授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
34767:農業経済論(E) 2024 秋セメスター 水4 経済学部 松原 豊彦 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 109号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 農業は食料の原材料供給を担うとともに、家畜飼料の生産や工業製品の原材料供給から、最近ではバイオエタノールなど燃料の生産まで広範囲にわたる製品を生産し、私たちの生活になくてはならない産業である。また農業は人間の定住・農耕とともに成立し、非常に長い歴史を持つ産業であり、家族自営業によって担われ、世代を越えて継承されてきたという特質をもっている。その一方で、資本主義経済の発達のなかで農業もこれに適応して大きな変化を遂げてきた。
 本講義の第1回から第4回においては、以上のような農業の特質をふまえて、農業生産力、家族経営、農民層分解、農産物市場、農業政策など農業経済学の基本的な概念について理解することを目的とする。第5回から第15回までは世界の農業・食料問題、世界農業市場の変動と転換、主要国の農産物貿易と農業食料政策、日本農業が直面する課題について理解を深めるための材料を提供する。

受講生の到達目標

1.産業としての農業の経済学的特性を理解する。
2.世界各国の農業の多様な形態について知識を深める。
3.今後の世界の食料問題について正しく認識し、農業発展のあるべき方向性について自分自身の考えを確立する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

農業の役割、農業生産力とは何か

農業生産力、土壌と地力、水田農業と畑作農業、土地生産性

2

農業の近代化、農業生産と環境問題

農業の機械化・化学化、多面的機能、気候変動

3

家族経営と農民層分解

家族経営、資本の本源的蓄積、農民層分解、独占資本主義

4

現代の農業問題、農業政策

農業政策、価格支持政策、農業の政治経済学、資本による農業包摂

5

世界農業市場の変動と転換

世界の農業市場と食料問題、需給ひっ迫と価格高騰、農産物貿易の構造変化、多国籍アグリビジネス

6

農業資材産業と資本による市場・技術の包摂

農業資材産業、種子と農薬、遺伝子組み換え、寡占構造、アグロエコロジー

7

グローバル・アグリフードビジネスと持続可能な食農システム

グローバル・アグリフードビジネス、工業的農業、持続可能な食農システム、小規模・家族農業

8

アメリカの農業食料貿易の構造と政策

フードレジーム論、アメリカの食料消費構造の変化、階級的食生活、フードスタンプ

9

EU農業、環境・市場・再分配

共通農業政策、直接支払い、カーボンニュートラル、アニマルウエルフェア

10

中国農業、農産物輸入拡大と農業構造政策

農産物貿易の構造、農業政策の転換、「三農問題」の深化と課題

11

東南アジア新興農業国と多国籍アグリビジネス

新興農業国(NACs)、パーム油生産と輸出、農園開発と森林消失、多国籍コングロマリット

12

台頭するブラジル農業、資本の包摂と抵抗

農産物輸出の急増、大豆家畜コンプレックス、グローバルバリューチェーン、連帯経済

13

日本農業の危機的状況と農業食料政策

WTO体制、FTAとTPP、食料・農業・農村基本法、みどりの食料システム戦略

14

地域農業の構造変化と農業・農村の第6次産業化

農業地帯構成、6次産業化、都市農業、中山間地域

15

農業の工業化とオルタナティブ、ローカルフードシステム

農業の工業化、家族農民運動、都市住民の食政策、ローカルフードシステム

授業実施形態

すべての講義を対面授業で実施する。
同時配信・動画提供等は行わない。

授業外学習の指示

テキストをもとに授業を進めるので、授業の事前事後に内容を確認して学習すること

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 100

・設問に対する解答の妥当性
・論述における文章の適切性
・事実関係に関する記述の正確性
・論旨の一貫性と結論の明確性

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
世界農業市場の変動と転換 松原豊彦・冬木勝仁(編著) 筑波書房 978-4-8119-0651-5

教科書(使用頻度、その他補足)

第5回から第15回で毎回使用する

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
農業・食料問題入門 田代洋一 大月書店 978-4-272-14060-2

参考書(使用頻度、その他補足)

該当する回で参照する

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html