授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
51354:[2025 春セメスター]アジア経済論(A) (B) § 51355:アジアの産業と市場(A)(B) § 51356:VB特殊講義(アジアの産業と市場(A))(P) § 51357:IR18‐FJ206 特殊講義(固有専門関連科目)(RX) § 51358:ヴィジョン特殊講義(P) 2025 春セメスター 水4 経営学部,国際関係学部,政策科学部 宮田 幸子 2

キャンパス

OIC

授業施設

AC232講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

本講義では、日本を含むアジア経済と産業について、特に新興国市場(Emerging Markets)と呼ばれる東南アジア諸国を中心とした産業構造とその市場の発展について理解することを目的とする。アジアにおけるグローバル化と経済成長のもとに、近年東南アジアにおいては、Emerging Marketsが急速に拡大し、変化を遂げてきた。それに伴って産業構造や、企業のあり方が著しく変化しつつある。このような背景より、グローバル化の中で注目されるアジアの経済、産業と市場を体系的に学び、考察する。具体的には、
1) まず基本的な概念、経済の発展、政府の産業政策、政府・国際機関の役割について理解する。
2) 次に、アジアの産業構造がどう変化してきたかを概観するとともに、その変化がアジア諸国の人々に与えた影響について考察する。
3) さらに、アジア、及びASEAN各国間経済提携や交渉問題、新規ビジネスの展開、
など最近の問題と合わせて今後のアジア経済、産業と市場のポテンシャルとリスクについて考えたい。
なお、学生の関心や進捗状況によって、各トピックや授業スケジュールの調整・変更を行うことがある。

受講生の到達目標

1. アジアにおける産業構造、市場、経済発展の歩みを理解できる.
2. グローバル化社会の中でアジアの市場が抱える課題を多面的に考察できる.
3. アジアの市場における多様性を認識し、今後アジアにおいてビジネスを行う上での背景や重要な着眼点を身につける.
4. グループディスカッションを通じて、考察力とやプレゼンテーション能力を高める.

事前に履修しておくことが望まれる科目

・経済学入門、ミクロ経済学、マクロ経済学、世界経済論、教養の経済系科目(前提とはしないが、理解が早まります)。但し、基礎科目の経済学入門は履修済みとして進める。
・参考: 日本経済論、International Business、アジア経営論 (事前でなくともよいが、理解が深まります)

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

イントロダクション: 概要と方針、進め方

概況、本科目で扱うアジア経済とは。東南アジアについて、課題・レポートについて。
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照。

2

基本的な概念について、キーワード

経済について。産業とは何か、産業構造、市場の仕組み、貿易、FDI(海外直接投資)など。

3ー4

産業構造の種類とアジア産業の変遷.

第一次産業、第二次産業、第三次産業、製造業、非製造業、輸出産業、緑の革命(Green revolution), 米の大量生産、産業の高度化、重化学工業化、都市化に伴う変化、(グループワークのグループ分け、研究テーマの検討)

5

産業政策と政府の役割

市場の失敗 (market failure)、政府の失敗 (government failure)、幼稚産業保護論、日本の産業政策 (R&D investment, privatization, tax incentives他)

6

経済成長と格差、東アジアの成長とその後

経済成長と公共政策、4匹の虎、アジア市場の成長の要因、政府の役割、マクロ経済状態、初等・中等教育政策、農業生産性の効率化、輸出拡大

7-9

経済成長や構造変化による人々への影響1 トピックス

アジアにおける所得・地域格差、様々な貧困の定義、貧困指標、教育の経済学、労働需要と教育のミスマッチ、高等教育の拡充、女性の就業参加、賃金の男女格差. レポート状況共有・報告、Q&A、討論、解説

10-11

経済成長や構造変化による人々への影響2 トピックス

貧困削減プログラムの事例、アジアの人口構成、都市化と人口移動、移民と送金.  課題報告、Q&A、討論、クラスディスカッション、解説

12-13

国際機関や民間によるアジア市場における協力・支援の実態

金融市場の整備、小規模金融、民間融資支援、官民連携事業(Public Private Partnership: PPP)、Base of Pyramid (BOP) Business、社会企業家 social entrepreneurs、ユニコーン企業、 課題報告、Q&A、討論、クラスディスカッション、解説

