授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
51353:[2025 春セメスター]情報処理 (B) 2025 春セメスター 木1 経営学部 横田 明紀 2

キャンパス

OIC

授業施設

AS267マルチメディアルーム

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

必ずシラバスをすべて確認して履修登録をしてください。特に「授業実施形態」「授業外学習」「成績評価方法」などでは,履修において重要なことを記載しております。

■授業の概要
今日,特に人文社会科学系の学生にとってプログラミングの必要性は高くはないと思われる。しかし,物事を系統立て考えること,つまり論理的な思考は文系・理系を問わず,すべての学問においての基本であり,プログラミングを学ぶことは物事を論理的に考えるトレーニングの1つの有用な手段である。

どのようなプログラミング言語を用いようとも,プログラムを作成する前には「問題(データ)からどのような結果(出力)を得るのか」を明確に定義しておくことが必要である。その上で「問題(データ)から結果(出力)までをどのように処理(加工)して行くのか」その『処理(加工)手順』を1つ1つ順序立てて考えて行かなければ,コンピュータは期待する結果(出力)を返してはくれない。本授業ではこの「処理(加工)手順を1つ1つ順序立てて考えること」をプログラミング学習を通じて体験し,身につけることを目的としている。

■授業の方法
本授業ではプログラミング言語としてC言語を用いた実習を行う。しかし,本授業は単にプログラムの作成を重視しているのではなく,授業の概要でも述べたように,問題(データ)から求める結果(出力)を得るための『処理(加工)手順』,つまり「どのようにして最終的に求める結果(出力)に辿り着いたのか」という問題解決の過程を考えることに重点をおいている。その為,プログラムでの処理(加工)手順を図式化するフローチャート(流れ図)の作成にも取り組む。

また,Ⅱ部(第4回目以降)では「反転学習」を取り入れる。「反転学習」は,毎回,授業外学習として先に新しく学ぶ内容や練習問題および課題に関する内容をWeb動画(オンデマンド配信)を視聴し,予習を済ませてから授業に出席してもらい,大学での授業時間は視聴した練習問題や課題に関して実習や質疑をおこなう方式である。
尚,「反転学習」で用いるWeb動画(オンデマンド配信)は主に昨年度の授業を中心に撮影した実習内容の解説動画を用いる。

キーワード: 論理,プログラミング(プログラム),C言語,フローチャート(流れ図)

受講生の到達目標

本授業では物事を論理的に考える習慣を身につけることを目的としている。そのために下記の2点の到達目標する。
(1)処理(加工)手順を考え,フローチャート(流れ図)として記述できる。
(2)C言語による簡単なプログラミングができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

(1)本授業は基本的にプログラミング言語であるC言語を初めて学ぶ学生を対象としている。したがって,プログラミングに関する知識や経験は問わない。但し,授業ではWindowsパソコンを使って実習を行う為,WindowsおよびMicrosoft Officeに関するごく基本的な操作(下記を参照)を修得していることを前提とする。
→キーボードでの文字入力
→フォルダやファイルの作成,移動,削除
→課題を提出するためワープロソフトの操作(Wordの極めて初歩レベルでよい)
上記に関しては1回生配当の「情報処理演習」を履修していれば十分ですが,本授業自体は情報処理演習の延長ではありません。情報処理演習とは内容が完全に異なりますので履修登録をする場合には十分に注意してください。

(2)数学の知識を有していた方が理解し易い内容や課題がある。したがって,必須とはしないが「経営のための数学I」は履修しておいていただくことを希望します。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等

Ⅰ部(第1回〜第3回): 事前準備

プログラムを作成し,実行する為の手順と,C言語の基本的なプログラムの内容を理解する

1

プラグラムの記述から実行までの手順の説明

+R授業「なぜ経営学部でプログラミングを習うのか?(VOD約32分)」はmanaba+Rを参照(第1回目での対面授業までに視聴しておくこと)
サンプルプログラムの入力,コンパイルと実行

2

プログラムの内容の理解

サンプルプログラムの説明,変数の「型」の説明

3

アルゴリズム基礎

フローチャート(流れ図)の説明

Ⅱ部(第4回〜第14回): C言語によるプログラミング実習

各回1,2個づつ新しい命令(関数)を習得する

4

四則演算とキャスト

四則演算,変数の「型」による演算結果の違いの理解とキャスト処理

5

キーボードからの数値および文字の入力

scanf関数

6

繰り返し処理(1)

for文,while文

7

繰り返し処理(2)

無限ループとbreak処理

8

配列(1)

配列の理解と一次元配列の処理

9

配列(2)

