授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
50483:[2025 春セメスター]比較制度(P) 2025 春セメスター 金2 政策科学部 上久保 誠人 2

キャンパス

OIC

授業施設

C274講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

この授業の目的は、さまざまな政治・社会制度の体系的な比較を通じて、世界の国家・地域の「共通性」「多様性」を理論的に理解する視座を獲得することである。同時に、各国・地域との比較の中に1つの国・地域を位置づけて、その「特殊性」を理解することも目指す。
 具体的には、まず「政治制度」の理解を目指す。議院内閣制、大統領制などの議会制度、官僚制と政治的リーダーシップの関係、政党制・選挙制度と社会構造の関係、地方中央関係、内閣の権力の強弱、中央銀行と政治からの独立性、予算編成過程と財政赤字の関係、利益誘導政治などを、国際比較によってより深く、多様な観点から学ぶ。
 次に、90年代から2000年代にかけて世界中の潮流であった行政改革に焦点を当てる。新自由主義による行革は、英米で始まり、日本で政治の一大潮流となり、現在アジアでも「腐敗防止」などが重要な政治課題となっている。一方で、2010年代に入り、行革の結果としての「格差拡大」が深刻な問題となっている。この授業では、国際比較を通じて、行革と格差の問題を、歴史的経緯、文化、思想、社会構造など多様な観点から理解していく。
 更に、さまざまな政策課題に対する取り組みの国際比較を行う。多くの国際比較の先行研究がある「福祉政策」はもちろんのこと、欧米と日本などアジアでモデルの違いが顕著な「産業政策」、時代の急速な転換への対応が求められる「高等教育(大学)」「環境政策」「エネルギー政策」「国際金融政策」そして「宇宙政策」を取り上げる。

受講生の到達目標

①さまざまな社会・政治制度、政策課題そのものの理解を深める。
②さまざまな社会・政治制度、政策課題を体系的に学ぶことで、社会の仕組みを包括的に理解する。
③世界の様々な国家・地域の制度・政策の比較を通じて、その共通性、特殊性、多様性を理解する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

なし。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等

イントロダクション【+R 授業】詳細は manaba+R を参照

制度とは何か。

1

比較政治制度(1)

議会制度の国際比較、議院内閣制と大統領制、二院制と一院制、上院の比較(貴族院型、連邦国家型、その他)、連邦国家型上院と地方分権

2

比較政治制度(2)

官僚制の比較(日本、欧州、米国、アジア)、政治主導と官僚主導

3

比較政治制度(3)

政党制の国際比較(二大政党制、多党制、一党優位政党制)、政党制の違いと社会構造への影響

4

比較政治制度(4)

選挙制度の国際比較、小選挙区制、中選挙区制、比例代表制、混合制度(小選挙区比例代表並立制、小選挙区比例代表併用制)、選挙制度と政党制の関連、選挙制度改革と社会変化。

5

比較政治制度(5)

執政制度の国際比較、内閣、首相・大統領の指導力の強弱

6

比較政治制度(6)

地方分権、中央・地方関係の国際比較

7

比較政治制度(7)

中央銀行制度の国際比較、中央銀行の独立性の強弱、政治、官僚と中央銀行の関係の比較

8

比較政治制度(8)

政策立案過程、予算編成過程、税制改革の国際比較、財政赤字への対応の違い、利益誘導政治か政策中心の政治か

9

比較行政改革

行政改革、規制緩和、腐敗防止と行政改革の結果としての格差問題の国際比較、

10

比較政策(1)

福祉政策、社会保障政策の国際比較、エスピン=アンデルセン・モデル(福祉国家の3類型)と日本の福祉モデル

11

比較政策(2)

産業政策の国際比較、日本型「開発主義国家モデル」と欧米型「市場主義モデル」

12

比較政策(3)

教育政策の国際比較、高等教育(大学)の違い

13

比較政策(4)

新しい政策課題の国際比較、人権問題、環境政策、エネルギー政策、国際金融政策、宇宙政策

14

まとめ

制度と社会

授業実施形態

授業は「反転授業」形式で行われる。まず、予習として動画を公開する。学生は動画を観て、教員への質問を考えて、manaba+Rに提出する。授業は原則対面で行う。授業が、学生の質問に教員が答える形式で行う。最大6回まで、ライブ配信型で遠隔授業に切り替える場合がある。

授業外学習の指示

この授業は「制度」を理解する入り口でしかありません。授業を通じて1つでも関心を持ったことがあったら、新聞を読み、本を読み、友達と議論をして、理解を深めることに努めてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業期間内にレポートの提出。加えて、毎回の教員への質問を評価の参考とする。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

もし可能ならば、英文で書かれた欧米の新聞・雑誌における政治・社会関係の記事をインターネットで探して読んでください。政策科学に関連する専門性の高い英文の読解力を養うことができますし、日本と異なる欧米のものの見方に触れることができます。最初は難しく感じるかもしれませんが、自分のペースでコツコツやってみてください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/