| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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| 30931:[2025 秋セメスター]教養ゼミナール(43) | 2025 | 秋セメスター | 水2 | 法学部,経済学部,経営学部,産業社会学部,国際関係学部,文学部,映像学部,総合心理学部,理工学部,食マネジメント学部,情報理工学部,生命科学部,薬学部,スポーツ健康科学部 | 中村 大 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
図式(モデル)を用いて社会や文化を俯瞰したり、構造的に理解したりする抽象的思考のスキルは、複雑な物事の本質的な構造や特徴を理解するために役に立ちます。それにより外見は異なる物事どうしの本質的な同じさを見い出すこともできます。それを理解して元の複雑な物事に立ち返ると、物事に多様性や多義性が生まれる仕組みがみえてきます。
この授業では、縄文時代や現代を題材にしながら図式化の方法を学び、グループでのディスカッションや共同作業を通して実践します。それを互いに発表し講評することで図式化のスキルと抽象的な思考能力を向上させることをめざします。授業で使用する図式は要素を矢印でつないだものですが、矢印間に論理的な関係性を持たせているところに大きな特徴があります。それにより、同じ意味を待つ活動を判別するなど構造的な理解がより進みます。
授業は3つのユニットで構成されます。第3回~第6回は題材として縄文時代の社会をめぐる研究を取り上げ、対立する見解に共通の視点や仮説がないかについて図式と共に考えます。第7回~第10回は環状列石を取り上げ、空間に多義性が生まれる仕組みを学びます。第11回~第14回はそれまでの学びを活かし、現代の物事を図式化することに挑戦します。
受講生の到達目標
②思考力:抽象的な思考をもとに、違って見える物事のあいだに何らかの同じさを発見し新たな関係性を見いだしたり、一つの物事が多義性をもつメカニズムについて考えたりできるようになります。複雑な現代社会の課題を理解するために役立ちます。
③構想力:複雑な物事を図式化して全体を俯瞰しながら理解し、説明できるようになります。複雑な課題についてディスカッションするときにも役に立ちます。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 1 | オリエンテーションとアイスブレイク。授業の目的や進め方の説明を行い、グループ分けを行います。その後グループ内で自己紹介を行い、ディスカッションの環境づくりをすすめます。また、縄文時代について疑問に思っていることを自由に質問してもらい、受講生とのコミュニケーションも図ります。【+R授業】を実施し、本授業の目的を確認します。 |
「間違っても大丈夫」「お互いの意見をまずは受け入れる」という基本的姿勢の確認。
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| 2 | 縄文時代の生活や文化についての概説。授業で題材として取り上げる大規模墓地や環状列石を生みだした縄文時代の生活文化について基本的な知識を得ることが目的です。 |
縄文時代の生活、社会、儀礼・まつり |
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| 3 | 対立する言説に共通点はあるか(1)。縄文時代は平等社会とこれまで考えられてきました(平等社会説)。しかし、1,990年代になると社会的な格差があり社会が階層化していた可能性が指摘されるようになりました(階層化社会説)。現在でも見解は分かれたままです。教員による解説の後、グループでどちらの説明を支持するか意見をまとめ、発表とそれに対する質疑応答を行います。 |
墓の副葬品の格差の意味はどのように解釈することができるか。 |
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| 4 | 対立する言説に共通点はあるか(2)。対立すると思われていた学説が、実は相互に補完すべき見解であり両立する説明である、と聞いたら驚くでしょう。それを明確に確認することができる方法が「研究言説の図式化」です。この方法について解説し、その後グループ・ディスカッションで縄文時代の社会格差についてまとめ、発表をしてもらいます。また、次回に向けた準備として、現代のことでも何かの研究についてでもよいので、「異なると思われていた言説や物事が、構造的に検討すると共通性がある」という事例を探索することにも着手します。 |
対立する見解をどのように整理し、多面的な理解につなげていけるか。 |
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| 5 | 対立する言説に共通点はあるか(3)。各自が見つけてきた「異なると思われていた言説が、構造的に検討すると共通性がある」という事例を持ち寄り。グループ・ディスカッションで合評会を行います。高い評価を得た事例について発表してもらいます。この共同作業は、収束しないと思われる見解やディスカッションに何らかの合意点を見いだすことに役立ちます。 |
構造的な共通性、相互に置き換えが可能、異なるレベルの同じさ |
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| 6 | 対立する言説に共通点はあるか(4)。それまでのディスカッションを振り返り、成果を全体で共有します。そのなかに「大きく異なるように思えるが、じつは相互補完的に説明し合える言説たち」の事例があったら大変喜ばしいです。事例の探索のポイントは「本質的な同じさの発見」です。それに気づくと見た目にまったく異なる物事が結び付き始め、新しい認識を得ることができます。 |