多次元[二次元]配列

10

文字列

文字列の処理

11

これまでの復習

これまでの実習で分からなかった点などを復習する機会を設けます.ただし,全体的に復習時間がなくても進めるようであれば,先に進むこととします.
※それまでの授業の進行が遅れていた場合や,例えば地震や大雨による予期しない急な休講などが発生した場合などは補助日として授業を行う

12

関数(1)

引数と戻り値(関数間でのデータの引き渡し)

13

関数(2)

再帰処理

14

課題実習

これまでの授業に関する内容の復習と課題実習および質疑応答(但し14回まで予定通りに終了した場合)
※それまでの授業の進行が遅れていた場合や,例えば地震や大雨による予期しない急な休講などが発生した場合などは補助日として授業を行う

授業実施形態

授業はすべて対面で実施します。
Ⅱ部(第4回〜第14回)でのC言語によるプログラミング実習については,反転学習で進めます(オンデマンドで事前に予習をしていただき,授業では予習内容の実習を行う)。

授業外学習の指示

【重要: 履修を考えている方は,必ず以下の点を予め理解の上,履修登録をしてください】

(1)授業内ではできるだけ実習時間を確保するため,授業の概要と方法にも記載したとおり第Ⅱ部(第4回目以降)では反転学習により進めます。反転学習は予習として自宅等(授業外)で新しく学ぶ内容や練習問題および課題に関するWeb動画(オンデマンド配信)を視聴し,予習を済ませてから授業に出席していただく学習方法です。したがって,授業内は予習で分からなかった点などの質疑を含め,練習問題や課題の実習に取り組む時間とします(授業内に課題が終わらなかった場合は宿題となります)。したがって,毎週,必ず授業外の自学自習の時間を確保するようにしてください。
(尚,Web動画(オンデマンド型)では主に昨年度の授業を中心に撮影した実習内容の解説動画を用いる。 )

(2)課題は提出を必要とするもの(成績評価対象)/提出を必要としないもの(復習)がありますが,第4回目あたりからほぼ毎回1題ずつ提示します。十分に授業外学習時間を確保し各自で課題を進めるようにしてください。

(3)本授業の内容は各受講生の得手不得手が明確に出ることや,各受講生の理解度や事前知識の有無にもよりますが,毎年の授業アンケートでは1週間当たり90分以上の授業外学習をされている受講生が大半です。過年度の授業アンケートでの「1週間当たり平均授業外学習時間」を下記に載せておくので参考にしてください。
・180以上(約20%)
・150分以上180分未満(約10%)
・120分以上150分未満(約13%)
・90分以上120分未満(約17%)
・60分以上90分未満(約22%)
以上のことからも分かるように,本授業は「楽して単位を取りたい」という方には適しません。

(4)授業で利用するC言語でのプログラミング環境は各自のPCにもインストールできますが,設定については,若干,PCの設定に関する専門的な知識が必要になります。また,設定方法は個々のPCの利用環境(OSの違い,OSでのバージョンの違い,PCの使用設定の違いなど)によって一様ではないこと,および,インターネットで様々な情報が掲載されているので,個々のPCでの設定について,授業でのサポートはいたしません。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

・成績は提出課題によって評価します。
・成績評価の対象となる提出課題は授業期間中に「3回」実施し,授業で提出いただきます。
・提出課題の受け取りについて,指示した提出方法以外および提出期日(授業での回収時は終業のチャイム)を過ぎての受け取りは一切いたしません。
・最終的な成績評価に対する各提出課題の配点(ウェイト)は,課題内容によって一律ではございません。
・成績評価はA+~F評価でおこないます。
・単位取得には「すべての提出課題が提出されていること」「個々の提出課題で最低40%以上の得点が獲得できていること」「全提出課題の集計後の評価得点(100点満点に換算)が60点以上であること」のすべてを満たしていることを必要とします。
・A+評価については集計後の評価得点(100点満点に換算)が90点以上であり,かつ学部で指定された割合を人数の上限とします。
・その他,下記の注1から注4を十分に確認しておいてください。

成績評価方法(備考)

注1)
プログラムは容易に他人のものを複製(コピー)できる。したがって,不正を見つけた場合,その当事者(コピーをした者,コピーをさせた者)の成績評価は行わない(即,不合格とする)。

注2)
提出課題で「プログラム」「フローチャート」「実行結果」はセットで採点します。「プログラム」「フローチャート」「実行結果」が揃っていない場合は採点しません。また,それぞれの内容が関連していないような場合も採点しません(例えば,作成されたプログラムに対して,プログラムとは異なるフローチャートが書かれていたり,実行結果がプログラムのものと異なるなど)。
加えて,課題で示されている「要件(条件や指示,実行結果)を満たしていない場合」も採点外となります。

