授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
32420:(教)理科指導法Ⅱ (G3) § 32421:(教)理科授業演習(中学)(G3) 2024 秋セメスター 月1 理工学部,生命科学部,理工学研究科,生命科学研究科 畑 宗平 2

キャンパス

BKC

授業施設

理科教育実験室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 新任の中学校理科教師として理科授業を実践するために必要な能力(資質・知識・実践力)を形成するために,小・中・高等学校の繋がり,中学校での 3 年間の見通しと他教科との関連など,広い視野で義務教育に必要な理科教育について学習する。諸外国と日本の理科教育の違いやESDとしての理科教育など社会に必要とされる理科教育についても考慮しながら,理科教育について深い理解と実践力を養う.

受講生の到達目標

I. 日本の小中高での教科「理科」の目標や内容に基づき,PISA,TIMSS,ESD,SDGsも視野に入れ,理科教育学の(情報通信技術の活用も含む)研究成果を活用できる力を培い,自身も研究の一翼を担える人材となることを目指します.
1.理科教育学研究の様々な手法を知る.
2.理科教育学研究の様々な手法のうち,いくつかを具体的に行える力を培う.
3.理科教育学研究の国内外の最新研究成果を収集し,理解する力を養う.
4.理科教育学研究の自身の研究成果を発信する力を身につける.

II. 「理科教育学」の自身の研究成果を発信,活用し,最新の(情報通信技術の活用も含む)研究成果も活用して,個々の担当クラスに向けた授業を計画,実践する力を身につけることを目指します.
1.理科教育学研究の最新の研究成果を,個々の担当クラスの実態を把握し,自身の授業へ活用する力を養う.
2.理科教育学の自身の研究成果を踏まえた授業構成が行える教師力を身につける.
3.自身の研究活動に基づき,探究学習の指導へ活かせる力を培う.
4.理科教育学の自身の研究成果,および授業実践研究に基づいた理科教育の課題を,提言としてまとめることができる力を身につける.

事前に履修しておくことが望まれる科目

 本科目は3回生以上の配当となっていることから,履修に際しては「理科教育概論」,「理科指導法I」,「理科授業法」を先に受講しておくことが望まれます.少なくとも「理科教育概論」,「理科指導法I」は履修済であることが望まれます.これら2科目未履修にて履修すると,相当に苦労することとなり,理解も深まらないからです.よって,「理科授業法」未履修の3回生が3回生秋セメスターで本科目の履修を希望するのであれば,「理科授業法」との同時履修を強くお薦めします.

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

中等教育機関,特に中学校等の理科教員と理科教育学との関係

本科目を学ぶ意義(本科目のガイダンスを含む)
(キーワード:中等教育機関,前期中等教育機関,理科教育学,素朴概念)

2

中等教育機関,特に中学校等での理科教育の課題と理科教育学研究その1

理科教育学研究の種類,研究手法(理科での情報通信技術の活用に関する研究手法も含む)
(キーワード:理科教育学,研究手法,学習指導要領,教科書)

3

中等教育機関,特に中学校等での理科教育の課題と理科教育学研究その2

様々な学習へのアプローチとこれらと関係する課題
(キーワード:行動主義,認知主義,構成主義,社会的構成主義)

4

中等教育機関,特に中学校等での理科教育の課題と理科教育学研究その3:教科書研究-事例1-

学習指導要領と教科書記述内容との関係から見えてくる課題-教科書記述内容の嘘ホント-
(キーワード:理科教育学,研究手法,学習指導要領,教科書,用語,用語の定義)

5

中等教育機関,特に中学校等での理科教育の課題と理科教育学研究その3:教科書研究-事例1つづき-

学習指導要領と教科書記述内容との関係から見えてくる課題-教科書記述内容の嘘ホント-
(キーワード:理科教育学,研究手法,学習指導要領,教科書,用語,用語の定義)

6

現職教員に聴く教材研究

実物教材とICT
(キーワード:教材研究,実物,ICT)

7

教科書研究-事例2-

教科書の出版社別比較による教材研究:中学校「理科」第1分野「科学技術と人間」,第2分野「自然と人間」から
(キーワード:項目,用語,定義)

8

教科書研究-事例3-

教科書の出版社別比較による教材研究:生物の多様性から(その1)
(キーワード:生物,多様性,動植物種)

9

教科書研究-事例3つづき-

教科書の出版社別比較による教材研究:生物の多様性から(その2)
(キーワード:生物,多様性,動植物種,小中高連携)

10

教科書研究-事例4-

教科書の出版社別比較による教材研究:熱の取り扱い
(キーワード:熱,熱量,エネルギー,小中高大連携)

11

研究成果の発信その1

ミニ理科研究会大会(情報通信技術の活用に基づく発表形式も含む)と授業実践(模擬授業)第1回
(キーワード:研究発表,探究活動,授業実践研究)

12

研究成果の発信その2

ミニ理科研究会大会(情報通信技術の活用に基づく発表形式も含む)と授業実践(模擬授業)第2回
(キーワード:研究発表,探究活動,授業実践研究)

