授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15907:[2025 秋セメスター]スポーツ行政論(S) 2025 秋セメスター 水3 産業社会学部 金子 史弥 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG303号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 日本では、2011年に制定されたスポーツ基本法に基づいて、スポーツ行政が展開されている。特に、スポーツ庁の設立(2015年)は、日本のスポーツ行政のあり方を大きく変えるものであった。一方で、各国のスポーツ行政は、国内の政治的状況だけでなく、国際オリンピック委員会(IOC)や国際競技団体(IF)の活動や、国際政治の動向にも左右されるものである。
 本講義では、1)日本におけるスポーツ行政の変遷について概観する、2)国・地方自治体のスポーツ行政や個別の政策領域(競技力向上、スポーツ・インテグリティ、地域スポーツ、スポーツイベントなど)に関わる行政をめぐる現状と課題について把握する、3)スポーツをめぐる国際政治の動向について理解する、ことを試みる。この作業を通じて、日本のスポーツ行政の特徴や構造、現代的課題について考えるとともに、現代社会におけるスポーツの位置およびその文化的特徴について考察してみたい。
 授業は原則対面授業の形で行い、講義を中心とする。毎回の授業の終了時に、manaba+Rを用いて小レポートの提出を求める。小レポートには授業内で示した設問に対する回答および授業に対する感想、質問を記入する。それらのうちの特徴的なものについては、次回の授業の冒頭で取り上げ、紹介するとともに補足的な説明を行う。期末レポート課題については、後日manaba+Rで講評を行う予定である。

キーワード:スポーツ行政、スポーツ政策、スポーツレジーム、国際政治

受講生の到達目標

 本講義の目標は、受講者が、1)日本(国・地方自治体)のスポーツ行政の構造的特徴について、諸外国における状況と比較しつつ、理解する、2)日本(国・地方自治体)のスポーツ行政をめぐる現代的課題について論じることができる、3)今日、スポーツが直面している様々な政治的課題について「批判的に考える」という姿勢を身につける、ことである。以上の目標を達成していく中で、スポーツが歴史や政治、経済、社会的状況の影響を受けて成立している文化であることを認識してほしい。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 スポーツ社会専攻以外の学生を含め、予備知識がなくとも受講可能である。ただし、講義の内容をより深く理解したい場合には、「スポーツの歴史と発展」、「スポーツと現代社会」、「スポーツ政策論」などをあわせて受講することが望まれる。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回          <対面授業>

イントロダクション:スポーツ行政をめぐる諸概念・法・制度

スポーツ行政、スポーツ基本法、スポーツ庁、スポーツレジーム
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照。

第2回          <対面授業>

日本におけるスポーツ行政の変遷①:戦前・戦後のスポーツ行政

文部省、内務省、厚生省、大日本体育会、
スポーツ振興法、保健体育審議会、文部科学省

第3回          <対面授業>

日本におけるスポーツ行政の変遷②:スポーツ庁の創設

スポーツ基本法、スポーツ庁、日本スポーツ振興センター、
日本体育協会(日本スポーツ協会)、日本オリンピック委員会

第4回          <対面授業>

地方自治体におけるスポーツ行政

社会教育法、教育委員会、首長部局、社会体育主事、スポーツ推進委員

第5回          <対面授業>

競技力向上政策とスポーツ行政

文部省(文部科学省)、スポーツ庁、日本スポーツ振興センター、
日本オリンピック委員会、ハイパフォーマンススポーツセンター

第6回          <対面授業>

スポーツ・インテグリティ政策とスポーツ行政

スポーツ・インテグリティ、アンチ・ドーピング、ガバナンス・コード

第7回          <対面授業>

地域スポーツ政策とスポーツ行政

社会体育、コミュニティスポーツ、生涯スポーツ、
公共スポーツ施設の民営化、プロ・スポーツと地域密着、
地域スポーツコミッション、スポーツツーリズム、地方創生

第8回          <対面授業>

スポーツイベントの招致・開催と行政①:
国民体育大会(国民スポーツ大会)