本質的な同じさの発見、図式化(モデル化)のメリット |
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| 7 | 可換図式で捉える愉しみ(1)。ある状況からある物事が生じるとき、そこに相互に影響し合う複数のプロセスがあり、結果として物事が多義性を有し、異なる意味や価値がそこに併存する。これは、社会や文化の活動で広くみられる現象で、答えや対応策が必ずしも一つではない状況は皆さんもよく経験するはずです。文章にすると難解ですが、授業では図を使いながらこのような状況を構造的に捉える方法をわかりやすく解説します。事例として縄文時代の環状列石を取り上げます。その後のグループ・ディスカッションでは、この捉え方に対するコメントをまとめ、発表してもらいます。 |
環状列石が果たした役割をどのように理解するか。 |
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| 8 | 可換図式で捉える愉しみ(2)。時代や地域は限定せずに、何か多義性を持つ歴史的な物事の事例を挙げ、そのプロセスを可換図式に描きます。グループ・ディスカッションで合評会を行い、高い評価を得た事例について発表してもらいます。 |
可換図式で捉えることができる物事はなにか。 |
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| 9 | 可換図式で捉える愉しみ(3)。可換図式を八面体図式へ発展させてみます。これは可換図式で図式化した物事に影響を与える環境系も含めて物事全体を図式化する方法です。縄文時代の経済、文化が環状列石の構築に関わり、社会の組織化だけでなくアート表現をつうじ社会に自由や創造性も育んでいたという多義性について解説します。その後、グループ・ディスカッションで意見を出し合い整理・発表してもらいます。人が集合するまつりや儀礼の社会的な役割について広く考えてみましょう。 |
現代のまつりやイベント、共同作業は果たす役割は何か。 |
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| 10 | 可換図式で捉える愉しみ(4)。それまでのディスカッションを振り返り、その成果を全体で共有します。また、図式化の手法は少し難しい部分もあるため、ここで質問を受け、補足説明を行い、理解を確実なものにするためのサポートを行います。 |
可換図式、八面体図式、図式化のコツ |
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| 11 | 八面体図式で表現してみよう(1)。グループの共同作業として、何か対象となる物事を選定し、八面体図式による図式化に取り組みます。時代や種類を問いません。みなさんの身近な物事や、各自が学んでいる専門分野に関することから選ぶと内容をイメージしやすく、作業がやりやすくなるでしょう。 |
八面体図式、共同作業で図式化 |
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| 12 | 八面体図式で表現してみよう(2)。前回の共同作業の成果をグループごとに発表してもらいます。作成途中でも構いません。作成途中のグループは、発表後の質疑応答や他のグループからの意見を参考に、次週の完成をめざした構想を立ててください。なお、必要に応じて教員による支援も行います。 |
八面体図式を作成するときに注意することは何か。 |
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| 13 | 八面体図式で表現してみよう(3)。図式作成の共同作業を継続します。完成していたグループは更なる改良をめざしてください。別案を作成してもよいです。 |
八面体図式を作成しながら説明も考える。 |
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| 14 | 八面体図式で表現してみよう(4)。各グループの共同作業の成果として八面体図式について発表してもらいます。図式をわかりやすく説明できるよう、工夫をしてください。発表後に質疑応答と全体の意見交換を行い、それぞれの図式の良い点、改善点についてまとめます。 3つのトピックに関するディスカッションを通じ、図式化(モデル化)が言説の整理や事象の構造的理解を推進するうえで非常に有効な手法であることを確認します。それをもとにグループ・ディスカッションを行い、クラスで共有できる意見と、各自が独自にもつ意見の両方を整理します。 |
図式を作成して気づいたことはなにか。 人間や社会に対する図式化(モデル化)のメリットと注意点 |
授業実施形態
授業外学習の指示
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | 0 | |
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | |
| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 授業への参加度等60%。ディスカッションに積極的に参加しようとしているか、コミュニケーションペーパーに自分の考えを明確に述べているか、を基準に評価する。
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成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/