授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15286:行政法Ⅰ(JA) 2024 秋セメスター 火1-2 法学部,国際関係学部 須藤 陽子 4

キャンパス

衣笠/衣笠

授業施設

存心館ZS201号教室/存心館ZS201号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法


 法学部で開講される「行政法」という科目は、非常に抽象度が高い。そのため、初学者が学ぶ際には「難し過ぎる」と感じることになる。日本で用いられている法律は2000本あまりある(2021年8月末現在)。その多くが「行政法」に属するが、憲・民・刑のように法典化されていないため、「行政法」という体系が見えにくいものとなっている。「行政法」とは、法律の名称ではなく、「行政」に用いられている法的仕組みを、学問的、理論的に説明する学問体系のことを指している。
 令和に生きる私たちの日常生活は、これまで3年近く感染症蔓延防止のために行政によって行動を「制約」されたものであった。行動が「制約」されつつも、他方で行政からの「給付」も多くあった。新型コロナウイルス感染症によって生活や経済の基盤が脅かされれば、不十分ながらも行政から様々な「支援金」「助成金」制度があった。生活保護という制度もある。医療に目を向ければ、行政は感染症対策として病床数を確保し、ワクチンや治療薬の承認・提供を担っている。これらはすべて「行政法」の世界であり、その仕組みは行政法理論によって説明される。
 私たちは「with コロナ」の社会に生きるようになり、行政に対する期待と失望の大きさを感じるようになった。「行政法」を学ぶことによって、感染症蔓延以前と比較して、自分の生活と行政との関係をより意識できるであろう。
 講義では、抽象的な思考と具体的な問題解決の発想を得るために、抽象的な行政法理論を具体的な行政上の制度と関連づけて学ぶ。授業には演習問題も用い、解答解説は授業時に行う。

受講生の到達目標

①民事法と行政法の根本的な違いを理解する
②行政作用に関する基本的な法的仕組みを理解する
③行政手続法の意義と内容、判例を理解する

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

授業ガイダンス 行政法の意義 行政法の三分類

行政作用法、行政救済法、行政組織法

2

公法と私法

行政上の法律関係

3

法律による行政の原理

法律の留保

4

行政法の法源 その1

成文法

5

行政法の法源 その2

不文法

6

行政機関による規範の定立 その1

行政立法、法規命令

7

行政機関による規範の定立 その2

法規命令

8

行政手続法 その1

行政処分と行政指導

9

行政手続法 その2

利益処分と不利益処分

10

行政手続法 その3

行政指導の一般原則

11

行政手続法 その4

パブリックコメント

12

行政行為論 その1

行政行為の分類 準法律行為的行政行為

13

行政行為論 その2

行政行為の分類 法律行為的行政行為

14

行政行為論 その3

行政行為の特殊な効力

15

行政行為論 その4

附款

16

行政行為の瑕疵 その1

取消と無効

17

行政行為の瑕疵 その2

取消と撤回

18

行政行為の瑕疵 その3

瑕疵の治癒・違法行為の転換

19

行政裁量論 その1

要件裁量と効果裁量

20

行政行為論 その2

裁量審査の手法

21

行政調査

22

行政上の義務履行確保 その1

行政強制の仕組み、即時強制

23

行政上の義務履行確保 その2

行政上の強制徴収

24

行政上の義務履行確保 その3

代執行、直接強制、執行罰

25

実行性確保のための手法論

26

行政契約

狭義の行政契約と広義の行政契約の相違、行政契約の特色

27

行政計画

行政計画の分類、計画裁量、事前手続の重要性、計画裁量と司法審査

28

情報公開法

29

個人情報保護法

30

まとめ 現在の行政上の課題

授業実施形態

対面授業を原則とする。

第1回目・第2回目の授業は、対面授業とオンライン授業併用とする。

教室定員に比して受講希望者数が多い場合、次週以降も対面授業とオンライン授業併用とする。併用するか否かの判断は、受講希望者数をみて行う。

もし、対面授業とオンライン授業併用型となった場合、録画データ等の授業資料をオンラインで提供する。

授業外学習の指示

学習課題は授業時に指示する。
新聞、ニュースに基づく演習問題を授業で使用するため、毎日の新聞、ニュースに気を配ること。
復習のために、教科書、レジュメ、授業ノートをまとめた復習用ノートを作ること

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 60

論述式の試験を行う。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
40

manaba+を利用した小テストを4回実施する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

新聞を読むこと 社会問題に関心を持つこと ニュースを見ること

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
行政法入門 須藤陽子 法律文化社 978-4-589ー04240ー8

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は毎回授業時に使用する。出版されている各種行政法教科書の特色、相違点は第1回授業時に説明する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
行政法Ⅰ 行政法総論 第6版 塩野宏 有斐閣
行政法概説Ⅰ 行政法総論第7版 宇賀克也 有斐閣
行政判例百選Ⅰ 第8版 斎藤誠・山本隆司 有斐閣

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html