授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14892:[2025 春セメスター]哲学と人間(J) 2025 春セメスター 火5 法学部 田邉 正俊 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

哲学は、歴史に名を残す哲学者たちが、「世界」についてさまざまに理解して考え抜いた歴史の積み重ねです。

本科目では、この「歴史の積み重ね」の一端を、〔限られたかたちとはなりますが〕主な哲学者ごとに取り上げていきます。

※本科目は、「講義」形式によります。

受講生の到達目標

以下の二点を、基本的な到達目標とします。

・哲学についての基本的な知識を得ること。
・哲学者の考え方を手がかりとして、“受講生のみなさん自身が考える力”を身につけること
(特に、先入見や偏見にとらわれない“自由で批判的な思考能力”を身につけること)。

事前に履修しておくことが望まれる科目

本科目は、他の特定の科目の履修を前提としません。哲学にかんする予備知識がない状態でも受講できるようにします
(ただし、高等学校の「倫理」の履修経験、または、高等学校の「倫理」の内容に相当する知識があると、本科目の履修が“より容易になる”ものと思われます)。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

導入講義

【20分の「+R授業」があります。詳細はmanaba+Rを参照】
授業全体の概要について説明します。
また、「哲学」の意味や位置づけについても取り上げます。

2

ソクラテス以前の哲学者たち

ソクラテス以前の哲学者たちが「ピュシスの世界(感覚でとらえることができる世界)」についてどのように理解していたのかについて、取り上げます。

3

ソクラテスとプラトン

ソクラテスとプラトンが世界をどのように理解していたのかについて、「イデア論」と「個人の魂の不死(心身二元論)」の観点から、取り上げます。

4

アリストテレス

アリストテレスが世界をどのように理解していたのかについて、「形相と質料」と「四原因説」の観点から、取り上げます。

5

キリスト教と中世哲学

中世哲学は、キリスト教の圧倒的な影響下にありました。キリスト教のもとで中世哲学が世界をどのように理解していたのかについて、取り上げます
(キリスト教における「自然」の理解についても、あわせて取り上げます)。

6

ルネサンス~近代初期

ルネサンスから近代初期にかけて、科学技術の発展と、実験や観察の重視(実験や観察のための手段の発明や発展)もあって、西洋における「世界」の理解は激変しました。
世界の理解の変化が最も典型的に示されている「天文学の展開(天動説から地動説への展開)」を具体例として、ルネサンスから近代初期にかけての「世界の理解の激変」について、取り上げます。

7

デカルト

デカルトが世界をどのように理解していたのかについて、「精神と物体の二元論」と、「物体としての自然」の観点から、取り上げます。

8

ロック

ロックが世界をどのように理解していたのかについて、「観念(単純観念と複雑観念)」と、「性質(第一性質と第二性質)」の観点から、取り上げます。

9

カント

カントが世界をどのように理解していたのかについて、「現象界」と「物自体」の観点から、取り上げます。

10

マルクス

マルクスが世界をどのように理解していたのかについて、「疎外」と「自然」の観点から、取り上げます。
また、現代におけるマルクス哲学の理解の「ひとつの可能性」として、「コモン」の問題についても、あわせて取り上げます。

11

ニーチェ

ニーチェが世界をどのように理解していたのかについて、「身体と大地の重視」の観点から、取り上げます。

12

現象学

現象学が世界をどのように理解していたのかについて、フッサールとハイデガーの考え方を中心に、取り上げます。

13

現代における世界理解〔の一例〕

これまでに取り上げてきた「西洋哲学による世界の理解」--とりわけ、自然界を人間の都合のよいように改変して支配することを可能にする理解--が、現代においてどのようにあらわれているのかについて、担当教員の関心にもとづいて、取り上げます。

14

総括講義

授業全体の内容を振り返りながら、「西洋哲学における「世界の理解」」について、改めて確認していきます。
また、定期試験に代わるレポート課題についても説明します。

(授業の進行状況により、上記のスケジュールに関しては変更される可能性があります。予めお含みおきください。)

授業実施形態

・第1回の授業については、受講者数が確定していないため、〔20分の「+R授業」相当分も含めて、全体を〕「メディア授業」(manaba+Rを活用したオンライン授業)で実施します。
メディア授業の実施に際しては、レジュメ・資料と授業動画(Zoom動画)を「manaba+Rを通じてオンデマンド配信する」ようにします
(みなさんの都合のよいときに、授業に取り組むようにしてください)。

