Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
12789:Readings and Seminar in Oriental History (LE) 2021 Fall Fri2 College Of Letters SAITO SHINJI 2

Campus

KIC

Class Venue

KEIGAKUKAN KG215

Language

Japanese

Course Outline and Method

応劭『風俗通義』(『風俗通』)を読む。『風俗通』は後漢末に成ったものである。撰者の応劭は後漢末の傑出した学者の一人とされ、『風俗通』は後漢の社会風俗・制度などを知るための好著である。体裁は、古文献に基づき事物等の考察を行った上で、解説を加え、当時の俗説に見える誤りを正すものになっている。これらの内容を理解することで、後漢の社会風俗・制度の一端を知る。
授業は、『風俗通』を注釈も含めて学生に訓読、翻訳をしてもらいます。さらに引用文献について、「原典のどこにあるのか、文章の差異など」を調べてもらいます。訓読・翻訳の誤りをその場で指摘・修正し、さらに詳細な解説を加えます。

Student Attainment Objectives

・漢文を読む能力を習得する。
  訓点をつけ、書き下し文にする能力および内容を理解し適切な日本語の翻訳する能力など
・典拠を調べる能力を習得する。
・史資料の時代背景に関する知識を得る。

Recommended Preparatory Course

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

講義の概要。参考文献紹介。

史資料・典拠の調べ方。

2

テキスト及び後漢時代についての解説。

応劭『風俗通義』・『後漢書』応劭伝

3~14

応劭『風俗通義』

訓読・日本語訳・典拠・註

15

講義の復習と検証テスト。

復習(30分)・検証テスト(60分)

Class Format

【BCPレベル1~2】
(対面授業)
対面授業で実施します。ただし、一部の授業回をWEB授業で実施することがあります。

【BCPレベル3~4】
(WEB授業)
WEB授業で実施します。一部、実習・フィールドワーク科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。

Recommendations for Private Study

きちんと予習復習をしてから講義に臨むこと。
予習は、書き下しの文章にしたうえで日本語に翻訳しておくこと。本文中に他書からの引用があれば、当該箇所を調べ、文章を比較し差異などを確認する。そのうえで書き写すか、最低限コピーしておくことが望ましい。引用文献を調べる際には、その文献の最適な版本を利用することが原則である。しかしながら、それが無理な場合には、参考となるwwwページを利用して調べることも可能である。
復習としては、訓読・翻訳など、授業で修正されたものをきちんと修正することが大切です。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

予習復習・発表など授業への取り組み姿勢・修正文章の提出50%
検証テスト50%

Grade Evaluation Method (Note)

発表担当者は事前に指名しないので、全員が予習をしてくること。
授業で修正した訓読・翻訳を次回授業までに清書して提出してもらいます。
予習をせず、指名されても発表しない・修正文章を提出しない場合は評価の対象とはならない。わからないなりに答える努力をすること。

Advice to Students on Study and Research Methods

一人一人に少しずつ読んでもらうので、わからない部分があっても読んでみること。まず、全体をとらえてから細かく読み進めるようにすること。講義には必ず漢和辞典を持参すること。角川書店『新字源」や三省堂『全訳漢辞海』が望ましい。電子辞書の漢和辞典でもかまわないが、役に立たないこともあるので注意すること。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

プリント使用。初回を含め教員が適宜配布する。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
新字源 小川環樹ほか編 角川書店 4040108043
全訳漢辞海 戸川芳郎監修 三省堂 974-385-141048-3

Reference Books (Frequency of Use, Note)

予習の際には、最低限上記の漢和辞典、及び『大漢和辞典』を活用すること。また、初回時に漢文を読むための辞書・参考書・工具書、及び当該時代に関する参考書を紹介する。

Web Pages for Reference

原典資料の検索
台湾中央研究院漢籍電子文献資料庫
http://hanchi.ihp.sinica.edu.tw/ihp/hanji.htm
中國哲學書電子化計劃(繁体字版)
https://ctext.org/zh

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students

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URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html