13

研究成果の発信その3

ミニ理科研究会大会(情報通信技術の活用に基づく発表形式も含む)と授業実践(模擬授業)第3回
(キーワード:研究発表,探究活動,授業実践研究)

14

研究成果の発信その4

ミニ理科研究会大会(情報通信技術の活用に基づく発表形式も含む)と授業実践(模擬授業)第4回
(キーワード:研究発表,探究活動,授業実践研究)

15

研究発表および模擬授業の総括と討論:相互評価とこれまでのまとめ(まとめの小テストを含む)

本科目の総まとめ:研究発表,模擬授業,相互評価,まとめの小テスト,理科教育学のまとめ
(キーワード:自己評価,相互評価)

授業実施形態

対面授業を基本とします.
対面以外の実施形態をとる場合は、適宜指示します.

授業外学習の指示

 高校生時代に未履修の『**基礎』の教科書をまだ学んでいない人は,3回生夏期休暇明けまでに学んでおいて下さい.基本的に,中高「理科」の復習,研究発表および模擬授業に向けての学習を除き予習の必要はありませんが,授業中に次回までに読んでおくようにと指示があった文献には目を通してから次の授業に臨んでください.また,参考文献も用いて,十分に復習を行って下さい.復習や学習指導案の作成,研究発表や模擬授業の準備,およびまとめの小テスト(第15回目)に向けて取り組むべき学習時間の目安は,合計で最低45時間となります.
 また,授業期間中に,現時点での学力を確認しておくため,模擬試験にも取り組んで貰うことを推奨しています.模擬試験の申し込み方法等はmanaba+Rにて初回授業開始時までに知らせます.(模擬試験は2023年度の場合,10月2日申込締切,10月15日実施でした.)

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

研究発表のPPTおよび講演要旨,模擬授業に向けて作成した学習指導案(修正版も含む)をレポートと見做して取り扱います(30%).
 授業で取り扱った,中等教育機関での「理科」教員として理解しておくべき理科教育学に関する内容,「理科」を教えるために必要な知識に関する内容,それぞれに関するまとめの小テストを行います(40%).
 また,研究発表,模擬授業も評価の一部とします(30%)

成績評価方法(備考)

研究発表および模擬授業(学習指導案の作成を含む)が評価に占める割合が高い点に注意して下さい.研究発表および模擬授業,学習指導案(模擬授業後の修正版も含む),まとめの小テスト(筆記),各々を100点満点として換算した場合,いずれかが60点未満である場合は,合計(100点満点換算)が60点以上ある場合でも不合格(F評価)とします.
 欠席が6コマ分以上でない場合でも,レポート類の未提出は特別な理由が無い限り不合格(F評価)とします.
 また,模擬試験の成績は不問としますが,模擬試験を受けたか否かは成績評価の参考とします.
 なお,成績不振学生がいた場合,救済措置は行いません.

受講および研究に関するアドバイス

中・高等学校で教科「理科」を担当する教員になるためには,中・高等学校レベルの「理科」に関する基礎知識に加えて,大学レベルの「理科」に関する専門知識が求められます.卒業時までにこのレベルに達することが必要です.
このレベルへ到達するために,本科目では,中学校「理科」の内容,および高等学校『**基礎』4科目の内容は理解されていることを前提として授業を展開します.よって,これらの学力が不十分である履修者は,本科目の授業内容を理解することが困難となりますので,履修を開始する前の段階から十分に復習を行っておいて下さい.特に,高等学校時代に履修しなかった『**基礎』1科目の学習も行っておいて下さい.(「科学と人間生活」と「**基礎」1科目とを履修した人は,履修しなかった「**基礎」3科目の学習も行っておいて下さい.)
「理科」の基礎学力に偏りがあると考える場合は,3回生秋セメスター期間開始時(本科目の履修登録時)(≒ 2024年9月)までに復習を十分行っておいて下さい.

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

皆様が小中高生時代とは教科書の内容が異なっていますので,自身が小中高生時代の教科書ではなく,現行の教科書を購入する必要があります.購入すべき教科書の種類(全77冊を購入する必要はありません),購入する方法および時期は授業中に指示します.  学習指導要領,同解説は,文部科学省のHPに掲載されているpdfファイルを印刷して使用しても良いですが,購入した方が割安です.

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
小学校学習指導要領 文部科学省
中学校学習指導要領 理科編 文部科学省
高等学校学習指導要領 理科編 理数編 文部科学省
化学と教育 (公社)日本化学会
日本理科教育学会誌「理科教育学研究」 (一社)日本理科教育学会
月刊 理科の教室 (一社)日本理科教育学会 編 東洋館出版社

参考書(使用頻度、その他補足)

その他の参考書,参考論文,参考資料は授業中に適宜指示します.

参考になるwwwページ

文部科学省の新学習指導要領等 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
「小学校学習指導要領 解説」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387014.htm
「中学校学習指導要領 解説」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387016.htm
「高等学校学習指導要領 解説」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1407074.htm
その他、授業中に随時紹介します.

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html