授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14626:宗教と社会(GA) 2024 春セメスター 金2 法学部,産業社会学部,文学部 佐々 充昭 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 本授業では、日本社会において展開されている「宗教」および「スピリチュアリティ」をめぐる諸様相について学びます。日本では現在、世俗化が進み、特に若者たちの「宗教離れ」が顕著にみられます。しかし、若者たちの「目に見えない世界」への好奇心は決して衰えてはおらず、むしろ伝統的な多神教文化が変容した形で、「スピリチュアリティ」「スピリチュアル」なものに対する関心が増大しつつあります。
 本授業では、まず現代日本における宗教事情について考察した後、特に日本社会で蔓延しているスピリチュアル文化について、宗教学的な観点から考察します。それと合わせて、高齢化する日本社会の中で議論されている「死生学(死を見つめるための学問)」についても考えていきます。

受講生の到達目標

(1)現代日本において宗教が社会に及ぼす様々な様相について理解することができる。
(2)現代日本における「スピリチュアリティ」をめぐる言説について、客観的・学術的な観点から接近して批判的に理解することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション

授業概要の説明、授業の進め方

2

現代日本の宗教事情

統計からみる宗教分布、日本における宗教文化の特色、一神教と多神教

3

日本の新宗教

幕末明治期の民衆的新宗教、戦後日本の復興と新宗教、「新新宗教」とは何か?

4

人口減少社会と寺院

少子高齢化の現状、人口減少によって岐路に立つ仏教寺院

5

岐路に立つ日本の神道界

戦前の国家神道、戦後の神社本庁、アニミズムの再生、神道政治連盟の結成

6

昭和・平成のオカルト・ブーム再考

反近代化運動としてのオカルティズム、ニューエイジ、精神世界、新霊性運動

7

オウム真理教事件について考える①:カルト論を中心に

カルト・セクト、地下鉄サリン事件の概要、カルトを生み出す社会背景

8

オウム真理教事件について考える②:マインド・コントロールを中心に

修行と神秘体験、マインド・コントロールとは何か? 大学生とカルト問題

9

旧統一教会をめぐる諸問題①

原理運動、霊感商法、現代日本における宗教と政治

10

旧統一教会をめぐる諸問題②

祝福結婚、宗教2世をめぐる問題

11

自己啓発セミナーについて考える

人間性回復運動、集団セラピー、積極思考、ネットワークビジネス

12

2000年代日本のスピリチュアル・ブーム

欧米のスピリチュアリズム、江原啓之ブーム、癒しを求める社会

13

自助グループとスピリチュアリティ

アルコホーリックス・アノニマス(AA)、12のステップ、自助グループの特色

14

「死生学」とは何か?

臨死体験、終末期医療、緩和ケア、ホスピス、「死」とどう向き合うか

15

ケアとしての宗教:現代日本社会における多様な宗教性のあらわれ

東日本大震災と日本の宗教界、臨床スピリチュアル・ケア、臨床宗教師、宗教学の新たな展開

授業実施形態

対面授業で実施します。

授業外学習の指示

授業の予習と復習をすること。講義の中で紹介した参考文献を読むこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 40

学習達成度を検証するためのテストを行います。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
60

授業への参加態度、コミュニケーション・ペーパーの提出回数、などによって総合的に評価します。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は特に指定しない。授業時に毎回レジュメを配布する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『ポップ・スピリチュアリティ:メディア化された宗教性』 堀江宗正 岩波書店 978-4-00-061372-9
『若者の気分:スピリチュアリティのゆくえ』 堀江宗正 岩波書店 978-4-00-028454-7
『スピリチュアル市場の研究』 有元裕美子 東洋経済新報社 978-4-492-76199-1
『カルト問題と公共性:裁判・メディア・宗教研究はどう論じたか』 櫻井義秀 北海道大学出版会 978-4-8329-6798-4
『カルトとスピリチュアリティ:現代日本における「救い」と「癒し」のゆくへ』 櫻井義秀編著 ミネルヴァ書房 978-4-623-05249-3
『「カルト」を問い直す:信教の自由というリスク』 櫻井義秀 中公新書ラクレ 4-12-150201-9
『セラピー文化の社会学:ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ』 小池靖 勁草書房 978-4-326-65329-4
『スピリチュアリティの現在:宗教・倫理・心理の観点』 湯浅泰雄監修 人文書院 4-409-04062-6
『スピリチュアリティの隆盛:新霊性文化とその周辺』 島薗進 岩波書店 978-4-00-001074-0
『ポストモダンの新宗教:現代日本の精神状況の底流』 島薗進 東京堂出版 4-490-20447-7
『死生学[1]:死生学とは何か』 島薗進・竹内整一編 東京大学出版会 978-4-13-014121-5
『生命倫理における宗教とスピリチュアリティ』 藤井美和・浜野研三・大村英昭・窪寺俊之編著 晃洋書房 978-4-7710-2124-2

参考書(使用頻度、その他補足)

授業時に各トピックに関連する参考文献を紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html