国民体育大会、国民スポーツ大会

第9回          <対面授業>

スポーツイベントの招致・開催と行政②:
オリンピック・パラリンピック競技大会

オリンピック・パラリンピック競技大会、大会組織委員会、
国際オリンピック委員会(IOC)、国際競技団体(IF)

第10回          <対面授業>

スポーツイベントの招致・開催と行政③:
スポーツイベントの招致・開催をめぐる現代的課題

スポーツ・メガイベント、アジア競技大会

第11回          <対面授業>

諸外国におけるスポーツ行政

スポーツレジーム、政府系機関、統括団体、
国内オリンピック委員会(NOC)、国内競技団体(NF)

第12回          <対面授業>

スポーツと国際政治①

ナショナリズム、平和、オリンピック休戦

第13回          <対面授業>

スポーツと国際政治②

スポーツ・ウォッシング

第14回          <対面授業>

スポーツ行政をめぐる現代的課題/講義のまとめ

スポーツ行政、スポーツ基本法、スポーツ庁、スポーツレジーム

授業実施形態

第1~14回対面で実施する。
【+R授業】は第1回授業で実施します。詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

 講義のレジュメやノートを見直し、また、適宜講義中に紹介した参考文献に当たるなどして、本講義の内容について定期的に復習すること。
 また、本講義と関連して、日頃からスポーツに関する新聞記事や雑誌に目を通したり、ニュース番組やドキュメンタリー番組を観ることが望まれる。その際、スポーツ競技の結果やアスリートの人物像・人生に焦点を当てたものを読む(観る)ことも重要であるが、できれば日本や海外のスポーツ行政をめぐる動向や課題、スポーツと政治の関係性について描いたものをより積極的に読む(観る)ことを心掛けてほしい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

①毎回の小レポートの提出(全14回、30%)。設問に対する回答および講義に関する感想、質問などを記入する。9回以上提出していない場合は、評価の対象から外す(自動的にF評価となる)。
②授業内での期末レポートの提出(70%)。期末レポートは、1)講義の内容を適切に理解しているか、2)自学自習を通じて、講義の内容を発展的に理解できているか、3)講義の内容を踏まえて、自分なりの問題意識を提示できているか、以上3点に基づいて評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

 本講義では、ただ知識を獲得するだけでなく、自らの問題意識を養うことを受講者に求める。そのためには、第1に日頃からスポーツを「当たり前」のものとしてみるのではなく、「批判的」にみることを意識してほしい。第2に、スポーツを「スポーツ」という視点からのみ考えるのではなく、歴史や政治、経済といった様々な視点と関連づけて考えようとすることが重要である。第3に、講義に主体的に参加する(積極的にメモを取る、気になった点は質問する、参考文献を読む)ことを心掛けてほしい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は特に使用しない。講義ごとにレジュメや資料を配付し、それに基づきながら講義を進める。配布物はファイルやバインダーなどを用いて大切に保管すること。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
スポーツ政策学 日本体育・スポーツ政策学会監修、齋藤健司・横山勝彦・真山達志・出雲輝彦編 成文堂 スポーツ行政をめぐる諸概念についての理解を深めるために
詳解 スポーツ基本法 日本スポーツ法学会編 成文堂 978-4-7923-8068-7 スポーツ基本法についての理解を深めるために
地方におけるスポーツ価値実現の実像 日本体育・スポーツ政策学会監修、真山達志・成瀬和弥編 晃洋書房 978-4-7710-3716-8 地方自治体のスポーツ行政についての理解を深めるために
<メガイベントの遺産>の社会学――二〇二〇東京オリンピックは何を生んだのか 石坂友司・小澤考人・金子史弥・山口理恵子 青弓社 978-4-7872-3547-3 スポーツ・メガイベントをめぐる行政的課題についての理解を深めるために

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

・スポーツ庁ウェブサイト(https://www.mext.go.jp/sports/)
・日本オリンピック委員会(JOC)ウェブサイト(https://www.joc.or.jp/)
・日本スポーツ協会(JSPO)ウェブサイト(https://www.japan-sports.or.jp/)
・笹川スポーツ財団(SSF)ウェブサイト(https://www.ssf.or.jp/index.html)

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/