授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30751:[2025 春セメスター]現代の世界経済(G1) 2025 春セメスター 月4 理工学部,薬学部,スポーツ健康科学部 中本 悟 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 402号教室

授業で利用する言語

 日本語

授業の概要と方法

 現代国際経済の諸問題を理論的に解説することを主たる講義内容とする。
具体的には以下の通り。
 第1に、国際経済の諸問題を政治経済学的にとらえる国際政治経済学の講義として位置づける。国際経済を政治経済学的にとらえるとはどういうことか。それは端的に言えば、国際経済を軍事的・政治的パワー、イデオロギー、規範、ルールなど、一言にしていえば「制度」(institution)との関係でとらえるということである。例えば国際貿易、すなわち国境をまたぐ財やサービスの取引一つを取ってみても、さまざまな協定、ルール、法律によって支えられ、またコントロールされている。ただしその制度は国内と比べると国際的には不安定である。したがってグローバル市場は不安定なのだ。このような「制度学派的アプローチ」で授業を行う。
 第2に、講義はレジュメ(概要や必要なデータ・資料)を利用しながら現代の国際経済の諸問題を取り上げて解明する。
 第3に、第7回(予定)にベトナムでモーター製造業を展開する中小企業経営者であり、日本経済大学教員の津川礼二氏をゲストスピーカーに招いて、①中小企業にとって海外展開することの意義、②ベトナムの立地優位性、③大阪の本社を含めたグローバル経営の現状と課題、などについて講義いただく。これから社会に出て、グローバル規模で活躍する皆さんにとって大いに示唆的な講義となろう。

受講生の到達目標

 本授業により、以下の諸問題について、理解を深めることを目標とする。また、ニュースや新聞の国際経済関係の事項について関心を深めるとともに、その背景や日本との関係により深い理解が得られるようになることを目標とする。

①グローバリゼーション論争、何が問題か?
②グローバリゼーションの歴史と現段階
③多国籍企業とは何か?その行動鵜の特質と世界経済へのインパクト
④現代の移民の特質
⑤日米貿易摩擦の展開
⑥米中貿易摩擦の特異性とその行方

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

グローバリゼーション論争、グローバル経済の構造

論点:グローバリゼーション、グローバリズム、グローバリティ、IT(情報技術)、地域共同体 (Globality,Globalism and Globalization; National Economy, International Economy and Global Economy)

2

グローバル化の経済理論とグローバル貿易体制
貿易自由化の理論と貿易自由化の歴史、自由貿易体制、GATT,WTO体制

論点:比較優位説の論理と現実、GATTとWTOの異同、グローバリゼーション下の産業政策、地域主義の問題点を検討する。(Comparative advantage theory; GATT and WTO;GATS, TRIPS, Embeded liberalism,and etc.,)

3


アメリカのパワーと国際経済秩序としてのGATTとIMF

論点:International RegimeとしてのGATTとアメリカのパワーの関係。System Maker and Privilege Taker, .Soft power and Hard power.

4

多国籍企業と開発途上国

論点:輸入代替工業化と輸出指向工業化、輸出加工区[EPZ]の意義、開発独裁、中進国の罠、ISDS(投資家対国家の紛争処理)

5


多国籍企業と本国経済(1)

論点:多国籍企業が本国に与える影響、労働組合による多国籍企業の政治問題化とその帰結

6




多国籍企業と本国経済(2)

論点:政府による多国籍企業の政治問題化、1960年代のアメリカ国際収支危機と国際収支対策としての資本輸出規制とその帰結、アメリカの国債収支の赤字化と金=ドル交換停止の意味

7


津川礼至氏(津川製作所(大阪とベトナムに工場を持つポンプメーカー)による特別講義

論点:①中小企業の海外展開の背景と意義、②ベトナムの立地要因、③グローバル経営の課題と企業におけるリーダーシップとは何か、について講義していただく。今後社会に出て、グローバル企業や組織で働く皆んさんにとって大いに示唆的であろう。

8

国際分業の編成とグローバル・バリューチェーン

論点:アメリカ多国籍企業の分対の2類型。多国籍企業内分業と委託生産に基づく独立企業間分業

9

NAFTA(北米自由貿易協定)の成立・展開・変容

論点:貿易自由化における多国間主義と地域主義・アメリカの大型地域主義としてのNAFTA成立の背景と転化および問題。

10

日米貿易摩擦と日本企業の多国籍企業化

論点:日本の多国籍企業化の画期、「前川レポート」と企業の国際化戦略の転換、1980年代以降の日本企業の多国籍企業化、現代の日本の多国籍企業

11

アメリカにおける移民問題

論点:不法移民の排斥運動が強まっている。不法移民を生み出すメカニズムはなにか?移民「問題」は誰が引き起こしているのか。

12

米中経済摩擦の政治経済学

論点:中国の経済・貿易大国化、国家資本主義中国の特徴、:米中貿易摩擦は貿易が原因ではない

13

アメリカにおける「新しい独占」(1)

論点:アメリカにおける独占化の強まりと新しい独占

14

アメリカにおける「新しい独占」(2)

論点:独占と所得格差の関係、独占と反トラスト行政・司法

15

総括

授業実施形態

対面授業

授業外学習の指示

授業中に指示するほか、参考文献等については、Manaba+Rにて紹介する。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

講義の前半と後半に1回ずつレポートを提出する。全2回レポートを提出することが、評価のための必要条件。そのうえで、レポート内容について評価する。なお、参考にした論文、データ、オンライン情報などの出所を明記すること。

成績評価方法(備考)

レポート課題は講義の範囲から出す。前半の講義を対象に7題程度、後半の講義を対象に7題程度を出題。それぞれ1題のみを自分で選択して論述。Manaba+Rにて提出。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

本講義は、講義の前にManaba+Rにアップロードされるレジュメ(資料、データを含む)を利用して行うので、特定の教科書は使用しません。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
現代アメリカ経済論 大橋陽・中本 悟 日本評論社

参考書(使用頻度、その他補足)

必要な参考文献等については、授業中に照会する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/