授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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14598:東洋学のための情報処理(LA) | 2020 | 春セメスター | 水2 | 文学部 | 山田 崇仁 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
近年のコンピュータとネットワークの発達に伴い、古典中国学の学習の場にも否応なく情報機器のスキルが求められるようになってきました。この講義では「古典中国学用情報スキルの向上」を学習テーマとして設定します。その内容として、「多漢字入力」「論文と書籍の検索」「古典中国学向けのデータベース利用」等の枠組みを設定し、それを実習する過程を通じて、上記学習テーマを身につけていきます。
受講生の到達目標
●論文と書籍の検索:日中台の学術論文データベースで論文を検索し、目録情報からRunersで所蔵状況を調査する。学術書・漢籍の所蔵状況をオンラインデータベースで調査できるようにする。
●古典中国学向けデータベースの利用:中央研究院漢籍電子文献が使えるようになる。その他、学習に有効なデータベースの使い方を覚える。
事前に履修しておくことが望まれる科目
毎回の授業でコンピュータを利用しますが、情報処理入門を受講もしくはその内容程度のICTスキルがあるとより授業の理解がはかどるかと思います。あまりICTスキルがない場合でも、こちらでフォローしますので、心配しないで下さい。
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
01 |
講義:授業の概要解説
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授業の進め方・評価方法についての説明。
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02 | 講義:文字コードについて(その2) |
コンピュータで文字を初めとするデータがどう扱われているか。文字コードについての解説2回目。 |
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03 |
実習:漢字の入力
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旧漢字や補助漢字・ピンイン・注音符号等の、古典中国学で使用する文字入力の実習。 |
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04 | 現代中国語の入力(簡体字・繁体字) |
中国語の文字コードである簡体字:GBと繁体字:BIG5の文字を入力。 |
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05 | Unicodeに含まれる漢字の入力 |
UnihanQpen及びCHISE IDS FINDを利用した多漢字入力。 |
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06 | 文字列の検索と置換 |
Microsoft Word上での文字列の検索と置換。 |
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07 | 返り点・送りがな付き文書の作成 |
ワープロソフトで白文に訓点・送り仮名を付ける方法を学習。 |
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08 | インターネットでの各種検索 |
インターネットの基礎的利用方法の復習。及び中国語Webサイトの閲覧 。 |
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09 | インターネットを使った学術データ検索(その1) 漢籍と論文の検索 |
全國漢籍データベース・東洋学文献類目・CNKIなどの使用方法を学ぶ。
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10 | インターネットを使った学術データ検索(その2) 漢籍電子文献での出典調べ |
中国古典デジタルデータベースの老舗である漢籍電子文献の使用方法を学習。 |
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11 | インターネットを使った学術データ検索(その3) 寒泉での出典調べ |
古典テキストデータベース寒泉の使用方法を学習 |
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12 | インターネットを使った学術データ検索(その4) その他のオンラインデータベースを利用 |
その他の中国学系データベースの使用方法を学習。 |
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13 | インターネットを使った学術データ検索(その5) その他のオンラインデータベースを利用 |
その他の中国学系データベースの使用方法を学習。 |
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14 | 振り返り課題 |
総合復習課題の実施。 |
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15 | 振り返り課題+課題最終提出日 |
総合復習課題の続きを実施。及びこれまでの課題の最終提出日。 |
授業実施形態
授業外学習の指示
詳しくは第1回目の授業時に説明します。
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | 0 | |
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | |
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 日常的な取り組み状況で評価を行います。
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成績評価方法(備考)
出席は原則manaba+Rで、課題は教材フォルダ経由で配布する予定です。
締め切りを設定している課題は、締め切りまでに。それ以外の課題については、最終講義日までに提出すれば評価対象とします。
詳細は第1回目の授業で説明します。
受講および研究に関するアドバイス
大学の共用パソコンのソフトウェアで出来る事を中心に学習しますので、最低限WWWブラウザ・Microsoft Wordが使えれば構いません。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
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『電脳中国学』 | 漢字文献情報処理研究会:編 | 好文出版 | 978-4872200232 | |
『電脳中国学2』 | 漢字文献情報処理研究会:編 | 好文出版 | 978-4872200522 | |
『漢字文献情報処理研究』 | 漢字文献情報処理研究会:編 | 好文出版 | 既刊1~18号 | |
『電脳中国学入門』 | 漢字文献情報処理研究会:編 | 好文出版 | 978-4-87220-150-5 |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
http://www.shuiren.org/
好文出版
http://homepage2.nifty.com/KOHBUN/
JAET - 漢字文献情報処理研究会(『漢字文献情報処理研究』のバックナンバーがPDFで公開)
http://jaet.sakura.ne.jp/
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
受講生の進度や日程の都合、Webサイトのアクセス状況などで変わることもあります。
その際には、授業内で説明します。
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html