者団体規制、私的独占の禁止及び企業結合規制の概要を示す。なお、上記「経済法Ⅱ」では、独占禁止法の実体規制のなかで、特に不公正な取引方 法の概要とともに、公正取引委員会を中心とするその執行体制を示す。最後に、今日的トピックとして知的財産権・規制改革 と独禁法・競争政策等につき言及するようにしたい

受講生の到達目標

私的独占、不当な取引制限、事業者団体、企業結合の各規制について、基礎知識を獲得し、またそれにもとづいて、第三者に対して簡単に説明することができる能力を涵養する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

受講に先立って、できれば憲法・民法・会社法・刑法を修得又は履修中であることが望ましい。もし修得済ではない場合でも受講において基本的に支障はないが、本授業科目を進めるうちに関連する法律知識を獲得するよう努めることが重要となる。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

経済法とは何か?

【講義+公取委の動画視聴】
以下において「講義」とは担当者からの一方的な説明、「事例検討」とは仮想事例等を用いて受講者と一緒に議論することを意味する。

第2回

独禁法の経済学的基礎

【講義】
競争的市場とはどういう状態をいうか、独占は誰にどのような害悪をもたらすか。

第3回

独禁法の基礎概念

【講義+事例検討】
独禁法上の違法判断の基本的フレームワーク、「事業者」、「事業者団体」、「一定の取引分野」、「競争を実質的に制限すること」および「公正な競争を阻害するおそれ」等

第4回

独禁法の基礎概念 [続き]

【講義+事例検討】
*授業時間外にmanaba+の機能を用いてリフレクションペーパー(第1回)を実施する、詳細は授業で述べる。

第5回

不当な取引制限

【講義】
2条6項に関する総論

第6回

不当な取引制限[続き]

【講義+事例検討】
価格カルテルや入札談合などハードコアカルテルについて

第7回

不当な取引制限[続き]

【講義+事例検討】
原材料・部品等の共同調達や共同研究開発など非ハードコアカルテル

第8回

ここまでのまとめ

*授業時間外にmanaba+の機能を用いて中間到達度評価を実施する、詳細は授業で述べる。

第9回

事業者団体規制

【講義+事例検討】
8条1号を中心にして概説

第10回

私的独占

【講義+事例検討】
2条5項に関する総論

第11回

私的独占 [続き]

【講義+事例検討】
「他の事業者の事業活動を支配」すること、かつまた「・・・を排除」することとは何か。

第12回

私的独占 [続き]

【講義+事例検討】
市場効果要件と反公共の利益要件
*授業時間外にmanaba+の機能を用いてリフレクションペーパー(第1回)を実施する、詳細は授業で述べる。

第13回

企業結合規制

【講義】
独禁法第4章の総論

第14回

企業結合規制 [続き]

【講義】
水平型企業結合規制

第15回

企業結合規制 [続き]

【講義】
垂直型企業結合規制
*授業時間外にmanaba+の機能を用いて最終到達度評価を実施する、詳細は授業で述べる。

授業実施形態

補講等の事情による場合を除き、原則としてすべての授業回において教室での対面授業を行う。

授業外学習の指示

【予習】事前にアップされる授業資料について必ず目を通した上で、分からない用語については下記参考書等を用いて、また、関連する独禁法の条文等については下記公取委HP等を用いて調べておくこと。なお、これらに最低1時間30分ほどをかけること。
【復習】授業動画を視聴等した後に、授業を通じて理解できたことについてはノート等にまとめるとともに、新たに生じた疑問点等については、上記予習方法と同じやり方で調べて解消しておくこと。それでも解消しない場合、manaba+の機能等を用いて、当方に質問等すること。なお、これらに最低1時間30分ほどをかけること。
【追記】ミクロ経済学の勉強が望まれる。また、常々に新聞・雑誌をよく読んで、時事的な話題に関心を持ち続けてほしい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 50

学年暦で定める定期試験期間に実施する試験

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

【中間到達度評価】これは、それまで授業で扱った範囲から出題される問題に対して解答してもらいます[manaba+の機能を⽤いて行います。事後に問題解説公開]。寄与度20%

【最終到達度評価】これは、それまで授業で扱った範囲から出題される問題に対して解答してもらいます[manaba+の機能を⽤いて行います。事後に問題解説公開]。寄与度20%

【リフレクションペーパー】これには、それまでの授業に関する質問と感想及び授業改善への希望事項等を記してもらいます。2回予定し、それぞれの寄与度合は等分です

成績評価方法(備考)

・受講者の知識獲得の程度や理解度、法令の運用に係る能力を、単に1回だけでなく、複数回に亘って評価する。
・受講者の知識獲得の程度や理解度、法令の運用に係る能力を、単に短答式の自動採点によるだけでなく、記述式の問題によるなど多面的に評価する。
・受講者の知識獲得の程度や理解度、法令の運用に係る能力を、単に直接テストの形式によるだけでなく、その代替ないし代理の指標としての対面授業への出欠という受講の姿勢・態度も勘案して間接的にも一部評価する。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は用いず、授業資料はmanaba+のコースにアップする。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
独占禁⽌法〔第6版〕 ⾦井・川濵・泉⽔編 弘⽂堂
独占禁⽌法概説〔第5版〕 根岸哲・⾈⽥正之 有斐閣
リーガルクエスト経済法〔第2版〕 泉⽔・⼟佐・宮井・林 有斐閣
『経済法判例・審決百選〔第3版〕』 川濵・武田・和久井編 有斐閣 本年4月刊行予定

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

公正取引委員会 https://www.jftc.go.jp/
 所管法令・ガイドライン:https://www.jftc.go.jp/hourei.html
 独禁法とは:https://www.jftc.go.jp/dk/dkgaiyo/index.html
 よくある質問コーナー(独占禁止法):https://www.jftc.go.jp/dk/dk_qa.html
 各種パンフレット:https://www.jftc.go.jp/houdou/panfu.html#cmsdk

法令検索及び各省庁HP検索(E-Gov.):https://elaws.e-gov.go.jp/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html