注3)
第Ⅱ部(第4回目以降)でプログラミング実習に入ると,上記の提出課題以外にもほぼ毎回課題を出しますが,それらは復習用の自習課題です(提出不要)。
ただし,本授業はそれまでの授業内容を前提に進む完全な『積み上げ形式の授業』であり,各週,各自で時間をかけて課題をこなしていかなければ,後での授業の進行について行くことが難しくなる可能性があります。したがって,それらの課題の掲載期間も次の課題が出されるまでの期間(通常1週間)としていますので,溜めずに毎週必ず取り組んで下さい。

注4)
上記の注3とも関連しますが,提出課題についてそれまでの授業内容を理解せず解くことは非常に困難です。また,質問を受けるにしても具体的に「ここで上手くいかないんです」ということであれば対応できますが,「何をやったらいいのかまったく分かりません」では対応ができません。提出課題以外の課題の提出は不要ですが,毎回,課題を各自でこなし(分からなかったら解答例を見て理解し,それでもわからなかったら授業で質問をするなどし),毎回,着実に進めるようにしてください。

受講および研究に関するアドバイス

【重要: 履修を考えている方は,必ず以下の点を予め理解の上,履修登録をしてください】

(1)各回の授業は,それまでの授業内容を前提に進みます。したがって,完全な『積み上げ形式の授業』内容となっている為,遅刻・早退および欠席をすると,それ以後の授業の理解が困難となるります。個々人の遅刻・早退および欠席まではフォローしきれない為,遅刻・早退および欠席をしないこと。

(2)課題は,毎週,時間をかけ,各自の力で解いていくことが内容を理解する上で重要となります。もし,課題が上手くできなかった場合でも解答例を見直し,どのようにすれば良かったのかを理解していく復習時間を確保すること。

(3)数学の知識を有していた方が理解し易い内容や課題があります。受講の前提条件ではありませんが「経営のための数学I」は履修しておいていただくことを希望します。

(4)『授業外学習の指示 』に記したとおり,授業外での多くの学習時間を必要とします。

以上のことを十分に理解の上,受講登録をしてください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

manaba+Rで掲示する資料に基づき授業を進めます。紙ベースでの資料配布はおこなわないので,事前に各自で資料をダウンロードし(必要であれば印刷をして),授業に持参してください。但し,内容を補足する際には次のテキストを使用します。「アンク (著)『Cの絵本: C言語が好きになる9つの扉』翔泳社, 2002年」。授業の様子を見て,必要があれば購入してください。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
Cの絵本: C言語が好きになる9つの扉 アンク (著) 翔泳社 978-4798101033
10日でおぼえるC言語入門教室 坂下夕里 翔泳社 4798105996
はじめてのC言語:理論がつかめる書けるようになる 中山敬二 ナツメ社 4816316132
Cによる統計データ解析入門 縄田和満 東洋経済新報社 4492470689
ビジュアルラーニングC言語入門 さかおまい エクスメディア 4872834410
[新版]明解C言語 入門編 柴田望洋 ソフトバンククリエイティブ 978-4797327922
[新版]明解C言語 中級編 柴田望洋 ソフトバンククリエイティブ 978-4797350043 上記の入門編の続編です。少々,C言語に慣れてきた方,独自にC言語の学習を進めて見たい方には良いテキストだと思います。

参考書(使用頻度、その他補足)

C言語には多数の解説書が存在します。上記はあくまで一例であり,参考書を購入する場合には,各書の目次や内容を確認し,各自のレベルや興味・関心,および理解または必要とする内容に応じたものを選択してください。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

■講義は「授業スケジュール」に沿って実施していきますが,進捗状況などに応じて変更または入れ換え行うことがあります。

■講義資料は各自でmanaba+Rよりダウンロードし(必要であれば印刷をして),授業に持参してください.

■作成したプログラムや実行ファイルを保存するために「USBメモリ(またはそれに変わる保存手段)」が必要となります。各自で準備し,常に授業に持参するようにしてください。

■本授業での出欠確認はしていません。

■この授業の主目的は「物事を論理的に考える習慣を身につける」ことです。授業時間の制約上,プログラムとしてのC言語の修得は初歩の初歩レベルで,この授業を受講完了した時点でもC言語を利用して自由にプログラミングができる水準には達しません。但し,この授業を通じ,少しでもプログラミングについて興味関心を持っていただけたなら,各自で上記の参考文献などを見ながら学習を継続いただけると幸いです。

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/