| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15897:[2025 秋セメスター]余暇の社会史(S) | 2025 | 秋セメスター | 金4 | 産業社会学部 | 有賀 郁敏 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
「余暇」という言葉は日常生活でよく使われる。しかも、それは労働との対比において楽しい時空間をイメージさせるような代物である。この点を敷衍するなら、かつては労働という真面目な世界に対する余剰、すなわち「余」った事柄「暇」という消極的なイメージを持っていた「余暇」は、今や労働などで被ったストレスから解放された喜びを享受するための時空という、むしろ積極的なものへと転換してきたともいえるのである。このような人びとの余暇に対する意識をただちに否定するものではないが、人びとの意識に宿る余暇の位置づけという問題をにらみながらも、そもそも余暇が社会の中で果たしてきた機能や役割、したがってさまざまな価値について思考をめぐらせていくと、「余暇」にはいくつかの顔があることに気づく。ここに学生に対して深く考えて欲しい重要なポイントがある。加えて、余暇が政策と結びついた場合には、人びとの日々の余暇活動の表層にあらわれる楽しさや愉悦さの背後に政策主体の余暇に込めたれた思惑(政策意図)が存在するのであって、それはまた社会学が主に扱うところの社会における秩序形成をめぐる重要なモチーフとなる。
本講義では、主として近代以降のヨーロッパにおける余暇活動を題材に、そこに孕まれたさまざまな社会的な意味を考察していく。
【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。
なお、manaba+R上に出された小レポートについて、コメントを返す。また小レポートの内容、コメント、質問等について特徴的なものについては、次回の授業の冒頭で取り上げ、紹介するとともに補足的な説明を行う。
受講生の到達目標
②余暇が歴史の中でさまざまな意味そして役割をはたしてきた事実を理解することができる
③余暇が政策と結びつくと政策主体の思惑が余暇活動の背後に流れ込むことを理解することができる
④③の余暇の政策化はしかし、常に一方通行ではなく、人びとの余暇に対する意識や運動が、逆に政策自体を変革してゆく場合があることを理解することができる
⑤今後の余暇のありようを社会学的に構想することができる
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 1 | 余暇の社会史で何をあつかい、何を考察していくのか、講義における約束事の確認 |
キーワード:余暇、歴史、社会学、政策、運動
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| 2 | 英国社会における民衆娯楽と合理的娯楽運動① |
キーワード:英国、民衆、娯楽、民のモラル、シャリバリ、社会的機能 |
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| 3 | 英国社会における民衆娯楽と合理的娯楽運動② |
キーワード:福音主義、娯楽と軋轢、合理的娯楽 |
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| 4 | 英国社会における民衆娯楽と合理的娯楽③ |
キーワード:カウンターアトラクション、ヘゲモニー、労働者文化 |
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| 5 | 英国社会における民衆娯楽と合理的娯楽④ |
キーワード:講義小総括、自学自習レポートの紹介、意見交換 |
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| 6 | 近代の眼差しと余暇・スポーツ① |
キーワード:大航海時代、植民地化、世界システム、博覧会 |
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| 7 | 近代の眼差しと余暇・スポーツ② |
キーワード:帝国主義とオリエンタリズム、アスレティシズムとオリンピズム |
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| 8 | 協会組織の歴史社会学① |
キーワード:トクヴィル、Jリーグ百年構想、総合型スポーツクラブ、ギルド・ツンフト |
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| 9 | 協会組織の歴史社会学② |
キーワード:ハーバマス、市民的公共、市民参加と相互扶助 |
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| 10 | 協会組織の歴史社会学③ |
キーワード::対抗的公共圏、労働者スポーツ運動 |
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| 11 | 柔らかいファシズムと余暇・スポーツ① |
キーワード:社会的なもの、社会国家、スポーツの大衆化と政策化 |
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| 12 | 柔らかいファシズムと余暇・スポーツ② |
キーワード:ナチズム、労働と余暇、歓喜力行団、ヘゲモニー |
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| 13 | 柔らかいファシズムと余暇・スポーツ③ |
キーワード:ホロコーストとスポーツ、ベルリンオリンピック、反ナチズム抵抗運動とスポーツ |
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| 14 | 柔らかいファシズムと余暇・スポーツ④ |
キーワード:ホロコーストと現代社会、社会的なもの、新自由主義 |
授業実施形態
授業外学習の指示
したがって、講義前半で英国史、中頃ではドイツ史、そして後半では日本史に関する知識は不可欠である。講義に関する参考文献はその都度、受講生に紹介するが、それらに限らず、自らすすんで電子図書(歴史書の類)を講義外で読み進めて欲しい。
②講義では参考文献をmanaba+Rなどでその都度を紹介する。
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | 0 | |
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
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| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | ①授業のテーマごとにレポートを課し(授業内レポートならびにmanabaへの提出)、その中身を評価する(60%)
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成績評価方法(備考)
①に関しては、授業スケジュールを基本としつつ授業のテーマごとにレポート課題を課す。評価基準は授業テーマを複眼的な視座で捉えているかどうか、記述に際して論理性が確保されているかどうかである。
②に関しては、受講生の自学自習の成果(①の課題レポートとは別のもので、授業テーマを念頭に自分自身で考え、叙述した成果物)を最終講義日まで受理し、評価に加える。講義終了時に担当者に直接提出することを原則とする。
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/