授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
12788:東洋史資料講読(LD) 2021 秋セメスター 火3 文学部 増井 寛也 2

キャンパス

衣笠

授業施設

清心館SE001号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

《『三朝北盟会編』巻三を読む》
徐夢莘著『三朝北盟会編』(1194告成)は、北宋の徽宗・欽宗・高宗三朝における女真-金王朝との交渉に関する多様な記録を編年体で集成した編纂物であり、その史料的価値は高く評価される。特にその巻三は宋側が入手した女真人関連の諸文献を、風習・慣行の観点からパッチワーク的に摘録したもので、体系性の側面で問題はあれ、こうした分野の記載が『金史』に少ないだけに相補うところが大きい。
授業は、毎回、前もって指名しておいた数名が、テキストの所定範囲を訓読および現代語訳することで進める。発表者は各自レジュメを用意配布して、口頭での質疑に応答する土台とする。受講者全員は授業時の質疑応答を反映した訓読と現代語訳の改訂版を作成して、次回授業時に提出する。このことによって教員は受講者各自の理解度を確認する。

受講生の到達目標

1.東洋史(特に前近代の)研究に必須とされる漢文読解能力を向上させることができる。
2.『三朝北盟会編』巻三の講読を通じて、金建国間もない女真人の政治・社会・文化的状況について理解を深めることができるを

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等

ガイダンス  この授業は初回を含め、対面形式で進める予定

授業の進め方/テキストの解説/テキスト及び関連資料の配布

2-14

『三朝北盟会編』巻三の訓読と現代語訳

語句・名辞の解説/訓読と現代語訳に関する質疑応答

15

検証テスト

解答・解説

授業実施形態

【BCPレベル1~2】
(対面授業)
対面授業で実施します。ただし、一部の授業回をWEB授業で実施することがあります。

【BCPレベル3~4】
(WEB授業)
WEB授業で実施します。一部、実習・フィールドワーク科目については、科目特性上、対面授業で実施する場合もあります。該当授業については個別にmanaba+R等で通知します。

授業外学習の指示

漢文はいうまでもなく、日本語とは構造を異にする、中国の伝統的な書記言語である。我々の先人たちは漢文を日本語として読解するために、返り点と送り仮名を活用する独特な訓読法を長きにわたって工夫してきた。訓読法にはさまざまな難点があるかも知れないが、捨て去るにはあまりに惜しい文化遺産である。漢文を読むには、その文法を一通り理解し(高校生用の漢文参考書を一読してほしい)、スマホに頼らず地道に漢和辞典を検索する習慣を身に着けることが、結局は上達の早道である。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業時の発表、質疑応答への参加を重視するとともに、「受講生の到達目標1.」に即して学習到達度を確認するため、期末に検証テストを行う。

成績評価方法(備考)

正当な理由のない欠席、とりわけ発表当日の欠席は授業の進行を著しく妨げるため、厳に慎んでほしい。また、正当な理由のない欠席が授業回数の三分の一を超える場合、評価の対象としない。

受講および研究に関するアドバイス

受講生は授業の場に漢和辞典(種類は不問、電子辞書も可)を持参すること。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
漢文を読むための助字小字典 三浦勝利 内山書店
社会人のための漢詩漢文小百科 田部井文雄等 大修館書店

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html