14

アジア経済に関するトピックス、総まとめ 

アジア経済における注目の課題に関する分析、ケーススタディ、Q&A、討論. 個人・グループレポートの総評、全体の振り返り

授業実施形態

・本授業は、原則対面授業として実施する。第1回目の授業は人数が未確定のため、メディア授業(ライブ配信型)とする。2回目以降は対面実施。但し、教員の出張ややむを得ない事情によりメディア授業として実施する場合がある。事前に告知するので、コースニュースや授業での告知を確認すること。

なお教室では、十分な人数の場合には対面でディスカッションやグループワーク等が実施できるようにする。


授業外学習の指示

レポートの執筆、グループワークの準備、個人・グループ報告が求められる。但し、個人・グループ報告やグループワークの形態については、履修人数や進捗状況によって変更の可能性がある。初回の授業において指示するので必ず初回の授業に参加する事。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

到達目標1-3に対応して、以下を総合的に評価する
1.小レポート、小テスト、アンケートの回答、論理的説得力
レポート2回
2.授業中の議題や課題の提出
3.授業中の参加、コミットメント:
グループワーク、ディスカッションの参加、発言、チームワーク、プレゼンテーション、など. 

成績評価方法(備考)

グループワークを実施した場合には、グループメンバー相互フィードバックによりクラス外準備や討論への参加度、協力度を含めて評価を総合的に行う。
個人参加においても相応のアンケートや課題の提出がある。

受講および研究に関するアドバイス

オンライン授業での、ブレイクアウトルームにおけるグループワーク時のマナーなどITマナーにも各自配慮を求める。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
開発経済学入門 戸堂康之 新世社 978-4-88384-231-5

教科書(使用頻度、その他補足)

テキストは必要に応じて該当箇所を扱う。参考書にあるテキストからも取り扱う。資料については、第1回目の授業で指示する。ほかに、関連論文(英文)、国際機関(World Bank, Asian Development Bank, UN etc.)のレポートやデータを適宜用いる予定である。日ごろから日本経済新聞などの経済面に目を通して情報のアップデートを行ってください。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
貧乏人の経済学貧乏人の経済学―もういちど貧困問題を根っこから考える アビジット・V・バナジー, エステル・デュフロ みすず書房 4622076519 2012年
Poor Economics: A Radical Rethinking of the Way to Fight Global Poverty Banerjee, A., & Duflo, E PublicAffairs 1610390938 2012
アジア市場のコンテキスト 東南アジア編―グローバリゼーションの現場から 川端 基夫 新評論 4794806779 2005年
東アジアの奇跡―経済成長と政府の役割 IBRD, 世界銀行他 東洋経済新報社 4492441662
Doing Business Measuring Regulatory Quality and Efficiency Doing Business World Bank group http://www.doingbusiness.org/よりダウンロード可
経済学を味わう : 東大1、2年生に大人気の授業 市村英彦他編 日本評論社 4535559554 2020

参考書(使用頻度、その他補足)

世界銀行(www.worldbank.org)、アジア開発銀行(www.adb.org)、アジア経済研究所(www.ide.go.jp/Japanese/)、経済産業研究所(RIETI)などのレポートや研究論文など、授業のキーワードに関連するものは参考にするとよい。各研究テーマがよくまとめられているものがある。

参考になるwwwページ

世界銀行(www.worldbank.org)、
www.img.org (金融データ)
アジア開発銀行(www.adb.org)、
アジア経済研究所(www.ide.go.jp/Japanese/)、
www.undp.org
https://www.adb.org/publications/series/asian-development-outlook

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

インタラクティブシート,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【留学帰国者(「留学終了届」が春学期授業開始日から4月末までに受理された学生)への課題】
出席できなかった授業回の授業内容を確認し、自学自習を行ってください。そのうえで、欠席1回について1つの課題が課されますので、それぞれA4用紙1枚以上にまとめて、5月末までに担当教員へ提出して下さい。課題については、担当教員に直接問い合わせてください。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/