授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15661:IR18‐EBJ204 国際協力論(R) 2022 春セメスター 水4 国際関係学部 中野 元太 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS209号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 国際協力という言葉から、何を思い浮かべるでしょうか。貧困削減、教育支援、食糧支援、インフラ整備、環境保護、災害支援など、国際協力のテーマは多岐にわたります。そして、国際協力にかかわるアクターも、国際機関、政府系援助機関、企業、市民社会(NGO/NPO)など様々です。様々なテーマと多様なアクターがかかわる国際協力の現場は、多くの場合、先進国(の人々)と途上国(の人々)との間の「協力する/協力される」、「支援する/支援される」、「(技術を)教える/教えられる」といった関係性に基づいて実施されています。この関係性があるからこそ国際協力はスムーズに行えるわけですが、一方で、この関係性が国際協力の病理となって、協力の失敗の一要因となっていることも理論的・実践的な事実なのです。

 そこで本講義では、近年激しさを増し、発展途上国における持続可能な開発の大きな阻害要因となっている災害と、災害被害軽減の国際協力を中心テーマに据えます。災害は、その国の経済、政治、貧困、ジェンダー、教育、犯罪、医療など様々な課題と複雑に関係し、そして社会の脆弱な部分をあぶりだします。国際協力に携わる様々なアクターの途上国における国際防災協力、災害支援のリアルな現場を紹介するとともに、国際協力を基底する「教える/教えられる」関係の理論的課題と効果的な協力手法を検討します。

受講生の到達目標

①発展途上国が直面する課題の多様性について理解する
②国際協力について批判的な視点で意見が述べられるようになる
③国際協力に関わる社会科学的理論の基本を理解し、国際協力プロジェクトを立案する素養が身につく

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

国際協力とは

国際協力に携わる多様なアクター、国際協力が扱う課題、国際協力の基本構図

2

発展途上国の現状

発展途上国が置かれている状況を社会・経済指標等を用いながら概観

3

国際協力のフレームワーク

国際協力の歴史的変遷、国際協力を支える国際枠組概要

4

国際協力プロジェクトを立案・実施・管理する

ニーズ調査、プロジェクト実施のための国際交渉、プロジェクトマネージメントの現場

5

地域開発と災害・防災対策(エルサルバドルを例に挙げて)

地域の持続的発展を阻害する災害、住民主体の防災対策と災害対応

6

地域の特徴に配慮した国際協力(エルサルバドルを例に挙げて)

協力対象地の社会・経済状況を知る、支援者と被支援者の文化差

7

災害援助を通した国際協力(ネパールを例に挙げて)

災害援助におけるニーズ調査、クラスターシステムアプローチ、災害援助の手法

8

持続可能性を高める支援手法(1)(ネパールを例に挙げて)

支援の成果を根付かせること、地域に根付く知識
第1回~第7回までの授業を範囲として小テストを実施する

9

持続可能性を高める支援手法(2)(エルサルバドル・メキシコを例に挙げて)

カルチュラル・チューニング

10

科学技術協力(メキシコを例に挙げて)

国際協力の一形態としての科学技術協力、学際性、文・理・工の融合

11

国際協力を研究する

アクションリサーチ、フィールドにおける実践、フィールドから得られるデータ

12

国際協力を評価する

短期的評価/長期的評価、質的評価/量的評価、エスノグラフィー

13

国際協力の非対称な関係

不可避に伴う主従関係、主体性を停滞させるダブルバインド

14

リスク社会の国際協力

リスク社会論、支援者/被支援者の間の社会の見え方・みなし方の差異

15

総論

各回で取り上げた内容を整理し、つながりを明確にする
第8回~第14回までの授業を範囲として小テストを実施する

授業実施形態

【BCPレベルが1もしくは2の場合】
・全授業回数の1/2を超える回数の授業を対面形式で行い、残りの授業回についてはWeb授業を行います。
・担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。
・初回授業については受講生数が確定していないことからWeb授業を実施します。
・学期の途中にBCPレベルが3以上に変更になった場合は、原則Web 授業を行います(対面授業は実施しません)。
・下記の条件に該当し、対面授業に参加できない学生がいた場合は、対面授業回についてもWebフォローを実施します。該当する学生は、初回授業までを目途に担当教員に申し出てください。

[Webフォロー対象となる条件]
①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【BCPレベルが3もしくは4の場合の場合】
・原則Web授業を行います。Web授業の形態についてはmanaba+Rのコース内で案内します。
・学期の途中にBCPレベルが2以下に変更になった際は、対面授業を再開する場合があります。

※立命館大学のBCPレベルについては以下URL先の1. 立命館大学における新型コロナウイルス感染症に関する対策を参照。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1679

授業外学習の指示

「国際協力論」で取り上げる内容は、ニュースや新聞等で取り上げられ日々刻刻と変化する国際情勢とも密接に関係しています。そのため、日ごろからニュースや新聞等を確認し、「国際協力論」との関係性について意識をするようにしてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

到達目標①に対応した確認テスト2回(40点)、ならびに到達目標②・③に対応した⼩レポート課題(60点)を実施します。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
国際協力 その新しい潮流 下村恭民ほか 有斐閣
災害復興ガイド 塩崎賢明ほか かもがわ出版
防災をめぐる国際協力のあり方:グローバル・スタンダードと現場との間で 五百旗頭 真ほか ミネルヴァ書房

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

国際協力機構JICA 事業・プロジェクト紹介(https://www.jica.go.jp/activities/index.html)
外務省SDGs紹介(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)


授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html