授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15898:[2025 春セメスター]スポーツ人類学(S) 2025 春セメスター 金2 産業社会学部 藪 耕太郎 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
 サッカーに野球、陸上競技から体操、その他私たちにとってなじみ深い「スポーツ」とは、要するに「近代スポーツ」である。それは、近代(modern)に誕生した、西洋発祥の文化であり、それゆえ近代の延長としての現代(modern)へと続き、時代の主流をなす。しかし、スポーツを広義の意味で〈身体運動文化〉と捉えた場合、「近代スポーツ」がスポーツの全てではない。また、私たちはしばしば「する・みる・支える」という3つの視点でスポーツを捉える。しかし、たとえば「する」であっても、「踊る」と「競う」とは同列ではなく、あるいは「みる」における「生観戦」と「録画視聴」の意味も同じではない。「支える」も同様に、たとえばそれが単に消費の次元に留まるのか否かで位相は全く異なる。
 以上を前提にして本授業で着目するのは、そもそも〈身体運動文化〉となにか、という点だ。この問題を探求するにあたり、第1に問うべきは「身体」である。「身体」とは、自らの存在を外部に向かって開示する器でもあり、時代や社会、他者との関係性に基づいて共振する器でもある。本授業の前半回では、とりわけ身体観に注目し、私たちの身体イメージの変容とその変容について講義する。
 第2に問うべきは「行為」である。たとえば〈身体運動文化〉のひとつとして「筋トレ」を考える場合、「筋肉を鍛える」という「行為」の意味を抜きにその文化を捉えることはできない。同時に、その「行為」は内発的な動機に基づくとは限らず、むしろ時代や社会の影響を多分に被る。本授業の後半回では、〈身体運動文化〉を巡る多種多様な「行為」とその社会的意味について講義する。

【キーワード】
スポーツ 近代 身体運動文化 身体 行為 

【授業の方法】
 本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。なお、レポートや自学自習の成果については、授業時間内に適宜フィードバックを実施することで還元する。

受講生の到達目標

①スポーツを広義の身体運動文化という観点から説明できる。
②「スポーツする身体」の歴史的展開過程を説明できる。
③「行為」の観点からスポーツを多角的に説明できる。
④授業での学びを元に、自ら問いを立てて探究できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

スポーツの人文社会科学に関わる科目は積極的に履修することが望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

「身体」を捉える①:15-18世紀

ルネサンス 大革命 聖/俗 力/美
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照

第2回

「身体」を捉える②:19世紀

医学 宗教 芸術 快楽/苦痛 矯正/訓練

第3回

「身体」を捉える③:20世紀

性愛 測定 戦争 収容所 映画 ダンス スポーツ

第4回

「身体」を捉える④:現代(1)

健康/病気 老い 生殖 植民地化 ジェンダー化 セクシュアル化

第5回

「身体」を捉える④:現代(2)

階級化 審美化 太/痩 身体加工 商品化 サイボーグ化

第6回

「行為」から考える①:楽しむ

支配的ゲスト/従属的ホスト 観光 真正性 実存的生 公共性

第7回

「行為」から考える➁:応援する

友/敵 逸脱/統制 至高性 拡大体験 溶解体験

第8回

「行為」から考える➂:教える

わざ言語 規律=訓練 体罰 デュナミス

第9回

「行為」から考える④:抗う

人種主義 公民権運動 ボクシング シンコペーション/ポリリズム

第10回

「行為」から考える⑤:創る(1)

創られた伝統 初詣 スポーツ狂時代

第11回

「行為」から考える⑤:創る(2)

勧進相撲 大相撲 神話作用 

第12回

「行為」から考える⑥:鍛える

生活改善運動 大衆消費社会 ボディビル フィットネス 断食

第13回

「行為」から考える➆:交わる(1)

身体文化 オリエンタリズム

第14回

「行為」から考える➆:交わる(2)

異種混交 文化変容

授業実施形態

第1回~14回を対面授業で実施。【+R授業】は第1回授業の前後で実施します。

授業外学習の指示

本授業をもってスポーツ人類学の全てを講義することはできない。従って受講者は、学修内容を基に、主体的な学習を通じて自ら学びを深める必要がある(自主学習)。またその成果を自学自習として提出することで、双方向的でダイナミックな学びが生まれる。なお、自学自習は成績評価に反映されるだけでなく、優れた内容の成果物は提出者の同意のうえ、フィードバック用の副教材として講義でも適宜活用する。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

受講生の到達目標の①~③に対応して、第2回~第6回、第8回~第13回の授業時間内に小レポートを課す(80点)。小レポートでは授業の理解度を評価する。
受講生の到達目標の④に対応して、自学自習を課す(20点)。自学自習では主体性や意欲を評価する。詳細は備考欄を参照。

成績評価方法(備考)

自学自習の提出は任意とする。字数制限はなく、提出期限は第14回の授業日までとする。提出方法はmoodle+Rを活用する。テーマは本授業に関連していれば何でも良い。コピペや生成AIの仕様は厳禁。参考にした文献やネット情報は全て出典を明記(ネット情報の場合は、ページ名、url、最終閲覧日)。

受講および研究に関するアドバイス

①大学の学びを活かすも殺すも、学生自身の好奇心と想像力に掛かっている。普段から「常識を疑う」トレーニングをしておきたい。
①授業環境:私語厳禁・食事厳禁(水分補給は可)・動画撮影厳禁
 *違反者には厳重に注意のうえ、厳正に対処する。
②特別配慮:原則として公的理由に基づく欠席のみ対応
 *できる限り事前に相談すること。配慮の内容や方法は適宜指示する。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は使用しない。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

授業時間内に適宜提示する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/