| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15449:IR18‐DJ208 国際関係学セミナー(RI) § 15450:IR-DR206 国際関係学セミナー(RI) | 2022 | 秋セメスター | 月2 | 国際関係学部 | 松下 冽 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
そこで、「本国際関係学セミナー」では、現代世界の深刻な側面である「都市貧困のグローバル化」に焦点を当て、地域的問題を超えた世界の課題を実証的かつ「理論的」に検討する。この検討を踏まえ、履修した学生は世界の現在と未来に向けた課題を考察することになろう。本講義では、特定のテキストを丁寧に読解することで、ネット社会が抱える弱点を見直すことにもなる。「われわれはどのような時代に生きているのか?」。
閉塞的な状況が強まるなかで、受講生が真のBeyond Borders にチャレンジする意志を強めてほしい。
授業は、テキスト読解を分担し、議論し、教員が関連文献を含めたコメントとアドバイスを丁寧に行う。こうした授業スタイルを通じて、受講生が持っている問題意識を積極的に発展させられる工夫を考えたい。
受講生の到達目標
①まず、テキストに限らず、基本的文献を丁寧に、かつ深く読み解く力がつくであろう。これは、学生生活を充実させる基盤である。
➁基本的なテクニカル・タームに親しむことで、認識と思考の幅や柔軟性が身に着く。古典や重要文献を積極的に読解できる訓練ともなる。
➂これを通じて幅広い問題意識と「現代」に生きる力と方向性を発見できる。世界の様々なニュースを見ても感じられるであろうが、「現代」は極めて複雑かつ相互に依存している点の理解が獲得できるであろう。
④同時に、地球環境問題やコロナ禍など将来にも及ぶ人類的課題と本講義との連関性が理解できる。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 1~2 | 都市貧困のみならずグローバル化と新自由主義が生み出す構造的暴力を幅広く考察する。 |
グローバル化と世界の現状(先進国の貧困・格差と途上国の貧困・格差)、国連諸機関、Oxfam,グローバル・サウス、紛争・内戦、民族対立、分断化、暴力、格差拡大、
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| 3 | 都市の転換期 |
グローバルサウスのメガ・シティ、ディケンズへの逆行、ジャカルタ・メキシコ・シティ・リオ・ムンバイなどの事例、都市村落、IMFと世界銀行の役割 |
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| 4 | スラムの拡大 |
国連人間居住計画と『スラムの挑戦』、古典的スラム、スラムの類型、インナーシティの貧困、海賊版都市化、不可視の借家人、最下層民の外縁部、国際難民、国内避難民 |
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| 5 | 国家の背信 |
アパルトヘイトとスラム、「パラシュート降下」、大洪水、内戦、中国のスラム、
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| 6 | 自立という幻想 |
スラム・コミュニティとNGO、『民衆による住宅』、ソフトな帝国主義、都市社会運動、『スラム化するインド』、アルンダティ・ロイの批判、インフォーマルな入植者、
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| 7 | 熱帯のオースマン |
人種的ゾーニング、「人間の屑」の除去、スクワッターと露天商、スラムでの立ち退き、都市の美化、スラムを犯罪化する、地球外基地、 |
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| 8 | スラムの生態学 |
ビジャ・セミリア(ブエノス・アイレス)、ファベーラ(ブラジル)、カラカスとマニラ(スワッター・コロニー)のスラム、ゲシェコンドゥ(イスタンブール)、都市形態の病理、環境保全に対する侵害、新自由主義、二重の負担 |
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| 9 | 第三世界を構造調整する=搾り取る |
都市貧困のビッグバン、構造調整、、下からの調整、反IMFの抗議行動、ユートピアの10年、都市貧民の「社会的放棄」、サクセスストーリーと新興成金、バンガロールのコンピューターサービス産業 |
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| 10 | 過剰人類 |
受動的プロレタリアート化、インフォーマル性の神話、インフォーマル・プチブル、
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| 11 | グローバル・スラムの実態 |
麻薬密売人組織、セキュリティ村、ペンタゴンとスラム、都市型軍事作戦、「反乱の都市」、「若者の人口膨張」の犯罪理論 |
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| 12 | スラムの定義 |
国連人間移住計画、『スラムの惑星』(マイク・デイヴィス)、NGOの官僚化、鳥インフルエンザの脅威、解放区という展望 |
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| 13 | 新自由主義的グローバル化とスラム |
スラムの光と影、犯罪と自立化する地域、パンデミックに抗する民衆自治、警察権力とマフィア、社会の坩堝としてのコミュニティ |
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| 14~15 | 『スラムの惑星』と解放政治 |
グローバル化と新自由主義が示す人類と余剰人口、移民・難民、食料主権、農民の異議申し立て、コロナ対策
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授業実施形態
・全授業回数を対面形式で行います。
・担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。
・学期の途中にBCPレベルが3以上に変更になった場合でも、対面授業を継続する場合があります。
・下記の条件に該当し対面授業に参加できない学生がいた場合は、すべての授業回でWebフォローを行います。該当する学生は、初回授業までを目途に担当教員に申し出てください。
[Webフォロー対象となる条件]
①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合
【BCPレベルが3もしくは4の場合の場合】
・原則Web授業となりますが、対面授業を行う場合があるので、manaba+Rのコース内を確認してください。
※立命館大学のBCPレベルについては以下URL先の1. 立命館大学における新型コロナウイルス感染症に関する対策を参照。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1679
授業外学習の指示
われわれの周りを一瞥しただけでも、貧困・飢餓、子ども食堂、失業とホームレスやネットカフェ常駐者、暴力の拡大等々といった社会現象が見られる。環境問題や移民・難民問題を加味すれば、たしかに地球規模での排除ともいえるスラム化が大規模で生まれつつある。
著者、マイク・デイヴィスはこれまでに、『要塞都市LA』、『感染爆発』、『自動車爆弾の歴史』など
現実の「不正義」に膨大な資料と緻密な調査を実施し常に問題提起の書を公刊している。彼の研究スタイルと現実に切り込む姿勢からもわれわれは学べるであろう。
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | 0 | |
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
70 | 「統一締切日を締切とするレポート」は、テキストで扱った
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| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
30 | テキストを含めた報告を義務づけます。そして、授業中の積極的参加と意欲を含め平常点評価とします。 |
成績評価方法(備考)
最終的に「統一締切日を締切とするレポート」の評価が70%ですが、授業への積極的参加を加味します。
なお、3回を超える無断欠席は評価対象から外します。
受講および研究に関するアドバイス
、地球規模の気候変動など幅広い枠組みで考えることが、今日とくに重要になる。したがって、つねに様々な情報にアプローチする必要性がある。
教科書
| 書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| スラムの惑星:都市貧困のグローバル化 | アマイク・ディヴィス | 明石書店 | 教科書 |
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
| 書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ラテンアメリカ研究入門 | 松下 冽 | 法律文化社 | 教科書に関連するテーマがある。 | |
| グローバル警察国家 | William I, ロビンソン | 花伝社 | 余剰人間の排除問題 |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html