・第2回以降の授業については、「対面授業」で実施する予定です。

授業外学習の指示

授業で取り上げる哲学者についての入門書・解説書をあわせて読むと、授業内容の理解が深まるでしょう。どのような入門書・解説書があるかについては、〔限られたかたちとなりますが〕レジュメや資料で紹介するようにします。

また、授業に際しては、入門書・解説書に加えて、多岐にわたる参考文献を提示します。
参考文献のすべてを読む必要はありません(物理的に不可能でしょう)。
それでも、みなさんがそれぞれに関心をもったテーマ・哲学者にかかわる文献を“自発的に”読むことを、心がけるようにしてください。そうすることによって、授業内容に対するみなさんの理解がより一層深まることでしょう。
自ら進んで、積極的・自発的に学習することなくして「大学での学び」は成り立ちません。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

具体的には、以下の割合となります。

・毎回の授業で提出してもらうコミュニケーション・ペーパーへの取り組み(全15回分を合計して):30%
・学期末に提出してもらうレポート課題:70%

成績評価方法(備考)

(コミュニケーション・ペーパーへの取り組み)
毎回の授業終了後に、コミュニケーション・ペーパーの提出を求めます。コミュニケーション・ペーパーの内容を平常点評価の対象とします。
なお、コミュニケーション・ペーパーに氏名を書くだけ(いわゆる「出席点」)では、その回の授業にかかわる平常点評価の対象となりませんので、そのつもりでいてください。

(レポート課題)
授業内容を前提とした「レポート課題」を出題します。
授業で提示する内容を「材料」として、みなさんがそれぞれ、どのように「哲学」と向き合ったかを問うような課題を出題する予定です。

受講および研究に関するアドバイス

授業の内容を“聞くだけ”ではなく、授業で取り上げられた参考文献を自発的に読んだり、授業の内容を手がかりにしてみなさん自身の考えを深めたりするといったかたちで、能動的・積極的に授業に取り組むことを、担当教員としては強く希望します。

(対面授業の受講に際して)
私語、携帯電話(スマートフォン)の使用等、他の受講生にとって迷惑となるような行為を行わないようにしてください。携帯電話(スマートフォン)は、電源を切るかマナーモードに設定のうえ、授業に臨むようにしてください。
なお、注意しても迷惑行為が改まらない場合は、相応の措置をとります。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特定の教科書を用いることはありません。毎回、レジュメを配布する予定です。 なお、各回の授業に際して、manaba+R上にレジュメのファイルをアップロードするようにします。 欠席した方は、各自でmanaba+Rからレジュメのファイルをダウンロードして、内容をよく確認するようにしてください。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『哲学の歴史』 内山勝利ほか編 中央公論新社 4124035187 全12巻+別巻1巻(ISBNコードについては、第一巻のものを挙げておきます)。
『西洋哲学史--理性の運命と可能性』 日下部吉信、服部健二、谷徹ほか 昭和堂 481220223X
『物語 哲学の歴史--自分と世界を考えるために』 伊藤邦武 中公新書 4121021878
『ヨーロッパ思想入門』 岩田靖夫 岩波ジュニア新書 4005004415
『西洋哲学史』 今道友信 講談社学術文庫 4061587870
『世界哲学史』 伊藤邦武ほか編 ちくま新書 4480072918 全8巻+別巻1巻(ISBNコードについては、第一巻のものを挙げておきます)。
『哲学史入門』 谷徹ほか NHK出版新書 4140887214 全3巻(ISBNコードについては、第三巻のものを挙げておきます)。

参考書(使用頻度、その他補足)

以上で挙げた参考文献は、西洋哲学の全体的な流れを概観する際に有益と思われるものです(ただし、西洋哲学の全体的な流れを概観する文献はきわめて多岐にわたりますので、ごく一部を挙げることしかできていません)。 なお、取り上げるテーマ・哲学者にかかわる参考文献を授業中に紹介するようにします。関心をもった文献については、積極的に読んでみるようにしてください。

参考になるwwwページ

日下部吉信先生の公式ブログ「シリーズ・ギリシア哲学講義」
URL http://kusakabe-yoshinobu.seesaa.net/

「古代ギリシア哲学」への理解を深めるうえで、有益なコンテンツが多数掲載されています。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

授業で提示される内容は、「みなさん自身が“考える力”をつける」ための“材料”でしかありません。
その“材料”を活かすも殺すもみなさん次第です。
材料を手に入れて眺めるだけで満足するのではなく、“材料”を手がかりにして、みなさん自身が“自分で考える”ことを大切にしてほしいと、担当教員としては考えています。

そのような“積極的な姿勢”が、定期試験に代わるレポート課題に取り組む際にも、大きな助けになることでしょう。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/