授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
11060:知的財産法(J) 2021 春セメスター 火2 法学部 宮脇 正晴 2

キャンパス

衣笠

授業施設

研心館KE402号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

知的財産法とは、財産的情報の保護法一般を指すものであり、一般的な「財産」である有体物の保護の場合とは異なった考え方が要求される。また、近年では産業政策の一環として認識されることが多い。本講義では、知的財産法のうち、特許法、著作権法、商標法、不正競争防止法を中心に解説する。

授業内容に関する質問は、manaba+Rやメール等、オンラインで随時受け付ける。質問に対する回答については、原則としてmanaba+Rにおいて行う。また、提出課題に関しては、講評を行う。

受講生の到達目標

知的財産法に関する基礎的知識および考え方の習得

事前に履修しておくことが望まれる科目

民法(家族法を除く)

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

1回目
知的財産法入門

知的財産、知的財産権、知的財産法、知的財産戦略

2

2回目
特許法(1)

特許法の概要、特許要件

3

3回目
特許法(2)

発明の帰属(冒認出願、職務発明)

4

4回目
特許法(3)

特許権の侵害(クレーム解釈、均等論)

5

5回目
特許法(4)

特許権の効力の制限

6

6回目
著作権法(1)

著作権法の概要、著作物性

7

7回目
著作権法(2)

特殊な著作物

8

8回目
著作権法(3)

著作権の内容とその制限

9

9回目
著作権法(4)

著作権の侵害

10

10回目
商標法(1)

商標法の概要、登録要件

11

11回目
商標法(2)

商標権の内容と制限

12

12回目
不正競争防止法(1)

商品等表示の保護

13

13回目
不正競争防止法(2)

商品形態の保護、営業秘密の保護

14

14回目
一般不法行為法による知的財産の保護

個別の知的財産法によって保護されない知的財産の一般不法行為法(民法709条)による保護、パブリシティ権

15

15回目
知的財産法の交錯領域

商品の外観の保護

授業実施形態

【BCPレベル1〜2 の場合】
・基本的な授業形態(土曜授業日を除く全授業回)
この授業が予定されている曜日時限にライブ配信形式で実施する。ただし、配信は教室から行い、希望者には教室での受講を認める。受講希望者は、担当者が別途指示する方法で事前に申請を行う必要がある。教室で受講する者に対しても授業資料の配布はしないので、各自でダウンロードして印刷するか、PC等の自分の端末で閲覧すること。
・土曜授業日・補講実施の場合
オンラインで実施する。具体的な実施形態については、別途manaba+Rで指示する。

【BCPレベル3~4 の場合】
この授業が予定されている曜日時限にオンラインでライブ配信形式で実施する。

授業外学習の指示

授業で扱ったトピックについて教科書を読んで復習すること。
授業で紹介した判決(特に時間を割いて紹介したもの)については、判例集やデータベース等で事実概要や判示事項を確認すること。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

提出課題(複数回実施する)の評価100%。ただし、提出課題の総合評価が満点でない場合には、教室又はオンラインにおける質問・発言に対して満点の10%を限度に加点する。

成績評価方法(備考)

特許法、著作権法、商標法及び不正競争防止法が掲載されている六法を購入して、毎回参照すること。

受講および研究に関するアドバイス

常に条文にあたること。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
入門知的財産法[第2版] 平嶋竜太ほか 有斐閣 978-4-641-24335-4

教科書(使用頻度、その他補足)

授業で取り扱う項目や説明順については、原則として教科書に従う。授業では教科書に記載してあるものにとどまらず、判例等のより詳細な説明や、より高度な問題やより新しいトピックの解説も行うが、これらを理解するためには教科書に載っている基本的事項を理解することが不可欠となる。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
特許判例百選 第5版 小泉直樹=田村善之 有斐閣 978-4-641-11544-6
著作権判例百選 第6版 小泉直樹ほか 有斐閣 978-4-641-11542-2
商標・意匠・不正競争判例百選 第2版 茶園成樹ほか 有斐閣 978-4-641-11548-4

参考書(使用頻度、その他補足)

上記参考書には、授業で紹介する重要判例の多くについての解説が載っているため、授業内容の理解やより高度な学習の助けとなる。

参考になるwwwページ

裁判所ウェブサイトの知的財産権裁判例集、文化庁ウェブサイト、知的財産戦略推進事務局ウェブサイトなど多数。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html