授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
12792:東洋史学研究の方法 (LB) § 12793:東洋史特殊講義(LB) 2021 秋セメスター 木3 文学部 鷹取 祐司 2

キャンパス

衣笠

授業施設

敬学館KG203号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

《秦漢史研究と出土文字資料》
 一般的に、古代史研究は史料的制約が大きいが、中国古代史研究について言えば、近年、中国の経済発展に伴う開発によって各地から出土文字資料が陸続と発見されるようになってきた。その結果、現在ではもはや伝世の典籍史料だけで研究を進めることは不可能になったといってよい。このような史料状況の変化を踏まえて、本講義では、秦漢時代を中心に出土文字資料の発見状況を概観した後で、個別の研究テーマについて出土文字資料の発見によってどのように研究が進展したかをみてゆきたい。
 なお、受講生は、講義で取り上げたテーマ毎に、受講して考えたことをコメント(600字以上)として提出してもらう。詳細は初回授業時に説明する。

【授業方法】講義形式
【質問・課題等へのフィードバック方法】授業内

受講生の到達目標

・秦漢時代の出土文字資料の発見状況についてその概略を知る。
・出土文字資料を利用した秦漢史研究の成果について概括的知識を得る。
・秦漢時代の出土文字資料の史料的有用性と限界について理解する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

東洋史概論Ⅰ・Ⅱ

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

授業の進め方の説明、出土文字資料について

典籍史料と出土文字資料

第2〜3回

書写材料のいろいろと木簡の種類

木簡、帛、木簡の長さ、札、両行、木牘、檄

第4〜5回

典籍史料と出土文字資料

『史記』秦始皇本紀・李斯列傳と北京大学蔵西漢竹書「趙正書」

第6〜9回

漢代の長城警備

敦煌漢簡、居延漢簡、肩水金関漢簡

第10〜12回

秦漢時代の律令と裁判

睡虎地秦簡、嶽麓書院蔵秦簡、張家山漢簡

第13〜15回

秦漢帝国の行政

里耶秦簡、五一広場東漢簡牘

授業実施形態

【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目、第2週目はWEB授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第3週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第3週目以降もWEB授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。

【BCPレベル3~4】
(WEB授業)
WEB授業で実施します。一部、実習・フィールドワーク科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。

授業外学習の指示

秦漢時代の出土文字資料はあまり馴染みの無いものであろうから、参考書欄に紹介する一般向けの書籍を読んでイメージを作っておくのが良い。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業への参加状況
コメントの提出状況および内容

成績評価方法(備考)

出席は単位取得の必要条件である。無断欠席および正当な理由のない欠席が3回を超えた者には単位を与えない。欠席する場合は授業担当者に必ず連絡すること。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
木簡 大庭脩 学生社
木簡学入門 大庭脩 講談社学術文庫/志学社
木簡【古代からのメッセージ】脩編著 大庭脩編著 大修館書店
漢帝国と辺境社会 長城の風景 籾山明 中公新書
木簡・竹簡の語る中国古代 書記の文化史 冨谷至 岩波書店

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html